2022
Sep
24
いまラクをするか、将来の選択肢を増やすために踏ん張るか
「ダラダラしたり、のんびりする時間をたくさん持つような人生を選択したいなら、たぶん今はしっかり努力したほうがいい」
夏休み中にYouTubeでお笑い動画を見ながら、いつまでもダラダラしている息子にそう声をかけました。
「いまダラダラする時間を優先しすぎると、大人になっていざ働くようになってから、休みが少なくてキツくて給料の安い仕事しか選択肢にない状態になって、人生トータルで見るとのんびりダラダラする時間も少なくなる可能性が高いと思うぞ」と。
息子は少し考えるような素振りを見せてから、真剣な顔になって、勉強を始めました(そういうフリをしただけかもしれませんが)。
夏休み中にYouTubeでお笑い動画を見ながら、いつまでもダラダラしている息子にそう声をかけました。
「いまダラダラする時間を優先しすぎると、大人になっていざ働くようになってから、休みが少なくてキツくて給料の安い仕事しか選択肢にない状態になって、人生トータルで見るとのんびりダラダラする時間も少なくなる可能性が高いと思うぞ」と。
息子は少し考えるような素振りを見せてから、真剣な顔になって、勉強を始めました(そういうフリをしただけかもしれませんが)。
◎世の中の仕組み
世の中がフラット化してきたとはいえ、学生期の学業成績や特技を活かした進路選択などによって、将来の選択肢の幅が大きく変わってくる社会の仕組みは依然としてど真ん中に残っています。
必ずしも学業成績が将来の選択に直結するわけではありませんが、学業成績が良いほうが選択肢が多くなるのは間違いありません。
明らかに勉強が不得意な場合(努力と成果の効率が悪い場合)は、自分が得意でなるべく競争相手の少ない分野で勝負したほうがいい場合もありますが、その場合も、学生期の努力は少なからず将来の選択肢の数を増減させるでしょう。
ダラダラする生き方を選択肢として得るために、いま踏ん張るというのは、逆説的というか、なんだかおかしいような気もしますが、多くの場合、学生期よりも社会人期やリタイヤ期のほうが長いはずなので、そういう社会の仕組みは知っておいてもいいと思います。
もちろん、若い青春時代にしかできなこともあるので、今を楽しむこととのバランスは大切です。ただ、あまり極端なものを目指したりしなければ、両立は可能なはず。
やるもやらないも本人次第ですが、私はそういうものだと思っているということくらいは、親として子供に伝えておきたい。
自分を含め基本的に人間は怠惰なものだと思っています。だから定期的に物事の意義や効率(攻略法)を教えたり、褒めたり、たまにはプレッシャーをかけたりして、モチベーションを上げる手助けくらいはしてあげたいものです。
※まあ、人生にはプランBやプランCなどもあり、世の中の仕組みには抜け道みたいなものもあります。そういう道も「なし」ではありませんが、裏技扱いとして、その時々に検討すればいいと思っています。
◎自分に当てはまる部分もある
私が息子にかけた言葉は、いわゆる社会人としての半ばくらいにいる自分自身にもある程度当てはまると思っています。
節約と消費、今の楽しみや快楽と将来の楽しみや快楽、時間とお金、仕事とプライベート……どれもほぼトレードオフの関係ですが、目の前の選択が、将来の選択肢を増減させるわけです。
「アリとキリギリス」ではありませんが、一応そういうことも頭に入れたうえで、ほどほどにバランスを考え、なるべく後悔の少なそうな選択をして人生を送りたいものです。
◎捻じれた浮世で生きるといふこと
子供に伝えたい逆説的な話って、自分の中に他にもあったような気がすると思ったら、以前にも記事したことがありました。
以下、子供に語りかける設定書いた記事の一部抜粋。
どうせ一度きりの人生だし、これからも楽しく快適に生きていきたいと思うだろ?
なるべくお金のことには振り回されず、できるだけお金の心配をしないで生きていけるほうがいい、ということに異論はないよな?
逆説的になるけど、そうやってお金にとらわれないように生きるためには、ある程度の知識とお金が必要なことも事実なんだわ。
もちろん、お金だけあっても幸せにはなれないけど、お金があれば選択肢が増えるし、ある程度の不幸は避けることができる。
やりたいこともやれず、病気になってもまともな治療が受けられなくて、ハラが減ってもロクなものを食べられず、それでも生きるために嫌々働き続けて死んでいくなんて、やっぱ、そんなのイヤじゃん。
抜粋は以上。
・・お金のことにとらわれずに生きるためにはある程度のお金が必要で、のんびりするためには目の前のことにしっかり取り組むことが必要とは、なかなか難しい世の中ですな。
んでも、我ここに在り。生きます!
【参考記事:職を変えるたびに減っていく給料……自分はもっと稼げる男だと思っていた】

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