2023
Feb
11
落とした100円玉探しにかけるべき時間
チャリ~ン……
先日、某スーパーマーケットで買い物をした際、自動支払機に現金を入れようとしたら、100円玉を床に落としてしまいました。
どこに落ちたのか分からなかったので、周囲をざっと見回しましたが発見できません。
自動支払機の下に入ってしまった可能性が高そうだったので、しゃがみこんで覗いてみたものの、ハッキリとは見えず。
スマホのライトを照らしても見つからない。。
怪しげなおっさん(私)が、目をギラつかせて自動支払機周辺を睨め回しているので、状況を察した店員さんも一緒に探してくれ始めました。
先日、某スーパーマーケットで買い物をした際、自動支払機に現金を入れようとしたら、100円玉を床に落としてしまいました。
どこに落ちたのか分からなかったので、周囲をざっと見回しましたが発見できません。
自動支払機の下に入ってしまった可能性が高そうだったので、しゃがみこんで覗いてみたものの、ハッキリとは見えず。
スマホのライトを照らしても見つからない。。
怪しげなおっさん(私)が、目をギラつかせて自動支払機周辺を睨め回しているので、状況を察した店員さんも一緒に探してくれ始めました。
「落としたのはいくらですか?」
「100円玉ひとつだったと思います」
「この機械は重いから、動かすのが難しいんですよねぇ」
「いえいえ、そんなことしなくて大丈夫ですよ。自分で少し探してみますので、ホントお騒がせしてスミマセン」
心優しい店員さんとそんなやりとりをしていると、
「あった!100円玉じゃなくて、10円玉じゃないの」
と、近くにいたおばさんが、隣の自動支払機の下を指さしました。
自己認識としては100円玉だったのですが、実は10円玉だったとは……なんと恥ずかしい。
100円玉を手に取って落としたと思っていたのですが、絶対の確証はありません。
周囲にいる買い物客の注目も集まっていたので、私は赤面を禁じ得ず、おばさんの指さす先を目で追いました。
そこには、たしかに茶色くて丸くて平べったいものがありました。が、それは10円玉ではなく、洋服のボタンでした。
「こ、これは……ボタンですね」
「あら、ヤダ。キャハハハハ!」
おばさんはギャルのような笑い声を立てながら、その場を去っていきました。ピチピチのヒョウ柄のスパッツを穿いていました。
さらにそこへ、さらに別の店員がやってきて、一緒に100円玉を探そうとしてくれました。
最初の「チャリ~ン」からここまでで、2分くらいでした。
さすがにもう恥ずかしさと申し訳なさが限界だったので、店員さんたちに、一緒に探してくれたお礼と手間を取らせてしまった謝罪をして、私はお店をあとにしました。
◎諦めるが早かったか
私は損したような、人の温かさに触れたような、恥ずかしい見世物になったような、なんとも複雑な気持ちになりました。
また、そのとき考えたのは、100円玉を探すことに費やした2分という時間が長かったのか短ったのかということです。
もう少し粘ったほうがよかったのでしょうか。
今回は他人を巻き込んでいたので若干早めに諦めたような気がしましたが、これが道端の自動販売機だったら、もう少し粘ったかもしれません。
1円玉や5円玉だったらもっと早く見切りをつけていたかもしれないものの、500円玉だったらそう簡単には諦めきれないはず……そんなしょうもないことをつらつらと考えました。
◎時間の価値
時間とお金をことを考える際に、自分の時給を計算してみようってやつがありますよね。年間収入を年間労働時間で割り算して、時給を計算すると、自分の1時間の価値(労働生産性?)が分かるってやつです。
少しでも安いものを買うためにわざわざ遠くのスーパーマーケットに行くのは、自分の時給を考えるとアホだ、みたいな話もあります。
一方、時間を捻出することで稼ぐことができたり、新たな価値を生み出すことができるような仕事をしている人ならともかく、自分の余暇をどのように使おうと収入が変わらない人は、上記のように時給なんぞを考えてもあまり意味がない気もします。
つまらないことに時間をかけることによって、好きなことに充てる時間が削られてしまうのは困りものですが、特に趣味や好きなことがない人もいます。私は違いますが、世の中には節約が趣味という人だっています。
・・と、どうでもいいことを考え、ゴチャゴチャと書いてしまいましたが、結局あの日、落としてしまった100円玉を探すことに費やす時間はどのくらいが適切だったのかは、正直なところ未だによく分かっていません。
《参考記事》
・時間やお金をどう使うのか≒どう生きるのか
・いまラクをするか、将来の選択肢を増やすために踏ん張るか

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