2014
Feb
14
『貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント』(北村慶著)を再読しました(感想・レビュー)
この『貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント』という本は、私がまだ投資を始めたばかりの頃に発売されました。
読み直すのは2006年以来なので、約8年ぶりです。
読み直すのは2006年以来なので、約8年ぶりです。
◎オススメしてるんだから再読しなきゃ
当時一回だけ読んで、これは素晴らしい本だ!と思い、同僚や知人に貸しては読ませることを繰り返しているうちに手元に戻ってこなくなりました(よくあるパターンです)。
日本の若年層に資産形成が必要な理由と、投資に関する基本的な知識が、とてもロジカルに分かりやすく解説されていたことから、投資に興味を持っているような知人へ最初に紹介する本として重宝していました。
しかしながら、8年もの月日が経つと、細かい内容はもうほとんど覚えていません。
「あれは、いい本だった」とおぼろげに記憶しているだけで、このブログサイト(PC用)の右側に「読みやすくてオススメの本」として紹介していてもよいのだろうか?と、ふと思ったので、買い直して再読してみました。
◎やはり骨太の良本だ!
久しぶりに読み直してみると、なんか思っていたよりも難しいことが書かれているなぁ、という感想を持ちました。
投資に関する基本的な理論と日本の現状を解説するため、そのメカニズムを妥協することなくキチンと押さえながら説明しているからでしょうか。
グラフや数字などに、私のおバカな脳がけっこう汗を書きました。
ただ、当たり前ですが、盛り込んである時事ネタは、ちょっと古いです。
小泉改革の後半戦が展開されていて、マーケットは全体的に好調だったものの、ライブドアショックはまだ記憶に新しい、といったような当時の状況が思い出されました。
まぁ、基本的には若年層の現状が大きく変化しているわけではありませんし、我々の年金資金がどのように運用され、どのような成果を上げているのかの状況も、今と同じようなものです。相場環境などは、最近の状況とよく似ているような気さえします。
◎庶民のための資産運用リテラシーを網羅
それから、金融理論から見た「持ち家」と「賃貸」に関する考えなどにも言及していますが、こういう内容も全く色褪せてはいません。
また、この本の軸となる投資に関する基本的な理論や用語も、当然、今と全く変わっていません。
この本には、庶民が手間をかけずに資産形成をするために必要な資産運用リテラシーが、ほぼ網羅されています。
ただし、どこでどのような金融商品を買えばよいのか、というような具体的な投資方法についてまでは書いてないので、これ1冊だけで大丈夫!というワケにはいきません。
既読の方も多いでしょうし、このブログの読者さんの多くにとっては、当たり前のことが書いてあるだけだとは思いますが、
「ブログとか読んだりして、なんとなく投資について分かってきたつもりだけど、キチンと理解してる自信はないなぁ」
と、いうような方にオススメできる一冊だと、再読して思いました。
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この本について私がメディアに紹介した記事です。

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