いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

職を変えるたびに減っていく給料……自分はもっと稼げる男だと思っていた

先日ふとツイッターで以下のように呟いたら、いつもより多めの「いいね」がつきました。



40歳を超えても手取りが30万もいかないことに「いいね」なのか、コツコツと積み立て投資を(16年以上)続けてそれなりの成果が出ていることに「いいね」なのか、その両方に「いいね」なのか、はたまた手が滑っただけなのかは分かりませんが、何気ないこのつぶやきが多くの人から反応をもらえたのは意外でした。



◎初任給は100万円超え


実は私、新卒で就職した企業でもらった初任給がいきなり100万円超えでした。

かなりのブラック企業だったのですが、売り上げに応じた歩合はしっかり付加される給与システムだったので、あのときは「稼ぐことが正義」だと自分に言い聞かせて働きまくったものです(遠い目)。

ただ、すぐに転職し、固定給の仕事になりました(もちろん給料は大きく減額)。その仕事も15年ほど続けましたが、色々あって数年前に現在の仕事に就きました。

職を変えるたびに年収は減り、以前にブログで紹介した転職マンガ『エンゼルバンク -ドラゴン桜外伝-』に書いてあった以下のような言葉のとおりになってしまいました。

・転職を繰り返すほどに年収は下がるのが一般的
・人の価値は能力や実力ではなく相場が決める
・どんな仕事にも何かしら我慢しなきゃならないことがある
・etc.


【参考:転職の漫画『エンゼルバンク -ドラゴン桜外伝-』(三田紀房著)がめっちゃ面白い



◎自分でそれを選択している


タイトルに書いた「自分はもっと稼げる男だと思っていた」というのは、「もっと自分は稼ぐことに注力する人間だと思っていた」というほうが正確かもしれません。

それが正義と思っていた新卒の頃は、まさか自分が稼ぐことよりも家族との時間を優先するようになるだなんて思っていなかったのです。

思い返してみると、これまでに幾度かあったキャリアの岐路では「もっと稼げるけどより忙しくなって、自由な時間はほぼ無くなる」とか「より稼げるけど、背負うものがハンパなく重くなる」というような選択肢もありました。

そっちを選ぶこともできたわけです。でも、選ばなかった。

もともとの能力不足や努力不足などによる衰えもあるとは思うのですが、結局は自分で選択しているのです。

なんか負け惜しみや言い訳っぽいですかね?

・・私はそういうキャリアの岐路に立ったとき、「死ぬときに後悔するのは、どっちを大切しなかった場合だろうか?」と自問して判断してきました(参考:家族に伝えておきたいメッセージ)。

ただ、価値観や物事の優先順位が変わっていくことは身を持って知っているので、例えば子供が大きくなり(経済的な支援をする以外に)親の存在などほぼ不要な状態になったときなどに、己がどのような思考でキャリア選択をするのかは、自分でも正直分かりません。

《参考記事》
仕事と子育て、親と子の需給アンバランス
固定みなし残業の職場から、残業代つけ放題の職場へ
ブログ書いてる人って、仕事100%じゃないよね




◎投資による資産形成は順調


今の仕事になって何年経っても前職の年収を超えられないヘタレではありますが、16年以上続けている国際分散インデックス投資はまあまあ順調です(参考:インデックス投資とは)。

投資歴が10年を超えてきたあたりから、それまでの年率平均リターンは4~8%の間くらいを行ったり来たりしています。んで、今は8%くらいなので、かなり好調な時期だと思います。

そろそろ下げ相場になったりして……(もちろん、分かりませんが)。

投資に関しても、もっといい方法があるだろうとか、他人には負けたくない!みたいな気持ちに突き動かされて色々やってしまうと、負ける可能性も高くなってしまうので、私は「あまり欲張らず、ほどほどでいい」という心持ちにするようにしています。

《参考記事》
年率平均5%のリターンと聞いて、驚く人、信じる人、バカにする人
インデックス投資に留まることの難しさ
インデックス投資を成功させるための3つのポイント




◎投資もキャリアも


家計の金融資産なんて、稼ぎが多いからといって(必ずしも)増えていくわけではありません。大切なのは収入と支出のバランス。

当たり前のことですが、いくら稼いでも、使いすぎてしまっては資産形成はできません。

ただし、そのあたりをコントロールできて、金融資産が増えていけば、心に余裕が生まれ、キャリアの選択肢も増えてくるだろうと思います。


また同時に、今を楽しむことと将来に備えることのバランスにも気を配りつつ、お金や時間の使い方、そして自分の道を考えたいと思っています。

まあ、色々考えて決断したら、そのあとは、そこにないものではなく、あるものに目を向けて、面白おかしく機嫌よく生きていきたいものです。


《参考記事》
今あるものに目を向けたい
なんの役にも立たない時間も貴重
インデックス投資でアーリーリタイヤは無理?



にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票(クリック)をお願いします。

関連記事

プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
Facebook:Facebookページ

子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

このエントリーをはてなブックマークに追加

読みやすくてオススメの本

金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論

投資理論の基礎から実践まで学べる最高の教科書。→参考記事


改訂版 一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門

投資信託とは何なのかをやさしく解説してくれる本。→参考記事


お金は寝かせて増やしなさい

投資を始める前の自分に1冊だけ読ますならコレ。→参考記事


半値になっても儲かる「つみたて投資」

積立投資そのものを分析・解説している興味深い本。→参考記事


生命保険の罠

生命保険の販売現場のウラ話が満載の強烈な一冊。→参考記事

オススメのネット証券

楽天証券
管理人は個人型確定拠出年金(イデコ)でもここを利用。投信積立や残高で楽天ポイントがザクザク。キャッシュバックたっぷりの口座開設キャンペーンも多し。→参考記事

SBI証券
管理人もメインで利用中の最大手。低コストの商品が豊富で、月々100円からの積み立て投資に対応。投信保有ポイントサービスも高還元。個人型確定拠出年金(イデコ)も充実!

セゾン投信
リスク資産を1本の投資信託で管理したい人にオススメ。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、月々5000円から投資でき、30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資して、世界経済の成長を享受できる。→参考記事

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


お返事できない場合もあります。また(ドコモ・auなどの)キャリアメールだと返信が届かないことがあります(参考解説記事)。

メッセージ内容はブログ記事に取り上げさせていただく場合があることもご了承ください。

注意事項等

当ブログでは個人的見解を述べているだけなので、他人の判断について責任は負えません。投資などを行う際は、あくまでも各自の責任においてお願いいたします。

リンクや引用なら問題ありませんが、無断転載はご遠慮ください。私は著作権を放棄しておりません。



アクセスカウンター

にほんブログ村 投資ブログ 資産運用(投資)へ