いつか子供に伝えたいお金の話

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『こんなときどうする? どうなる? Q&A 3つのNISA 徹底活用術』(竹川美奈子著)は最高のNISA解説本

一般NISA(と新NISA)、つみたてNISA、ジュニアNISAのすべてを網羅し、「徹底的」に解説している本を読みました。




NISAの制度解説に関する本の中では、詳しさ・分かりやすさのどちらも最高峰でしょう。

今後、つみたてNISAしか使わないことを決めている私が、一般NISAから新NISAへのロールーオーバーのやり方を様々なケース別におさらいする意味が一体どこにあるのだろうか、などと考えながらも、なぜか楽しく読めてしまい、改めて自分は変態だなぁと思いました。



◎竹川美奈子さんについて


著者の竹川さんは、投資による資産形成のやり方をとてもやさしく教えてくれるファイナンシャルジャーナリストです。

NISA(少額投資非課税制度)やDC(確定拠出年金)についての詳しい解説本なども数多く出版していて、これまでの単行本合計販売数は50万部に迫る勢いです(もう超えたかな?)。

《竹川美奈子さんの著書レビュー例》
臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話
税金がタダになる、おトクな 「つみたてNISA」「一般NISA」活用入門
一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門



また、竹川さんは、「老後2000万円問題」で炎上した金融庁金融審議会「市場ワーキング・グループ」のメンバーでもありました。

誤解されたまま(もしくは意図的に曲解されて)選挙や政治の道具に利用されたり、とんちんかんなメディアにひっかきまわされたりして、色々と大変だったと思われます。

【参考記事:「人生100年時代の自助の話」の金融庁報告書騒ぎを見て思うこと



◎今回の著書について


さて、新著の『こんなときどうする? どうなる? Q&A 3つのNISA 徹底活用術』の話に戻ります。

とにかくNISA全般についての解説を極めた、かなりマニアックな本でした。まさにNISAの解説書です。

商品や金融機関の口座変更、NISA制度間での移行、海外転勤や相続の際の取り扱いなどのような細かい話についてもバッチリ説明があります。

例えば、ジュニアNISAにおける①非課税口座、②払出し制限付き課税口座、③未成年総合口座、④ロールオーバー専用勘定の違いなどというややこしい話も、この本を読めば理解できるはず。

また、(個人的にはオトクな攻略法を探すようなことはオススメしませんが)一般NISA、新NISA、つみたてNISAを渡り歩きながら非課税枠をめいっぱい使う方法なども妥協なくしっかり書いてあります。

全体的に図と文章の両方を用いて解説することで、非常に分かりやすくなっています。

金融庁はかゆいところに手が届くようなユーザー目線の解説が得意ではない。金融機関は自分たちにとってお得なこと(儲かることばかり)を強調しがち。個人投資家の(ブログやら動画だと)多くは素人で誤った解説も少なくないし、各々興味のある部分にしか触れない。

というような状況下にあって、制度設計者以外でNISAに最も詳しく、そして一番優しく解説できるのが竹川美奈子さんである……という見方を私はしています。



◎プロ向けの本かも


私がこの本を読んで理解できた(つもりなれた)のは、普通の課税口座も一般NISAもジュニアNISAもつみたてNISAもすべて使ってみたことがあるからかもしれません。

投資未経験者やNISA未経験者がこれを読んでも、すべて理解するのは簡単ではないでしょう。

ただ、制度全般を詳しく知りたいマニアや、それを知る必要のあるプロには最高にいい本です。

つまり、どちらかというとプロ向け、つまりお金の相談や金融商品の販売などを生業にしている人向けだと考えたほうがしっくりくるような本かな、ということです。

庶民がこれを読んでも全部は役に立ちにくいというか、実際に役立つ記述の部分が人それぞれ非常に限定されています。

こういう本があってもいい、というか一冊くらいはなくてはならない、とは思うのですが、おそらく普通の人にとっては、読み物として面白くはないでしょう(私のようなマニアの変態には面白かったですが)。



◎普通の人はつみたてNISAだけでいい


正直なところ私は、大多数の普通の人はつみたてNISAだけを知って、それだけやっておけばいいと思っています。

ジュニアNISAはそろそろ終わるし、一般NISAは新NISAに変わるし、長期投資に使うにはちょっとクセがあるし、色々複雑だし……と。

そのあたりの根拠を理解するために、今回の竹川さんの本を読むというのも、ひょっとしたらアリかもしれません。


・・自分の子供にも、「悪いことは言わないから、つみたてNISAだけにしとけ!」と言いたいのですが、現在利用中のジュニアNISAのロールオーバー先は一般NISA(新NISA)だったりするので、このあたりをどう処理して引き継ぐかなどの悩みはあったりします。

まあ、制度を理解しても、その手続き方法や諸々の申請方法、その他細かい部分は金融機関によって微妙に違ったりするので、やはり何ごとも経験と実践の両方が必要な部分はありますわな。


《参考:これまでの当ブログの主なNISA関連記事》
つみたてNISA5年延長の詳細について、金融庁やメディアがあまり触れなかった理由を考察
一般NISAのロールオーバーをどうするか悩んでいる元同僚から相談を受けた話
で、自分は現行(一般)NISAとつみたてNISAのどっちを利用するのかという話
「つみたてNISA」ってなんだ?…金融庁の制度担当者に聞いてみました
ジュニアNISA(ニーサ)について…我が家はどうするのか
NISA(少額投資非課税制度・日本版ISA)をどう利用するか




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関連記事

プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約17年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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