いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

もう一度、新卒で就活するとしたら

タイムリープや転生なんて現実的にはあり得ないわけですが、ブログネタに行き詰まると色々なことを考えてしまうわけであります。

んで、この前ふと思ったのが、「もしも、今の知識や経験を有したまま、時間と身体だけが20歳くらいになったら、自分はどういう仕事をしたいと思うだろうか」ということ。

今の私はかなりのヘタレなので、おそらくコスパを重視したラクな道ばかりを探してしまうでしょう。たぶん。



◎社畜マインドMAXだったあの頃


そういえば20年ちょい前、実際に私が新卒で就職活動をしていた時期は、求人倍率が1.0を割り込むような就職氷河期のピークあたりでした。

世の中にはどういう仕事があるのかあまり分からず、求人票の見方すら知らなかった私は、まともな比較検討もすることなく、なんとなくのフィーリングで会社を選びました。

しかも、そのなんとなくのフィーリングの軸にあったのは、「労働の対価は金銭よりも自分の成長だ!仕事を遊びにしてしまえば休みなんて要らない!」というようなブラック企業の経営者が涎を垂らして大喜びしそうな意識高い系?の勘違いマインドでした。

ベンチャー起業家の自伝とかにかぶれていた私は、新入社員研修で洗脳される前から、完全体の社畜に近い状態だったのです。大学卒業数ヵ月前から普通に働いていました。

ただ、、最初こそガリガリ働いてガッツリ稼いだものの、転職して無茶な働き方で身体を壊したり、結婚して子供ができたり、年を重ねて体力が衰えてきたりすると、徐々にコスパというか、労働に使うパワーや時間、その対価としての収入などの効率も考えるようになってきました。

若い頃は自分の力がどこまで通用するか確かめてみたいという気持ちが強かったのですが、ある程度通用する実感を得るのと同時に限界も見えてきて、歳を重ねるごとに人生の有限性も強く意識するようになってきます。

そうなってくると、自分の貴重な時間をどのように配分するのがいいのかなんてことも考えるようになってしまいました。

《参考記事》
残業代を稼ぐ?…固定みなし残業の職場から、残業代つけ放題の職場へ…でもそんなもんは要らん!
時間やお金をどう使うのか≒どう生きるのか
投資なんて不労所得だ!そんなものに手を出すヤツはけしからん!




◎休みが多くて給料も高い会社はけっこうある


現在の私は、20歳前後の頃よりは随分と多くの企業のことを知り、求人票や青少年雇用情報シートなどの見方を覚え、大人の世界の本音と建て前などが分かったつもりになっています。

キツい労働環境にいたからといって、必ずしも高給ではありませんし、いつまでも成長できるわけではありません。

そんなにキツくなく、転勤もなく、年間休日は125日を超え、残業もほとんどないのに平均年収が700~800万円くらいの企業も意外と多くあります。

有名な大企業だと入社すること自体が難しいですが、一般消費者にはあまり知られていないBtoB企業とか、大手企業の子会社とか、不動産を多く所有している企業とかの中には、入社ハードルのさほど高くない企業もあります。

今の知識や経験を有したまま、時間と身体だけが20歳くらいになったら、そういう条件というかコスパばかりを見て仕事を探しそうな気がしてしまうのです。

ただ、程度問題ではありますが、若いうちに厳しい環境で頑張ったからこそ、様々なことに対する耐性を身に付けることができ、結果として成長もできる、というのもあるとは思います。

条件やコスパだけを考えて仕事を選ぼうと思ったら、(ラクして稼ぐことがばかりを考えて)いつまでも経っても選ぶことができなかったり、少しでも嫌なことがあったら逃げ出したり、そもそも前向きな気持ちで労働すること自体ができなくなってしまう気もしないではありません。



◎自分を磨くことも必要


今の自分を作って支えているのは、若いころに無茶して鍛えてくれた自分です。

「人間は、自分の生きてく道を結局自分が作っていく。十代で何をやったかで、二十代が決まり、二十代で何をやったかで三十代が決まる。その結果は他人のせいじゃない…全部自分の意志だ」

本宮ひろ志氏のマンガの中で、誰かがそんなセリフを吐いていました。そのとおりだと思います。

そんなことをゴチャゴチャ考えていると、若いうちにあまり知識のないまま、勢いと希望を持って進路を決めたことが、結果としてプラスに作用するようなことも少なくないような気もしてきました。

今となっては、もう成長なんていらないと思いますが、働くようになってからずっと成長しないままだったらヤバかったはずです。

結婚だって、よく分からないうちに勢いで決めないといつまでも踏み出せないままになってしまう、なーんて話も聞くことがあります。



・・と、結局最後のほうは「まとも」っぽい方向にまとめつつありますが、おっさんになりヘタれている私がタイムリープしてやり直すようなことがあれば、やはり、コスパを重視して、なるべくラクな道を探してしまうでしょう。

それとも、若くて体力があれば、思考も変化して、キツイところに飛び込んで自分を鍛えようとしたりするのかな。

まあ、ありえない仮定話にあまり意味はありませんね。失礼しました。


ブログネタが思い浮かばないときは、「もしも〇〇だとしたら」みたいものを捻り出せばとりあえず何かを書けたりするのですが、それでも投資に関連したネタは簡単には思い浮かびにくくなってきました。

《参考記事》
もしもリスク資産への投資をしていなかったら
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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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