保険の話【パンチのあった親友・その5】
アメリカから一時帰国していた親友の泰政(やすまさ・仮名)と一杯やったときの話を書くつもりで文字を綴り始めましたが、記事が横道にそれて長くなりすぎました。
そろそろ疲れてきたので、彼とのメールでのやりとりが残っているもののうち「保険」に関するものをいくつか抜粋して(彼から質問メールがきました)、この記事シリーズは終わりにしようと思います。
※もちろん、記事にすることは本人も了承済みです。
泰政からの質問メール
↓ネットで検索すると学資保険で元本割れしない商品〈還元率110-114%)があるけど、中途解約しなければ、デメリットがないように思えたんだけど、実際どうなんだろう?
私の回答メール
俺は学資保険は利用してない。
長期間に渡って利率が固定されちゃうから、インフレや市場金利の上昇時に大きく負ける可能性が高いし、保険会社の信用リスク(倒産とかの可能性)もあるからね。
俺は自分で運用してる。学資保険だと、金融商品としてのコストもよく分からないし。。
まぁ、○○社や○○社の商品なら、無難な選択肢のひとつだとは思うよ(絶対にやめとけ!というほどのものでもない)。
泰政からの質問メール
↓今のところ日本で医療保険とか生命保険には入ってないんだけど、そこらへんの知見もあればおすすめの物を教えて!
年齢も年齢だから、これから新規だと結構お値段も張るんだよ。
県民共済は一律でお手軽に見えるけど、高齢時の保障が少ないのが気になってる。日本人の寿命を考えると高齢時の保障は大事な気がするんだよね。
私の回答メール
日本の公的医療保障を考えると、多少の貯蓄があるなら基本的には医療保険は不要(高額療養費とかを調べてみてくれ!)だと思う。
支払いに見合う受け取りが実現する(もとがとれる)可能性が非常に低いもん。そもそも、たいした金額を保障してくれるワケでもないし(MAXの不幸で、MAXどれだけもらえるのか調べてみな)。
ただ、家族や親戚への手前、最大公約数的に考えて、安くて無難なものに入っておくのはアリで、実際俺もガン保険までカバーしてくれる比較的安いヤツには入ってる。不要と思いながらも(苦笑)
共済も選択肢として悪くはないと思うよ。たしかに高齢時の保障は大切だけど、その頃には保険に頼らずとも充分な蓄えができるように今から準備しとけばいいと思うし。
医療保険や共済での保障を考えるのに参考になりそうなブログやコラムをいくつか紹介しとくわ(自分で書くのがメンドクサイから)。
→FPの伊藤俊輔さんの記事
→circlebackさんの記事
→うさみみさんの記事
それから、キチンと貯蓄ができるまでは、自分に万が一のことがあったときに残された家族が困らないように生命保険には入っておいた方がいいと思うよ。余計な特約のついてないなるべくシンプルなヤツに(子供もいるんだから、なるべく早く!!)。
収入保障タイプ(逓減型)ってヤツを選ぶと、保険料が割安で合理的な保障が付けられると思う。
詳しいことは飲むときにまた!
私の考え方が正解というわけでは当然ありませんが、泰政よりも少し先に結婚や出産ステージを終え、保険やら投資について考える時間を持った私なりの見解をテキトーに回答しました。
他にも話題は多岐にわたったのですが、自己責任の原則をキチンと分かったうえで、他人の意見に耳を傾けてくれる人間とは話をしやすいものですね。
住居やら保険やらといった多額の出費を要するものに関する考察は、そのうちまた記事にする予定です。
《参考関連記事》
・持ち家か賃貸か…住宅について自分の考えを整理しておく・2014年2月の記事
・民間の保険はどの程度必要なのか、5つのポイントで検証(生命保険・医療保険・学資保険・火災保険など)・2014年3月の記事
保険商品は、自分に必要なものを最低限、なるべく低コストで選びたいものですね。
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価格ドットコムで各分野の最安値圏を調べ、自分がどれだけぼったくられているのか確認してみることをお勧めします。
◇関連書籍紹介
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生命保険会社の販売現場を知り尽くした人が書いた本です。まだ保険に未加入の人や、加入はしているけどあまり深く考えずになんとなく入っちゃったというような人には必読の一冊だと思います。

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