いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

クレジットカード会社はどうやって儲けているのか

前回の記事で、クレジットカードは上手に利用すれば、とても便利でお得なものであると書きました。

それもそのはず、高還元のクレジットカードの一括払いだと、利用した金額からノーリスクで確実にポイント還元やキャッシュバックが受けられるのです。無駄遣いさえしなければ利用者にデメリットはありません。

さて、利用者のメリットばかりが目に付きますが、クレジットカード会社は、一体どうやって儲けて(利益を出して)いるのでしょうか。

※最近、息子からそのような質問を受けたので、7年ほど前に書いた記事シリーズを最新版に加筆修正して再度アップしておくことにしました。



◎売り手の損は、買い手の得


モノの売り買いにおいて、「売り手の損は、買い手の得。売り手の得は、買い手の損」という悲しい原則が成り立つことが多いのはよく知られていると思います。

また、一見、買い手にとってお得に見える話にはウラがあり、実際に調べてみると、売り手には買い手以上の確実な利益が約束されているようなケースも枚挙にいとまがありません。

営業を受けたり、何かを買ったりするときには、「相手(売り手)は、どこから利益を得ているのだろう?」と疑問を持つことで、賢い買い物ができたり、ボッタクリを避けられることもあるので、その視点は忘れないようにしたいものです。

そういえば、私が投資を始めたきっかけも、保険会社が「受取額以上の支払いを約束する、一見お得に見える商品(終身保険)」を勧めてきたことに対する疑問でした。

【参考記事:マネープランの重要性



◎クレジットカード会社の儲け


クレジットカード会社とカード利用者だけの関係で考えると、カード会社が儲けるには、年会費「有料」のカードが発行され、利用者がリボ払いやキャッシングなどをして(前回の記事参照)、その利息を支払ってくれるような状態でなければなりません。

つまり、年会費無料のカード利用者や、リボ払いやキャッシングを使わない(おいしいところだけを持っていこうとする私のような)利用者ばかりだと、カード会社はあまり儲からないのです。

利用者が上手く使えば、クレジットカード会社はポイント還元をしてくれるだけの存在にすらなり得えます。


しかし、クレジットカード会社の儲けどころは、カード利用者からの年会費やキャッシング利息以外にもあるのです。

クレジットカードを利用できるお店(クレジットカード会社と契約している加盟店)からの手数料がそれにあたります(むしろ、これが儲けのメイン?)。

例えば私が、あるお店でクレジットカードを利用して1万円分の買い物をしたとします。

そうするとお店は後日、私の利用したクレジットカード会社から、私の代わりにその1万円を受け取ります(カード会社は、私にその1万円を請求)。

ところが、カード会社は、お店に1万円を渡すとき、

「その客(虫とり小僧)は、我が社のカードが使えたからこそ、買い物をしたんだろう。だから、ちょいと手数料をもらっておくぞ」

というような理屈で、2~7%ほどの手数料(加盟店手数料)を引いた金額しか渡さないのです。
(加盟店手数料は、業種や規模によって異なり、もっと多かったり少なかったりすることもあるようです。)


そして、その手数料は、カード会社の収入となります。

つまり、利用者がカードを利用すればするほど、カード会社は加盟店(お店)から売り上げの数%が収入として入ってくる、おいしい仕組みになっているのです(もちろん、カード会社も人件費やシステム費用等を負担し、かつ、カード利用者が支払いをせずにトンズラするリスクを請け負ってはいますが)。



◎クレジットカードを使われるお店(加盟店)の儲け


それでは、クレジットカードを使われるお店(加盟店)は、どうやって儲けるのでしょうか?

そうです。
お店(加盟店)は、クレジットカード利用者がたくさん買い物をしてくれないと儲かりません。

カードを持っていることによって気持ちが大きくなって、無駄遣いをしたり、手持ちの現金以上の買い物をしてくれるようなカード利用者(カモ)がいてくれないと、加盟店は手数料(売り上げの数%)をカード会社に持っていかれるだけになってしまいます(「なんとかペイ」等のQRコード決済でも理屈はほぼ同じです)。

しかし、メリットが少ないからといって、クレカを利用できない非加盟店になると、「カードも使えない不便なお店」として、集客のマイナス要因にさえなってしまうので、モノを売る商売は大変だなぁ、と思います。

ひょっとしたら、クレジットカードの普及によって、打撃を受けているお店もあるかもしれません。

私は、クレジットカードの利用が可能なお店で、「クレジットカードを利用せずに、現金一括で買うから、加盟店手数料分よりも、ちょっと少ないくらいの値引きをしてよ!」というセコい交渉をして、上手くいったことが何度かあります(個人商店などで特に有効)。

そのとき、かなりのお得感を噛み締めると同時に、お店に対してちょっと申し訳ないような気持ちにもなりましたが、それでもお店側はクレジットカード会社に手数料を毟りとられるよりはマシなのだと気づいて、クレジットカード会社の利益は小さくないのだろうと思いました。

※だからこそ、私はお気に入りの飲食店などでチップのつもりというかお店への応援の気持ちを込め、わざわざ現金払いにすることもあります。



◎クレジットカードの賢い利用方法


カード会社と加盟店と利用者の3者が入り乱れるので、少々複雑にはなりますが、基本的には「売り手の損は、買い手の得。売り手の得は、買い手の損」なので、賢いクレジットカードの利用方法は、なるべく高還元のカードを利用し、必要なものだけを一括払いで決済するのみ、ということになります。
(利用金額によっては、年会費が有料のカードでも年会費が無料のカードよりお得になることもあります。)

前回の記事でも書きましたが、クレジットカードを持っていることで、つい無駄に買い物してしまう人や、リボ払いやキャッシングを利用してしまう人は、カードは作らない方が賢明でしょうが、その辺をうまくコントロールできる人は、上手なカード利用で、けっこうな生活費節約が可能になるでしょう。


まぁ、無駄遣いする人がいないと、景気はよくなりませんし、あんまりセコいことばかり考えるのも虚しかったりしますが、クレジットカードを利用する際には、その仕組みをキチンと理解したうえで、できるだけお得に使いこなしたいものです。

つづく
お得なクレジットカード紹介やポイント2重取り3重取りの方法など


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約17年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
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日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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