2021
Jul
31
職を変えるたびに減っていく給料……自分はもっと稼げる男だと思っていた
先日ふとツイッターで以下のように呟いたら、いつもより多めの「いいね」がつきました。
40歳を超えても手取りが30万もいかないことに「いいね」なのか、コツコツと積み立て投資を(16年以上)続けてそれなりの成果が出ていることに「いいね」なのか、その両方に「いいね」なのか、はたまた手が滑っただけなのかは分かりませんが、何気ないこのつぶやきが多くの人から反応をもらえたのは意外でした。
社会人になりたての頃は、まさか40歳を超えても月々の給料の手取りが30万円にも満たないことになるとは思ってもみなかった。けど、同時に投資による資産形成で年収の何年分もの金融資産を作ることができるとも思っていなかった。
— 虫とり小僧 (@mushitori) July 1, 2021
40歳を超えても手取りが30万もいかないことに「いいね」なのか、コツコツと積み立て投資を(16年以上)続けてそれなりの成果が出ていることに「いいね」なのか、その両方に「いいね」なのか、はたまた手が滑っただけなのかは分かりませんが、何気ないこのつぶやきが多くの人から反応をもらえたのは意外でした。
◎初任給は100万円超え
実は私、新卒で就職した企業でもらった初任給がいきなり100万円超えでした。
かなりのブラック企業だったのですが、売り上げに応じた歩合はしっかり付加される給与システムだったので、あのときは「稼ぐことが正義」だと自分に言い聞かせて働きまくったものです(遠い目)。
ただ、すぐに転職し、固定給の仕事になりました(もちろん給料は大きく減額)。その仕事も15年ほど続けましたが、色々あって数年前に現在の仕事に就きました。
職を変えるたびに年収は減り、以前にブログで紹介した転職マンガ『エンゼルバンク -ドラゴン桜外伝-』に書いてあった以下のような言葉のとおりになってしまいました。
・転職を繰り返すほどに年収は下がるのが一般的
・人の価値は能力や実力ではなく相場が決める
・どんな仕事にも何かしら我慢しなきゃならないことがある
・etc.
【参考:転職の漫画『エンゼルバンク -ドラゴン桜外伝-』(三田紀房著)がめっちゃ面白い】
◎自分でそれを選択している
タイトルに書いた「自分はもっと稼げる男だと思っていた」というのは、「もっと自分は稼ぐことに注力する人間だと思っていた」というほうが正確かもしれません。
それが正義と思っていた新卒の頃は、まさか自分が稼ぐことよりも家族との時間を優先するようになるだなんて思っていなかったのです。
思い返してみると、これまでに幾度かあったキャリアの岐路では「もっと稼げるけどより忙しくなって、自由な時間はほぼ無くなる」とか「より稼げるけど、背負うものがハンパなく重くなる」というような選択肢もありました。
そっちを選ぶこともできたわけです。でも、選ばなかった。
もともとの能力不足や努力不足などによる衰えもあるとは思うのですが、結局は自分で選択しているのです。
なんか負け惜しみや言い訳っぽいですかね?
・・私はそういうキャリアの岐路に立ったとき、「死ぬときに後悔するのは、どっちを大切しなかった場合だろうか?」と自問して判断してきました(参考:家族に伝えておきたいメッセージ)。
ただ、価値観や物事の優先順位が変わっていくことは身を持って知っているので、例えば子供が大きくなり(経済的な支援をする以外に)親の存在などほぼ不要な状態になったときなどに、己がどのような思考でキャリア選択をするのかは、自分でも正直分かりません。
《参考記事》
・仕事と子育て、親と子の需給アンバランス
・固定みなし残業の職場から、残業代つけ放題の職場へ
・ブログ書いてる人って、仕事100%じゃないよね
◎投資による資産形成は順調
今の仕事になって何年経っても前職の年収を超えられないヘタレではありますが、16年以上続けている国際分散インデックス投資はまあまあ順調です(参考:インデックス投資とは)。
投資歴が10年を超えてきたあたりから、それまでの年率平均リターンは4~8%の間くらいを行ったり来たりしています。んで、今は8%くらいなので、かなり好調な時期だと思います。
そろそろ下げ相場になったりして……(もちろん、分かりませんが)。
投資に関しても、もっといい方法があるだろうとか、他人には負けたくない!みたいな気持ちに突き動かされて色々やってしまうと、負ける可能性も高くなってしまうので、私は「あまり欲張らず、ほどほどでいい」という心持ちにするようにしています。
《参考記事》
・年率平均5%のリターンと聞いて、驚く人、信じる人、バカにする人
・インデックス投資に留まることの難しさ
・インデックス投資を成功させるための3つのポイント
◎投資もキャリアも
家計の金融資産なんて、稼ぎが多いからといって(必ずしも)増えていくわけではありません。大切なのは収入と支出のバランス。
当たり前のことですが、いくら稼いでも、使いすぎてしまっては資産形成はできません。
ただし、そのあたりをコントロールできて、金融資産が増えていけば、心に余裕が生まれ、キャリアの選択肢も増えてくるだろうと思います。
また同時に、今を楽しむことと将来に備えることのバランスにも気を配りつつ、お金や時間の使い方、そして自分の道を考えたいと思っています。
まあ、色々考えて決断したら、そのあとは、そこにないものではなく、あるものに目を向けて、面白おかしく機嫌よく生きていきたいものです。
《参考記事》
・今あるものに目を向けたい
・なんの役にも立たない時間も貴重
・インデックス投資でアーリーリタイヤは無理?

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