2023
May
20
投資の勝ち逃げは難しいと思う
私のような煩悩の塊である人間が20年近く投資を続けていると、なまじ相場に関する記憶がインプットされていくので、
・あのときこれに全力投資していれば、今頃は億り人だったろうなぁ
・あのタイミングであれを売らなければ、もっと儲かってたのになぁ
・この資産クラスへの配分を多くしていれば、もっと効率的に資産が増えたのになぁ
というような「タラレバ」が頭をよぎることがあります。
単なるコツコツ国際分散インデックス投資家なのにもかかわらず、です(参考:インデックス投資とは)。
・あのときこれに全力投資していれば、今頃は億り人だったろうなぁ
・あのタイミングであれを売らなければ、もっと儲かってたのになぁ
・この資産クラスへの配分を多くしていれば、もっと効率的に資産が増えたのになぁ
というような「タラレバ」が頭をよぎることがあります。
単なるコツコツ国際分散インデックス投資家なのにもかかわらず、です(参考:インデックス投資とは)。
◎リスクとリターン
基本的には「逃した魚系」のことばかりが気になるものの、それに刺激されて現在の資産配分を変えたり、ハイリスク投資に切り替えるような度胸があるわけではありません。
リスクとリターンは表裏一体であるということを自覚する理性がなんとか残っているからなのでしょう。
短期間で大きく儲かるような投資対象に全力投資してきた人が、「降りるタイミング」を間違えて再起不能なレベルの大やけどを負っているのを幾度も横目で見たりもしてきたので。
【参考記事:投資していなかったアセットクラス(資産)が爆上がりしているときに動揺せずにいられるか】
◎欲望のコントロールは難しい
ある時期に大きなリスクをとっても上手くいく可能性が高くはないのはもちろんですが、仮に上手くいったとしても、その成功体験が新たな欲望を呼び覚まし、2匹目3匹目のドジョウを狙って、よりハイリスクな投資にチャレンジしたくなってしまうような気もします。
例えば、今の自分の立ち位置から見れば、仕事をしなくても大丈夫なくらいの金融資産を得ることができるなら、もうそれ以上は望むまいと思ったりもしますが、実際にそのステージに到達したときの自分の感情(欲望)がどうなっているのかは分かりません。
一着でも高級なスーツを買ったら、やれシャツも、やれ靴も、やれベルトも、やれネクタイも、と全部高級品を揃えないと気が済まなくなり、そのためにはもっとお金が必要だ!というパターンになってしまうかも。
古今東西の歴史や事件を参考にする限り、欲望をコントロールしてほどほどで満足するのは、凡人ほど難しいということがよく分かります。
少なくとも私は自分が凡人である自覚はあります。
◎これでいいのだ
大きなリスクをとることができないくせに煩悩を捨てきれないチンケな人間の負け惜しみですが、私は「あのときああしていれば、今頃はのんびりできていたのに!」というような思考は典型的な絵に描いた餅であろうと思うようにしています。
勝ち逃げは難しいのです。
スポーツ選手も歌手も、ピーク時にスパッと辞めて、その後人並みの幸せを満喫できる人はごく一握り。
勝ちの経験や栄光があるがゆえに、欲や驕りが出て判断を誤って不幸になることは往々にしてあります。
だから、私はこれでいいのだ、と思うようにしています。
集中投資で一気に資産を増やしたあとに、のんびりインデックスにシフトチェンジして、ほどほどで満足することは多くの人にとって非常に難しいと思うからです。

もちろん、例外的な成功者もいますが、凡人を自覚できる人は変に欲をかいてもろくなことにならない可能性が高いでしょう。
コツコツ投資家は、このままでいいのだ。
【参考記事:インデックス投資でアーリーリタイヤは無理?】

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