2014
Mar
08
株式市場の暴落がこわい
調子のいい相場環境(もしくは、数年くらいのボックス相場)しか経験していない人が、あるとき強烈な暴落に見舞われて、そこで初めて自分のリスク許容度(どこまで損失に耐えられるのか)に気づく、というのは珍しいことではないようです。
マーケットにいる(リスク資産に投資している)人間のすべてが、事前に過去のデータを確認して標準偏差を理解し、暴落時の最大損失を想定しているわけではないと思うので、それは当然でしょう。
また、イメージによる損失想定と、実際の損失時の精神的負担がずいぶんと違うこともあると思います。
マーケットにいる(リスク資産に投資している)人間のすべてが、事前に過去のデータを確認して標準偏差を理解し、暴落時の最大損失を想定しているわけではないと思うので、それは当然でしょう。
また、イメージによる損失想定と、実際の損失時の精神的負担がずいぶんと違うこともあると思います。
◎暴落で退場する人
最近では、投資をしている人がブログやツイッターなどで、自分の投資状況や資産状況を公開して、投資方針や心理状態を赤裸々に語っていることも多いので、以前よりは世間の様子や反応が分かりやすくなりました。
リスク資産が10%程度下がっただけで、「暴落だ!」「分散投資は意味がない!」「もう、これまでの常識は通用しない!」と、大騒ぎする光景もよく目にします。
私は一応、小泉改革後半戦くらいの時期の好調相場も経験しつつ、その後、リーマンショックでリスク資産が40%以上も吹っ飛ぶ暴落も経験していますが、リスク資産に投資すれば、そんなこともあると事前に理解していたので、マーケットから退場することはありませんでした。淡々と積み立てを継続し、現在はかなりの含み益を抱えています。
(参考記事→リーマンショックのナイアガラっぷり)
ただ、当然ながら、あのとき、そのままマーケットから退場して、「株に手を出すと大変なことになる」というような負の印象だけを持ち、二度と戻ってこなくなった投資家も多くいました。
◎八つ当たりする人も・・
また、聞くところによると、あのとき、暴落によって自分のリスク資産がダメージを受け、その怒りの矛先をブロガーなどに向けてぶつけまくり、さんざん当り散らした投資家もいたようです。
もちろん、詐欺のような情報発信をして責められるべきブロガーもいたのかもしれませんが、私の知っているブロガーさんたちは、くどいほど「投資は自己責任で!」と念を押し、投資における不確実性にもキチンと言及していたにも関わらず、かなりひどい仕打ちを受けたそうです。
私はその頃はブロガーではありませんでしたが、リーマンショック後くらいからTwitterなどを利用して軽く情報(ひとりごと)発信を行っていたので、ギリシャショックなどのカワイイ下落の際に、いきなり八つ当たり的な文句を言われたり、バカにされたりしたことはあります。
ギリシャショックごときで、私のような「零細ついったらー」があんなに嫌な思いをするのなら、多くの読者を抱えるブロガーさんたちがリーマンショックの際に受けた被害は如何ほどのものだろう、と想像するだけでも怖気がします。
◎逆恨まれリスクこわい
今後、暴落が起こって、自分のリスク資産が半分以上吹っ飛んだとしても、それは想定内ですし、さほど怖くはありません(そのうち、また暴落は必ずあるでしょう)。むしろ私は、「リバランスの好機だ!」と喜ぶくらいの不謹慎さを発揮するかもしれません。
ただ、暴落で損をした人から、そのときに「お前のブログのせいだ!」などと逆恨みされたりするのは、正直怖いなぁ、と思います。
そもそも、
キチンと理解して投資している人は、逆恨みなんてするはずがない
ので、誰を逆恨みするような人は、いつまでも自分の損失を誰かのせいにして当り散らし続けるような気がしてしまうからです。
・・逆恨みされ、あちこちで文句を言われ続け、藁人形に五寸釘を打ち付けられ、毎日のようにメールフォームを通じて呪詛を送りつけられてしまっては、たまったものではありません。
それは、満員電車で秋川雅史氏のモノマネをしながら、MAXの大声で「千の風になって」をオペラ風に歌うことが余裕で出来るメンタルタフネスを持っている私でさえ、ビビらせる事態であります。
そういう意味では、暴落が怖いです。
もちろん、私のブログなんて、場末の弱小自己満ヘナチョコぼんくらクソ雑魚個人的備忘録にすぎないので、たいした影響力などはなく、そもそも逆恨みなどされようもないと思うので、単なる自意識過剰の杞憂なのでしょうが、ふとそんなことを妄想したら、ゾッとしました。
投資は自己責任でいきましょう。

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