2021
Jul
24
有名人の動画による投資啓蒙の影響力
最近はYouTubeなどの動画による投資情報の発信が(世間的にはけっこう)活発で、身近なところでもその影響で投資を始める人が増えている印象です。
これまでのように仮想通貨だとかFXだとかギャンブル色の強いものばかりでなく、私が16年以上前から地味に実践しているインデックスファンド(投資信託)を使った国際分散積み立て投資のような比較的手堅いものが推奨されているのも頻繁に目にします(参考:インデックス投資とは)。
しかも、インターネット界隈で影響力を持つインフルエンサーやスポーツ選手までもが、資産形成の手段としてそういう情報発信をしていたりします。
これまでのように仮想通貨だとかFXだとかギャンブル色の強いものばかりでなく、私が16年以上前から地味に実践しているインデックスファンド(投資信託)を使った国際分散積み立て投資のような比較的手堅いものが推奨されているのも頻繁に目にします(参考:インデックス投資とは)。
しかも、インターネット界隈で影響力を持つインフルエンサーやスポーツ選手までもが、資産形成の手段としてそういう情報発信をしていたりします。
◎動画の影響力
世の中の多数派は文字なんて読まないようですし、私のような影響力皆無のマニアが場末のブログでちまちま情報発信するのとインフルエンサーによる動画の情報発信では段違いの影響力があります。
実際に最近は、投資に縁の薄そうだった若い知人、同僚やパパ友までが「やっぱり、つみたてニーサだよね!」とか言ってますから。
いやはや、有名人が自発的にiDeCoやつみたてNISA※などの非課税口座を活用したインデックスファンドへの積み立て投資を推奨する時代がこんなに早く訪れるとは思っていませんでした。
《※参考記事》
・つみたてNISAってなんだ?
・確定拠出年金ってなによ?
◎心配な点
ただ、出回っている動画を見ると、かなりの影響力を持つ人がほぼ投資未経験の状態で、不正確な用語を使いつつ、(比較対象にもよりますが)インデックスファンドなら低リスクだとかいって推奨しているのを見ると、どうしても私は以下のようなことが心配になってしまうのも事実です。
・数年に及ぶような下落相場や停滞相場でも同じことができるのか(言えるのか)
・情報発信者本人も動画視聴者も、そもそも「下げ相場もあり得る」という前提を持っているのか
・・マーケットが奮わない状態でも続けることができるかどうかが国際分散積み立て投資が成功するか否かの最大のポイントだと私は考えているので、とにかくその部分が気になってしまいます。
いや、基本的には肯定的に捉えているんですよ。庶民にも実践可能で再現性の高い資産形成の手段を知る機会が増えたというのは、すらばしいことで、そのような機会がほぼない状態よりははるかにGOODだと思っています。
【参考記事:インデックス投資はなぜマイナーなのか】
◎続けることが大切
でも、ずっと続けていれば、おそらく下げ相場や停滞相場もやってきます。それが数年に及ぶことだってあるでしょう。
地味な積み立て投資に飽きて、もっとアクティブな投資の魅力にハマってしまう人もいるはずです。
私だって今でこそ「16年以上続けていて年率平均のリターンは8%くらい」なんて馬鹿の一つ覚えのように言っていますが、その過程には5年以上含み損が続いて、周囲にバカにされながらも続けてきた事実なんかもあるわけです。
《参考記事》
・1年間以上含み損を抱えている私の気持ちなんて分からないでしょう
・複利で資産が殖えていくイメージ図の功罪
なんらかのきっかけで国際分散積み立て投資にたどり着いて資産形成を始めた方が、しっかりとダウンサイドのリスクも理解したうえで、ストレスを感じることなくのんびりと投資を継続できることを祈っています。
もちろん、みんながみんなそうはならないでしょうし、また、そうである必要もないのですが、国際分散積み立て投資をおこなうのであれば、過大評価も過小評価もせず、正しく理解して正しい前提条件を持つことが成功のための土台になると思っています。
ま、私は引き続き、のんびりとマイペースでいきやす。
【参考記事:インデックス投資に留まることの難しさ】

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