2021
Jan
16
実態を反映していない株価を目の前にして、庶民はどうすればいいのか
どう考えても不景気なのに、株価は上がっている……最近はこのような言説をよく見聞きするようになりました。
どう考えても最近の株価はおかしい、と。

株価が「常に」企業価値や景気の実態を反映するものだとすれば、たしかに最近の株価はおかしいのでしょう。
でもね。
株価とは「そういうものではない」のです。
マーケット参加者の気分や需給バランス(ときには何者かの意図や思惑など?)によって如何様にも変動します。
どう考えても最近の株価はおかしい、と。

株価が「常に」企業価値や景気の実態を反映するものだとすれば、たしかに最近の株価はおかしいのでしょう。
でもね。
株価とは「そういうものではない」のです。
マーケット参加者の気分や需給バランス(ときには何者かの意図や思惑など?)によって如何様にも変動します。
◎そもそも…
株価はリアルタイムで企業価値(や経済や景気)の実態を反映するものではありません。
というか、実態を的確に反映している時期のほうが少ないように思います。先行指標だとも言われますし、短・中期的には「意味の分からない値動き」ばかりですよね。
それに、上げ相場や下げ相場の分岐点が「まだ」なのか「もう」なのかも、普通の人には(プロにだって)簡単には分からないのが当たり前です。
【参考記事:バブルの見極め方と対策】
◎株はインフレヘッジにもなる
ただし、やはり長い目で(10年20年スパンで大局的に)見れば、株価は経済発展や投資対象の価値増大(成長)に伴う実態が反映される仕組みになっていると私は考えています。
また、株価は通貨との相対価値も表します。通貨が下落しても、企業の価値が変わらなければ株価は上がる。つまり、株式にはインフレを反映して追いついていく性質もあるわけです(最近の値動きは主にそっちが主因?)。
資本主義経済が長期的に発展する可能性(またインフレが進行する可能性等)があると思うのであれば、自分の金融資産の一部だけでも全世界株式なり先進国株式なり米国株式なりのインデックスファンドの保有にあてておく(そっち側にも賭けておく)ことに合理性はあるはず。
国際分散株式投資は、インフレや円安に対する保険のようなものであると考えることもできるのです。
【参考記事:長期ではインデックス強し!…MSCIの「指数」勉強会】
◎積み立てとリバランスの効果
そして、短・中期的な「意味の分からない値動き」を肥やしにでき得るのが、積み立て投資(ドルコスト平均法)の特徴であり、リバランスの強みなのでしょう。
私にとっては、これまでのすべての下げ相場がいい仕込み時期であり、上げ相場は利益底上げ(リバランス)の好機でした。
約16年間同じスタンスで投資を続け、リーンショックやらギリシャショックやらチャイナショックやらコロナショックやらを受けてもマーケットに居続けている私はそんなことを思っています。
《参考記事》
・積立投資と一括投資のメリットとデメリットの話
・上げ相場でリバランス売りをしといてよかった

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