2013
Nov
11
蕎麦屋のオヤジがデイトレーダーに?
先日、よく行く蕎麦屋のオヤジが、会計のときに、
「パソコンで株とか為替の取引をするにはどうしたらいいんだ?テレビでよくやってるだろ。短期間で億万長者になった若者がいるとかなんとか。あんなことって可能なのかい??」
と、話しかけてきました。
「パソコンで株とか為替の取引をするにはどうしたらいいんだ?テレビでよくやってるだろ。短期間で億万長者になった若者がいるとかなんとか。あんなことって可能なのかい??」
と、話しかけてきました。
そのオヤジは、いつもは口癖のように「景気が悪いねぇ~、なんとかならねぇかなぁ」などと言っているのですが、いつもと違うことを口にしたのは最近の相場環境のせいでしょうか。
ちなみに、そのオヤジと株やお金の話をしたことは、これまでに一度もありません。
会計をするお客さん全員に聞いていたのか、それとも私がそういうことを知っていそうな顔に見えたのか、その辺はよく分かりません。
こういうときの回答は、なかなか難しいものです。
「僕には分かりません」とでも言っておくのが一番無難なのでしょうが、そこはしゃべりたがりの私です。
「投資にも色々なものがあってですね!んで……」などと、ついつい余計なことも話したくなってしまいます。
雑談する時間が小一時間もあれば、分散投資の小話のひとつでもしていたかもしれませんが、その後の仕事の状況から考えて1~2分がMAXでした。
株のネット売買をしたそうに目を爛々と輝かせ、俗っぽい儲け話を期待して小鼻を膨らませているオヤジを前にして、私は、
「短期間に何億円も儲けるような株や為替の取引は、短期間に同額レベルの損をする可能性も同じくらいあると考えておいたほうがいいと思いますよ。いま、テレビで特集されて調子に乗ってるその若者たちも、運よくジャンケンに勝ち続けているだけみたいなモンかもしれないっすよ」
とだけ答えておきました。
蕎麦屋のオヤジは、ちょっと残念そうに、
「へぇ~!そんなモンなのかねぇ…」
と、つぶやいていました。
イメージ的には、『一発逆転!奇跡のバイアグラ太郎』みたいな話を聞きたがっていたオヤジに、私は『歩道を歩こう』みたいな話をしてしまったようです。
さらに、
「少なくとも、よく分からないものには手を出さないほうがいいと思います。僕は自分の親に聞かれても同じように答えますよ、きっと」
と、つまらないダメ押しをして帰りました。
心なしか、オヤジは、しょんぼりしてしまったように見えました。
どう答えればよかったんでしょうかねぇ。。。
【続編?→仮想通貨について蕎麦屋のオヤジから質問された話】

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