2014
Apr
19
一生飽きない仕事 と 低コストなライフスタイル
以前に私の親友の勇次(仮名)に関する雑談記事を書いたことがあります。
彼は、20代前半に脱サラ(いわゆるサラリーマンを辞めること)して、自分で貯めたお金で仏師(仏像彫刻などをする人)の専門学校を卒業した後、京都にある一流の師匠の工房で、丁稚奉公状態で働いて(修行して?)います。
勇次は、驚くほど安い月給をもらいつつ、基本的には安アパートと職場(工房)を行き来するだけの毎日を過ごしているようです。
たまにあるスーパーマーケットの特売日に買い込んだ食材を使っての自炊生活で、本人いわく「家賃以外に月2~3万円あれば、娯楽費を含めても余裕で生活できる」そうです※1。
彼は、20代前半に脱サラ(いわゆるサラリーマンを辞めること)して、自分で貯めたお金で仏師(仏像彫刻などをする人)の専門学校を卒業した後、京都にある一流の師匠の工房で、丁稚奉公状態で働いて(修行して?)います。
勇次は、驚くほど安い月給をもらいつつ、基本的には安アパートと職場(工房)を行き来するだけの毎日を過ごしているようです。
たまにあるスーパーマーケットの特売日に買い込んだ食材を使っての自炊生活で、本人いわく「家賃以外に月2~3万円あれば、娯楽費を含めても余裕で生活できる」そうです※1。
◎最強の状態の親友が羨ましい
ただし、いくら生活コストが安くても、この先もずっと無理に我慢しながら生きるのは息苦しそうだし、人生には楽しむ時間も必要だと私は思っているので、そういう意味のことを勇次に言ったら、
「大好きなサーフィンが年3回の帰省時にしかできないことだけはちょっと歯がゆいけど、いまの生活は全く苦じゃない。それになにより、とにかくこの仕事は楽しい。この仕事なら一生飽きることはないよ」
と、ハッキリと言われました。
なるほど、、
その状態は、ある意味で最強なのかもしれないと私は思いました。
勇次はいい加減なことや確信のないことを言い切るような男ではありません。
家族を養うための稼ぎが必要なライフステージに入ったときに、その好きな仕事だけで食べていけるのかどうかという問題はありますが、彼は「一生飽きることのない楽しい仕事」を見つけて、「ローコストが苦にならないライフスタイル」を身につけたわけです。
まぁ、現実的には様々な細かいリアルな要素もあるのでしょうが、一生飽きないと思える楽しい仕事を見つけて、実際にそれを生業とできることの幸福たるや、一体いかほどのものなのか、想像するだけでも羨ましくてオナラが出そうになります。
そもそも私には、そのような仕事が未だに見つかっていません※2。
◎いい人生とは?
例えば、莫大な住宅ローンを抱えて、やりたくもない仕事を嫌々やりながらも、自分にも家族にもヘンな贅沢が身についてしまったせいで生活水準をさげることができずに、毎日ストレスを溜めながら生きている年収800万円の人間と、年収は300万円に満たなくても生活にストレスがなく、仕事も暮らしも楽しんでいる人間では、どちらのほうがいい人生を送れているのでしょうか。
価値観はひとそれぞれですし、実際、そんなステレオタイプなハッキリとした区分ができることは稀だとは思いますが、たまにちょこっと立ち止まって考えたい視点だと思っています。
どうせ、人間いつかは必ず死を迎えるのですから。
◎生活コストを下げれば選択肢は増える
ただ、このブログは「お金」に関するブログです。
一生飽きない楽しい生業を見つけた勇次のことはとても羨ましいですが、今回の記事は、「お金なんてなくても、幸せはそこにあるんだよい!」というようなキレイごとが主旨ではありません。
そもそも、そんな理想的な仕事なんて見つからないことのほうが圧倒的に多いでしょうし、もしも見つかったとしても、それを生業にすることは現実的でない場合がほとんどでしょう。仮にそれを現実的なものにできそうだとしても、たいていの場合、それなりの「お金」が必要になると思います(初期投資費用が必要な場合が多いでしょうし、儲かるかどうかはやってみないと分からないので、始める前にある程度の蓄えが必要だったりするでしょう)。
そして、そのお金もないのに、理想的な仕事で食べていこうとするならば、ほとんどの場合、生活コストを下げて対応するしかありません。
しかしそれは、生活コストを下げることができれば、選択肢を増やすことができるということでもあります。
今回の記事の主旨はそこです。
◎自分の生活コストとその必要性のバランスを見直したい
早期リタイヤ(もしくはセミリタイヤ)を目論んで投資を行っていたとしても、リタイヤ後の生活費が年間にどれだけかかるのかは人それぞれなので、リタイヤに必要な金額も人それぞれになります。
生活費を切り詰めすぎて息苦しくなったり、極度の不自由に不快さを感じ続けるようなライフスタイルでは困りますが、自分が満足を感じることの出来るラインと生活コストのバランスを考える時間をたまには持ちたいものです。
普段の生活費があまりに高コストである場合、「自分にとって、ホントにそれは必要なのか?」ということをしっかりと考えるのは大切なことではないでしょうか。
生活コスト次第で、資産運用における目標金額は大きく変わるものだと思います。
お金に関するブログを書いているここでの私としては、勇次が一生飽きない仕事を見つけたことよりも、苦にならない低コストなライフスタイルを身につけたことを羨むべきなのかもしれません。
※1 健康保険などのことは考慮していないと思われますが・・
※2 もちろん、いまの仕事でも楽しいことはたくさんあります。

↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票(クリック)をお願いします。