おいしい話や儲けのチャンスはどこにでもある

◎市場に歪みはある

以前、友人たちと一杯やったときの話です。

エリートサラリーマンやとある分野の専門家、生活のために株式売買をしている人など、様々な属性の方たちと、それぞれの立場からテキトーに言いたいことを言い合って楽しい時間を過ごしました。

色々な話をしたのですが、私が一番印象に残ったのは「どんな市場にも歪みはある」という話題です。

ここでいう「市場」というのは、株式や為替のマーケットだけの話ではなく、世の中のもっと広い範囲を指します。

「歪み」というのは、一部の人だけが得する「おいしい話」とでも言い換えれば分かりやすいでしょうか。

つまり、どの世界（業界）にもおいしい話は存在する、ということ。


その日集まって飲んだ方たちにも、それぞれに専門分野や得意分野があり、そこにフォーカスすると、「知っている人だけが得をする制度」や「多くの人がコストを負担し、一部の人だけがおいしい蜜を吸っていて不公平だけど、全体効率を優先してそれが放置されていること」がけっこうあるよね、という話が次々に出ました。

だから、「そこに注力すれば、効率的に儲けたり、成功することが可能だよね」という結論？にもなりました。

ただし、その結論は同時に、「そのような歪み（おいしい話）を見つけて、継続してその蜜を吸うためには、それ相応の努力が必要だけどね」という話とセットでした。

おいしい話（歪み）にみんなが気づけば、みんながそれをやりはじめるので、旨みが減ってやがてそれはおいしい話ではなくなります。他のところにおいしい話があっても（また発生しても）、それを見つけて拾いに行くためには、それ相応の準備と努力が必要です。

◎投資に関しても…

当然、株式市場や為替市場にも、一時的やある程度の期間、歪みが存在することはあるはずです。

そこそこの能力を持っている人が、それなりの時間とパワーを使ってゲットしに行けば、一般人よりも高確率で儲けることは可能だと思います（実際にそういう人も知っています）。

探して、見つけて、タイミングを計って乗って、タイミングを計って降りて、また次のチャンスを探して……のサイクルを繰り返す必要はありますが。

ポイントは、人生の限りある時間をどのように配分することを選択するか、というところです。

◎あくまでも個人的な考えですが…

私は、投資による資産形成に多くの時間とパワーを使うことは、自分にとって満足のいく時間配分ではないと判断して、なるべく手間のかからない国際分散インデックス投資を選択しています。

それは、仕事・家族との時間・その他の趣味にかける時間などとのバランスを考えての選択結果です（※参考：インデックス投資とは）。

もちろん、だからといって、それ以外の投資方法や資産形成方法を否定したり、批判するつもりはありません。うちはうち、よそはよそです。

様々な条件下にある各人が何を選択するのか、どこにどれだけの力を注ぐのか、ということですね。

ただ、できれば……例えば我が子には、自分の資産運用ごときに時間と労力を使って一喜一憂するような人生は歩んでほしくないなぁ、なんて考えてしまうのも正直なところであります。

それは自分にとって注力する価値があるものなのか、自分には注力し続けるパワーがあるのか、このあたりを見誤らないようにしたいものです。

【参考記事：できれば投資なんかに時間をかけたくない】



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