2021
May
14
過去の自分に投資のアドバイスをするなら
以前、大渋滞の中をバスに揺られて関西から関東まで長時間移動する機会があったので、暇つぶしを兼ねて何か思考できることはないかなぁ、と考えていたときに、ふと思いつきました。
もしも過去にタイムスリップして、リスク資産への投資を始めようとしている自分に、一言だけアドバイスできるとしたら、なにを言おうかなと。
※数年前に公開した記事の情報を最新にして、再考・再掲しました。
もしも過去にタイムスリップして、リスク資産への投資を始めようとしている自分に、一言だけアドバイスできるとしたら、なにを言おうかなと。
※数年前に公開した記事の情報を最新にして、再考・再掲しました。
◎大切な心構えと勉強になるあの本
現実的に考えると(そもそも現実的な話ではないのですが)、「一言(ひとこと)」の定義が難しそうだったので、「10秒間で言えること」にしました。
かなりゴチャゴチャ考えて、色々なプランが浮かびましたが、
「投資にだけは自信を持つな。己は無能だと決めつけろ!それから『お金は寝かせて増やしなさい』を読め!」
にすることにしました。
「○○を読め!」のところは、「ウォール街のランダム・ウォーカーを読め!」にしようか、「敗者のゲームを読め!」にしようかなどと迷ったのですが、最初に読みやすい本で正しい基本を抑えさせれば、過去の自分は色々と関連情報を調べて応用するだろうと判断しました。
今回紹介した本も、細部を見れば、現在の私の投資スタンスとは異なる部分もあります。でも、基本というか、幹の部分は同じです。そういう大切な部分が最も伝わりやすいのはこれかな、と思ったわけです。
◎あくまでも自分向けのアドバイス
刺激や楽しみを求めて投資を行う場合(趣味?)や、仕事として投資に取り組むのであれば、私のような投資スタンスや心構えではダメでしょう。
また、運の強い人や超有能な人には物足りない投資スタンスだと思います。
たいして刺激もなければ、楽しくもありません。「周囲を圧倒してやろう!」というような気概も投資結果には反映されません。爆発的な利益も上げることもできません。
(参考記事→インデックス投資とは)
しかしながら、手間と時間をかけずに自分の稼ぎをハイブリッド化し、株価や為替がどうなってもそれなりに対応できるようしつつ、資産形成をしようと思うのであれば、悪くない投資スタンスだと思っています。
そもそも私は、人生の楽しみは投資以外の部分に見出そうと考えている人間です。
(参考記事→なぜインデックス投資を選んだのか)
投資を行うにあたって、過去の自分に伝えたいことは、当然、「自信を持つな!」ということ以外にもたくさんあります。
リスク許容度の把握だったり、アセットや銘柄分散の効果だったり、コストの重要性だったり、リバランスの大切さだったり、投資に時間をかけることのアホらしさだったりと。。
(参考記事→アセットアロケーションの決め方シリーズまとめ)
ただ、あまりにも多く詰め込もうとしても最初は分からないでしょうし、そもそも心に響きません。
先ほども書いたように、基本的な知識を学べる本を一冊教えれば、あとは自分でゴチャゴチャ調べると思って、メッセージとしては「投資には自信を持つな!」に絞り込みました。
仮にアドバイスできる時間が1分間あったとしても、10秒で終わらせるかもしれません。
投資について余計な自信を持たないことは、私にとっては非常に大切なことだと思っています。
【参考記事:投資判断の的中は、実力なのか、運なのか?】
※当然、色々なタイプの人がいるので、万人に当てはまるとは思っていません。むしろ、自分にしか適さないアドバイスかもなぁ、なんて考えているくらいです(他の投資スタンスを否定しているワケでもありません)。ま、そもそも、過去の自分にアドバイスはできませんが(苦笑)
※私が投資を始めたときには、まだ『お金は寝かせて増やしなさい』は発売されていませんが、そもそもがありえない話なので、その辺のツッコミはご勘弁ください。
【関連記事:運用金額も公開!『お金は寝かせて増やしなさい』(水瀬ケンイチ著)を読んだ感想・レビュー…インデックス投資の分かりやすい教科書だな、これは】

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