いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

振り込め詐欺の手口と生命保険の販売手法は似ているだと?…『生命保険は「入るほど損」?!』(後田亨著)の「新版」を読みました

「お客様には、手数料が高くて、ひどい商品すすめていたのだなと、申し訳ない」
「他社にもっと安い、いい保険があると知っています」
「お客様に余計な損をさせるのが仕事なのかと悩んでいます」
「保険会社の内勤で『医療保険』に入る者はまずいない」
「よくわかっていない奴(営業職員)が、もっとわかっていない奴(お客様)に売る。面白いだろう?」

・・これらはすべて今回紹介する本で取り上げられていた、保険会社の「中の人」の声です。




主要な経済誌等で「保険見直し特集」みたいなものがあるとほぼ必ず出てくる後田亨さんの(いつもどおり刺激強めの)本です。



◎タイトル不変、中身書き換え、結論不変


5年くらい前に出版された本の「新版」なのですが、中身はほとんど新たに書き換えられていました。

タイトルは変わっても(本当に本人が書いているのか疑わしいほど)中身は同じような本ばかりを乱発するような著者もいる中、後田さんは同じタイトルなのに、中身はほぼ書き直しているところにプロとしてのこだわりが感じられます。変態だと思います(誉め言葉)。

同時に、ほぼ新たに書き換えているのにも関わらず、主旨や結論が全く変わっていないところもさすがだと思いました。変態だと思います(誉め言葉)。



◎相も変らぬ後田節


冒頭から「振り込め詐欺の手口」と「生命保険の販売手法」が似ていると書き、全体を通して「保険とはお金を失いやすい仕組み」と断言しています。

一生涯にわたって顧客に寄り添うことを謳っている某生保会社の新規採用者数と在籍者数、平均勤続年数などを調べあげ、また、別のある生保会社の決算説明資料を見て、45%にもなる利益率を取りあげます。

さらに、外貨建て保険は手数料が高いので営業職員の資産形成には役立つだとか、個人年金保険は『情報弱者』が加入する保険で、学資保険に入るのはとても危険だと言います(もちろん、その根拠も書いてあります)。

様々な角度から切り込み、検証して、「保険会社の人が入る保険=加入者の損が最も少ない保険」だという事実なども白日の下に晒していきます。

保険の営業を一瞬で終わらせる「あるひとつの質問」も面白いです。



◎後田氏オススメの保険とは


著書内にもありますが、後田さんは保険不要論者というわけではありません。

お勧め保険、というか検討に値する保険を、

①死亡
②就業不能
③がん
④医療
⑤介護
⑥終身(相続対策)

に分けて紹介したりもしています。

そのうえで、オススメを一言でいうとは「お金がもらいにくい保険」だそうです。その心は……読んでもらうしかないのですが、本書内に書いてあることのひとつひとつは正しいと思います。はい、悲しいくらいに正しい。

ときに皮肉たっぷりに、ブラックジョークのような表現も交えながら、後田さんはある方向から見た紛れもない事実を淡々と書き連ねています。

主旨は変わっていないので、ご興味のある方は、著者紹介などと合わせて旧版の書評もご参照ください。

【参考記事:『生命保険は「入るほど損」?!』(後田亨著)を読みました…これはヤバい!生命保険業界への挑戦状



◎後田氏の加入している3本の保険とは


不幸にも保険金の給付を受けるような事態に見舞われた当事者にとっては確率100%の事実であっても、それが加入者の100%に起こることではないことから目を背けず、確率論から考えた見解を公言するのは勇気のいる行為だと思います。

私も誰かに保険商品の解約についてアドバイスを求められたときなどは、自分のアドバイスに従って解約した翌日に万が一のことが起きたりしたら、末代まで恨まれそうで怖いなぁ、なーんて考えてしまって、どっちつかずの意見しか言えないことがよくあります。

今回紹介した本の旧版(上記リンク先参照)は、保険ビギナーというか普通の人にも分かりやすい「保険沼」の浅いところのようなイメージでしたが、今回はまた少し「沼の深いところに潜った」印象です。

深く潜った分、わかりみが深く、インパクトも強いものの、もしかしたら普通の人には少々難しいかも。また、事実を冷静に見て、感情と切り分けて考えられる人でないと受け入れられない部分があるかもしれません。


・・ちなみに、後田さんは「終身型で持病があっても入れる保険」に3本加入しているそうです(本書内に記述あり)。

なんの保険だか分かりますか?

これが即答できたり、すぐに推測できる人は、上級者というかマニア(沼の深いところにいる人)ですわな。



【参考】私の保険全般に関する考えを一本の記事にまとめたもの
↓↓↓
民間の保険はどの程度必要なのか、5つのポイントで検証(生命保険・医療保険・学資保険・火災保険など)



にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票(クリック)をお願いします。

関連記事

プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
Facebook:Facebookページ

子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約17年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

このエントリーをはてなブックマークに追加

読みやすくてオススメの本

金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論

投資理論の基礎から実践まで学べる最高の教科書。→参考記事


改訂版 一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門

投資信託とは何なのかをやさしく解説してくれる本。→参考記事


お金は寝かせて増やしなさい

投資を始める前の自分に1冊だけ読ますならコレ。→参考記事


半値になっても儲かる「つみたて投資」

積立投資そのものを分析・解説している興味深い本。→参考記事


生命保険の罠

生命保険の販売現場のウラ話が満載の強烈な一冊。→参考記事

オススメのネット証券

楽天証券
管理人は個人型確定拠出年金(イデコ)でもここを利用。投信積立や残高で楽天ポイントがザクザク。キャッシュバックたっぷりの口座開設キャンペーンも多し。→参考記事

SBI証券
管理人もメインで利用中の最大手。低コストの商品が豊富で、月々100円からの積み立て投資に対応。投信保有ポイントサービスも高還元。個人型確定拠出年金(イデコ)も充実!

セゾン投信
リスク資産を1本の投資信託で管理したい人にオススメ。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、月々5000円から投資でき、30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資して、世界経済の成長を享受できる。→参考記事

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


お返事できない場合もあります。また(ドコモ・auなどの)キャリアメールだと返信が届かないことがあります(参考解説記事)。

メッセージ内容はブログ記事に取り上げさせていただく場合があることもご了承ください。

注意事項等

当ブログでは個人的見解を述べているだけなので、他人の判断について責任は負えません。投資などを行う際は、あくまでも各自の責任においてお願いいたします。

リンクや引用なら問題ありませんが、無断転載はご遠慮ください。私は著作権を放棄しておりません。



アクセスカウンター

にほんブログ村 投資ブログ 資産運用(投資)へ