いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

インデックス投資でアーリーリタイヤは無理?

インデックス投資だけで大きな財産を築くのは不可能だ。
インデックス投資ではアーリーリタイヤするほどのお金は作れない。

・・というような言説をよく見かけます。

その言葉を額面通りに読むと、ツッコミどころはあります。

インデックス投資だけをしていた人がアーリーリタイヤした事実もありますし、稼ぎが多いとか、支出が少ないとか、その両方とかであれば、投資すらしなくても、働かずに食べていける程度の金融資産を作ることは可能だからです。

ただし、冒頭の言説の言わんとしていることは、おそらくそういうことではなく、

一般的な収入・支出・家族構成の人が、数年~20年程度インデックス投資をしても、その後、勤労収入なしで暮らせるほどの金融資産を作るのは難しい

ということだと思います。

んで、それは全くそのとおり。



◎色々な投資方法があるけど


そもそもインデックス投資なんて大したもんじゃありません。世界中の株式に分散投資をしても、期待できる平均的な年率リターンは5%とか6%とか7%くらいのものです。

これは世界分散であっても米国株集中であってもそんなに変わらない(参考:それでも私が米国株のみでなく世界分散をする理由)。

投資に回したお金が常に上下変動して、一時的に(もしくは最終的に)マイナスになることを覚悟することで、つまりリスクを取ることによって、上記のようなリターンが期待でき、過去のデータを見る限りにおいては実際にそうなっているというだけです。

預貯金だけよりは効率がよさそうに思えますが、例えば数百万円を元手に数ヵ月や数年で1億円を作るとか、信用力を使って(金融機関からお金を借り不動産投資などを行って)安定的なキャッシュフローを得る仕組みを作るような方法と比べると、インデックス投資なんざホントにショボいものです。

【参考記事:一発当てて億万長者になってやろう、というようなタイプの投資家と「インデックス投資」は相性がよくない



◎ハイリスク投資からのインデックス投資?


だらかなのか。たまに「若いうちはリスクを取れるから、失敗してもやり直しがきく。まずはハイリスク投資で大きく稼いでから、インデックス投資に移行するほうがいい」というような話を聞くこともあります。

ハイリスク投資なんて普通は上手くいかないのでは……と思うのですが、仮に上手くいったとして、そこで作った大きな金融資産をインデックス投資に回すという戦略は理にかなっているかもしれません。

捕らぬ狸のなんとやらというか、単なる妄想ですが、1億円を運用に回して、そのリターンが年率5%なら、毎年の不労収入が500万円になります。それだけで一生食べていけそうです。

しかもインデックス投資なら、本当に手間がかかりません。

私なんて、投資にかける時間は年間1~2時間程度のほぼほったらかし。んで、15年くらい続けていて年率平均のリターンは5%ちょいです(2020年6月末時点)。

なので、ハイリスク投資で一発当てて、それからインデックス投資という作戦は、一見ナイスアイデアに見えるのですが、おそらくそれができる人なんてほとんどいないでしょう。

【参考記事:インデックス投資とは



◎いいとこ取りって難しいよね


まずはそもそもハイリスク投資で当てることが難しい。

また、それ以上に、アドレナリンがドバドバと出るようなハイリスク投資を経験して(その旨味と快感を知って)しまった人が、その後、のんびりじっくりゆったりとインデックス投資なんてできるわけがない。インデックス投資って、つまらないんですよ。大して儲からないくせに意外とリスクもあるし。

走る人って、走り続けますよね。

アクティブな投資で一財産築いたような人が、その後、インデックス投資で満足できるのか?いや、かなり難しいっしょ。

仕事でリーダーを張るような人とかスポーツの指導者とかでも、パンチがあるし、誰にも真似できないような素晴らしいところがたくさんあるんだから、あと少しだけ我慢できたり、もうちょっとだけバランス感覚があれば最強なのになぁ……ってな人がたまにいるのですが、そういう人はいつになっても落ち着きません。走り続けます。

人間の性向は、そう簡単には変わらないので、投資に関しても両者の「いいとこ取り」ができる人はかなりレアだと思われます。



◎あれ、オレ、何が言いたかったんだっけ?


インデックス投資に向いているのは、投資自体に楽しみを求めず、収入と支出のバランスをコントロールしながら、それなりのリスクを理解して受け入れ、ほどほどのリターンで満足できる人なのだと思います。

・・ゴチャゴチャ書いているうちに、何を言いたい記事なのか、自分でもさっぱり分からなくなってきましたが、よく考えてみたら、最初から特に言いたいことなんてないままに書き始めた記事でした。

これこそ個人ブログであります。

まあ、投資のリスクとリターンは表裏一体なので、各自の環境や性格、投資以外の稼ぎなどを考慮したうえで、各自が判断して好きなようにやるしかないっすよね。

【参考記事:インデックス投資継続のハードル…シンプルなことを続けるのは意外と難しい


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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