2023
Apr
15
新しいNISAは危険だ(使い方の基本方針を考える)
投資可能期間と非課税期間は恒久化。つみたて型と成長投資枠を併用できて、年間の投資可能額は360万円。トータル1800万円の上限はあれど、売却しても翌年に取得価格分の枠が復活するブラボー仕様のNISAが来年から利用できるようになります。
【参考記事:恒久化・拡充されたNISAの詳細!どう使うか】
さて、こいつをどう使おうかと考えると、意外に色々と考えてしまいます。
投資可能な商品に制限があるとはいえ、これまでつみたてNISAを使っていた人間からすると、使い方の選択肢が大きく増えるからです。
どういうタイミングで、どの資金を使って、どの枠で、どの商品を買うか。これまでと何かを変えるのか。
【参考記事:恒久化・拡充されたNISAの詳細!どう使うか】
さて、こいつをどう使おうかと考えると、意外に色々と考えてしまいます。
投資可能な商品に制限があるとはいえ、これまでつみたてNISAを使っていた人間からすると、使い方の選択肢が大きく増えるからです。
どういうタイミングで、どの資金を使って、どの枠で、どの商品を買うか。これまでと何かを変えるのか。
◎巡る思考
つみたて型部分・成長投資枠部分をそれぞれ年間何回払いに設定するか、いくら回すか、購入資金は既に保有しているリスク資産を売却して作るのか、プールしてある無リスク資産から拠出するのか、これまでどおりか。
今後、特定口座での譲渡益課税率が上がる可能性だってなくはないし、そもそも株式や債券などの期待リターンがプラスであることを前提とすれば、現在含み益がある保有銘柄を売却しても、なるべく早く限度枠を埋めてしまうことが合理的な解になるはず。
売却しても翌年には取得価格分の枠が復活するので、成長投資枠はリバランス専用にしようか※。いや、相場によっては、そんな戦略が上手くいくとは限らない。待てよ、でも、一部個別株を持つのも面白いかもしれない。
制度によって投資スタンスを変えてしまうのは本末転倒になりかねないけど、ある程度の投資歴があって自分のリスク許容度を体感的に把握しているなら、ちょっとくらいこれまでのルールを曲げるのもありかも。リスク資産と無リスク資産のバランスも再考だ。
・・ってなことをつらつらと思ったり考えたり、「恒久化」「非課税」「投資枠拡大」「枠の再利用可能」などという言葉から、謎の全能感を感じてしまったりして、意外と悩んでしまったり。
※参考:上げ相場でリバランス売りをしといてよかった
◎コスパが良く失敗しにくい方法とは
ただ、少し冷静になってみると、あれ?これって投資を始めたころに悩みながらも楽しんでいたときと少し似てるかも……ということに思いが至ります。
であれば、あのとき学んだことは、最初に決めたアセットアロケーションを維持しつつ、ほぼほったらかしで国際分散積立インデックス投資を行うこと以上にコスパの良い投資法はないということです。
【参考記事:リスク資産管理の優先順位変化】
国際分散インデックス投資は、手間暇かけて工夫すればパフォーマンスが良くなるというようなものではありません。
むしろ手間をかけた分コスパが下がり、ミスの可能性は上がります。余計なことをすればするほど、踏んだんり蹴ったりになりやすい。
つまり、NISAが新しくなる(バージョンアップする)からといって、ゴチャゴチャ考えて時間をかけたり、妙な必勝法を模索しようとすることはかえって危険だということです。
◎変わらぬ結論
国際分散積立インデックス投資なら、ルール決めて手間をかけず機械的に投資するのがベター。
それが、私がこのブログを始める前に既にたどり着いていた結論です。
なので、私は今投資している金融商品を使って、これまでのアセットアロケーションを維持しつつ、無理のない金額で、基本的には毎月の自動積み立てで新しいNISAを使っていくつもりです。
ただ、保有しているリスク資産を売却してNISA枠を埋めていくことはするかもしれません。この部分はあんまり詳しく書いてしまうと非公開にしている金融資産額がバレてしまうので、このくらいにしておきます。
NISAに踊らされてはいない。
NISAは逃げないので無理せず使おう。
投資はなるべく手間をかけずに自動化する。
そうすれば、新たなNISAは普通の人の資産形成を大いに助けてくれる可能性が高いものになると思います。
【参考記事:「筋トレ」と「投資」の意外な共通点】

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