2023
Mar
25
『90歳までに使い切る お金の賢い減らし方』(大江英樹著)を読みました
著者の大江英樹さんからいただきました(恐縮にござりまする)。

大江英樹さんは、国内最大手の証券会社でご活躍された後に起業し、現在は毎日超絶楽しそうに、そして忙しそうにしている元気で物知りなおじさんです。
今回ご紹介するのは、その大江さんが、充実したお金や時間の使い方、モノの考え方などを教えてくれる一冊です。

大江英樹さんは、国内最大手の証券会社でご活躍された後に起業し、現在は毎日超絶楽しそうに、そして忙しそうにしている元気で物知りなおじさんです。
今回ご紹介するのは、その大江さんが、充実したお金や時間の使い方、モノの考え方などを教えてくれる一冊です。
◎お金や時間の使い方
人生後半戦を謳歌している大江さんは、死ぬときに一番たくさんお金を持っているのではツマラナイといいます。
たしかにその通りですよね。
お金は使うためにあるのですから。
この本では、お金の意味やその使い方、お金よりも大切なものとは何なのかなどを掘り下げて考察し、大江さんなりの考え方が開陳されています。
・見栄と義理にお金を使うな
・お金に囚われるな
・効率より効果
・寄付の考え方
というような主にお金の使い方の話を中心にしつつ、サラリーマン生活後半の身のこなしや、時間の使い方などにも話題は及びます。
【参考記事:時間やお金をどう使うのか≒どう生きるのか】
◎ウンチク好き向けの本かも
貨幣の起こりや古代メソポタミアの信用システムなどから始まり、様々な観点から、世間の声や風潮、行動経済学、歴史的なエピソードなども交えて、お金の話が続きます。大江さん自身の言葉だったり、誰かの言葉の引用などで、分かりやすく考察・解説してくれます。
年金2000万円問題も単なる作り話だとバッサリ。もちろん、その根拠を数値を見せながら、です。
雑学や小ネタ、ウンチク好きにはたまらないはず。人前で話すことが仕事の人にも(ネタを仕入れるのに)役立つ一冊かもしれません。
◎人生で一番大切なものは
人生後半戦に入りつつある私が、その最前線で楽しそうに大活躍している大江先輩から、楽しいお金の使い方を教えてもらおうと思って読み始めたのですが、実際にそういう話が始まるのは本の後半であり、その前提となるウンチク系の話が意外と長かったです。
また、注意点として、普段から大江さんのSNS投稿を見ていたり、この手の話を普段から聞いていたり意識している人には、特段目新しい話は少ないかもしれません。
一方、人生後半戦の時間の使い方や、心地よいお金の使い方のことなんて考えたことはなかった、というような人にとっては目から鱗が落ちまくりになるかも。
定年後も毎日を楽しんでいるおじさんのモノの見方・考え方が気になる人は要チェックです。
・モノよりもコト
・思い出は誰にも奪うことのできない一生の宝
・人生でいちばん大切なのは「思い出」なので、そこにお金を使うべし!
この本を読んで、一番心に刺さったのは、やはり上記のような記述でした。
そういえば私も、最近はよくそういうことを考えるようになっています。
【参考記事:金融資産残高が増えて変わったこと(お金はあの世には持っていけない)】
◎ところで……
大江英樹さんといえば、『知らないと損する年金の真実 - 2022年「新年金制度」対応 - 』という書籍が、当ブログで紹介して買われた本として2年連続で第1位を記録しています。
今回紹介した本とはほぼ全く関係ありませんが、まだ未読の方にはその年金本を読むことをオススメします。現代日本で生きていくための必須リテラシーが詰まっているので。
現役世代は年金の払い損になるとか、少子高齢化で年金は破綻するとか、年金運用は株で大損してるとか、そんなふうに思っている人は、その本を読んで、年金はどの程度アテにしても大丈夫なのかを理解しておいたほうがいいでしょう。
【参考記事:『知らないと損する年金の真実 - 2022年「新年金制度」対応 - 』(大江英樹著)の感想・レビュー】

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