2013
Nov
23
パンチのあった親友【その1・泰政という男】(武勇伝シリーズ番外編)
私は友達が多い方ではないものの、多少の友達は存在していると書いたことがあります(該当記事→親友からの朗報)。
あのとき記事に書いた親友とは別の人物ですが、これまた数少ない私の親友に泰政(やすまさ・仮名)という男がいます。
現在、アメリカで働いている泰政が久しぶりに帰国したということで、つい先日、サシで一杯やりました。
彼とゆっくり話をするのは5~6年ぶりでした。
※今回の記事は雑談です。
あのとき記事に書いた親友とは別の人物ですが、これまた数少ない私の親友に泰政(やすまさ・仮名)という男がいます。
現在、アメリカで働いている泰政が久しぶりに帰国したということで、つい先日、サシで一杯やりました。
彼とゆっくり話をするのは5~6年ぶりでした。
※今回の記事は雑談です。
小学生の頃から泰政を知っていますが、彼はなかなかパンチのある男です。
勉強は苦手だったものの、運動神経抜群で戦闘能力が高く、周囲の人間を凍りつかせる無茶な行動を躊躇なく実行する行動力を持ち合わせていました。
そして、イカれ具合には多少の自信を持っている私が嫉妬するくらいに彼はイカれていました。
「えぇ~と、ですねぇ!一方通行の道はですねぇ!バックで侵入すれば大丈夫なんですよぉ♪」などという意味不明な持論を、元阪神タイガースの掛布雅之氏のモノマネ口調で、取締り中の交通課の警察官に語りかけるようなことは日常茶飯事でした。
ある日の彼は、仲間5人※1でファミレスで食事をしたとき、突然、「今日は俺が払うわぁ。任しといてやぁ」と間寛平のモノマネ口調で言いました(いきなり関西弁を使用)。
そして、間寛平の歩き方を模倣しながら、一人で伝票を持ってレジに赴き、店員に「4835円になります」と言われると、その日食べたハンバーガーセットについていたマッシュルームをポケットから取り出して、無言で店員に渡しました。
店員がおそるおそる「あのぅ、4835円になります」と再び言ったら、無言でポケットの中から2個目のマッシュルームを取り出して、店員に渡しました。
彼は、マッシュルームで支払おうとしているのです。
店員はフリーズしています。
店員がかわいそうになったので、私が代金を支払いました。
また、別のある日のことです。
我々は5人の仲間で合コンに繰り出しました。
男5人・女5人の合同コンパです。しかも、その日はかなりハイスペックな女性が揃っており、我々のテンションは高揚気味でした。
我々男性陣の風貌がやや迫力系揃いなので、女性陣に怖がられてはマズいと思い、対面間もない時間帯に、私は全身全霊でおもしろトークを駆使して場を盛り上げ、彼女たちの警戒心を解こうとしていました。
するとそこに、店員が「お飲み物を何にするかはお決まりですか?」と注文をとりにきました。
私は「全員生ビールでいいかな?よし、んじゃ、とりあえずナマ10コお願いします!」と店員に言いました。
店員が「はい、分かりました~!」と言ったところ、急に泰政が「んん~、ちょっと、待ってくださぁい。私はビールは飲めませぇん」と言い出します。このときは、古畑任三郎のモノマネ口調でした。
店員が「それではお客様は何になさいますか?」と言ったところ、彼は「んん~とぉ、それではぁ、私はぁ、“わき毛”サワーをくださぁい」と言いました。
店員がフリーズし、合コン相手の女性たちがドン引きしたのは、言うまでもありません。
そういえば、泰政と音信不通になった時期がありました。
仲間の誰とも連絡がつかない期間が数年にも及んだのです。
ひょっとしたら、泰政の存在そのものが幻だったのかなぁと私が思い始めたころ、ある日突然、彼から「やあ!元気?」というメールがきました。
私は「お前こそ、元気なのかよ!?今までどこで何してたんだよ!?」と返信したところ、「チャリンコでアテネ目指してた」という理解し難いメールが返ってきました。
私は、「なにトチ狂ったつまらんギャグを言ってるんだよ!テレビ番組の企画かっ!!」と返信しかけましたが、ん?待てよ、、と思いました。
泰政はつまらないギャグは言わない男なのです。
まさかと思って、思い当たることを調べてみたところ、泰政が自転車競技でアテネオリンピックを目指していたことが判明しました。
結局、あと僅かなところでアテネ行きの切符は逃しましたが、単身で海外に乗り込んで武者修行し、某国で州チャンピオンにまで登り詰めていたのです。
音信不通にしたのは、彼なりの覚悟だったのかもしれません。
他にも、泰政が某所で暴れてトラブルが発生し、何とかしてくれと私のところにヘルプの連絡が来て、収めに行ったことなどもありましたし、泰政に関して、もっとパンチのあるエピソードはいくらでもあるのですが、公開情報として書けそうな控え目のものをいくつかピックアップしました(上記エピソードは主に10代後半から20代前半にかけてのものです)。
そんなムチャクチャな泰政でしたが、今は結婚して、子供もいる「大人」です。
今回は「大人」になった泰政と一杯やったときの話を簡単に書くつもりでしたが、いつものごとく無駄な回り道が始まってしまい、本題に突入できませんでした。
(回り道が)つづく
その2・泰政との出会いへ
※1 私を含めた5人の仲間のうちのひとりは勇次(仮名)です。また、私と泰政と勇次以外の残りの2名も強烈な個性を持ったキャラなので、いつか記事にしたいと思っています。

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