いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!』(井戸美枝著)を読みました

井戸美枝さんの著書をいただきました(恐縮にござりまする)。




タイトルを見ると「老後のお金にまつわる答え」だけが書いてあるような印象を受けますが、そんな都合のいい本はありません。仮に答えだけが書いてある本があったとしても、その根拠が書かれてなければ納得するのは難しいでしょう。

この本でも、一般論を提示し、アンケート結果を見せ、読者に簡単な記入ワークのようなこともさせながら、「自分の金融資産や家計の状況を把握しコントロールできるようにして、年金制度を理解しつつ使いこなし、老後に必要なお金が足りなくなりそうなら効率的な対策をしようよ」という当たり前のことが書いてあります。

結局、答えは自分で導き出すしかない、ということですね。



◎年金について詳しい一冊


年金をどれだけ受け取ることができるのか、ということに関しては、様々なパターン(シングル、共働き、出産後10年専業主婦からのパート、派遣、正社員、契約社員、フリーランスなど)のいくつかの想定平均年収や勤続年数から算定した具体的な金額を「答え」のように示してくれています。

ただし、完全にモデルパターンどおりの人ばかりではないはずですし、やはり計算根拠や年金の仕組みを理解しないと、ピンとはこないかも。

この本では、ねんきん定期便の見方をはじめ、それを理解するための材料もきちんと載せてくれているので、(やる気のある人は)しっかり勉強するきっかけを得ることができるでしょう。

まずは現状を把握して、次に今後の自分に必要なお金を想定して、そのために活用できそうな制度や社会保障を知ることで、「老後のお金の答え」に近づくことができ、この本で示されているいくつかの「年金を増やす方法」を効果的に実践できるかもしれません。

また、投資については、税制優遇のあるiDeCoとつみたてNISAを激押しつつ、それらの説明をがっつりしています。ただ、「投資とはどういうものなのか」とか「どのような金融商品を選べばいいのか」という部分は、一冊(の中の一章を)読んだだけできちんと理解するのは難しいと思いました。

《※参考記事》
確定拠出年金ってなによ?
「つみたてNISA」ってなんだ?




◎女性向けの本のラストにおじさん


この本は基本的に女性向けの内容と構成になっています。

職場に置いてあるのでたまに読むことがある『日経WOMAN』の詳しいまとめ本的のようなイメージでしょうか。

アンケート結果やイラストなどがたくさん使われていて、女性目線で「離婚による年金の上乗せ分」「夫に先立たれた時の遺族年金」なんてことがバシバシ書いてあり、他にも色々な内容が盛り込まれています。

挿入されているイラストもほぼすべて女性(か動物)だったりするのですが、ラストにいきなり写真入りでおじさんが登場します。年金をはじめとする社会保障のスペシャリストである慶応大学商学部教授の権丈善一先生です。

わずか十数ページですが、「日本の年金制度、崩壊しないですよね?」という著者の井戸さんの問いかけからはじまる、権丈先生とのぶっちゃけトーク対談は隠しきれない隠し味のような味わいがあってとても読みごたえがありました。



◎でもやっぱり自分で勉強が必要


この本に書いてある内容や提言は、私も概ね同意できるものばかりです。

ただし、それらを腹落ちさせて実践を継続するためには、その根拠について別途勉強が必要かもしれません。理解して納得することができれば、老後のお金対策を計画的に実践する土台ができあがるでしょう。

で、「答え」とはいったい何で、どうすればいいのか……やはりそれは自分で見つけるしかありません。

そもそも自分にはどれだけのお金が必要なのかを把握しないことには、年金の受給額の見通しが立ったとしても「老後のお金の答え」にはたどり着けないですから。


・・と、ごちゃごちゃ書きましたが、「年金のこととかよく分からないし、投資とか怖い」というような女性にオススメできる一冊だと思いました(書評をアップするのはおっさんブロガーばかりかもしれませんが)。

【参考記事:我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票(クリック)をお願いします。

関連記事

プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
Facebook:Facebookページ

子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約17年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

このエントリーをはてなブックマークに追加

読みやすくてオススメの本

金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論

投資理論の基礎から実践まで学べる最高の教科書。→参考記事


改訂版 一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門

投資信託とは何なのかをやさしく解説してくれる本。→参考記事


お金は寝かせて増やしなさい

投資を始める前の自分に1冊だけ読ますならコレ。→参考記事


半値になっても儲かる「つみたて投資」

積立投資そのものを分析・解説している興味深い本。→参考記事


生命保険の罠

生命保険の販売現場のウラ話が満載の強烈な一冊。→参考記事

オススメのネット証券

楽天証券
管理人は個人型確定拠出年金(イデコ)でもここを利用。投信積立や残高で楽天ポイントがザクザク。キャッシュバックたっぷりの口座開設キャンペーンも多し。→参考記事

SBI証券
管理人もメインで利用中の最大手。低コストの商品が豊富で、月々100円からの積み立て投資に対応。投信保有ポイントサービスも高還元。個人型確定拠出年金(イデコ)も充実!

セゾン投信
リスク資産を1本の投資信託で管理したい人にオススメ。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、月々5000円から投資でき、30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資して、世界経済の成長を享受できる。→参考記事

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


お返事できない場合もあります。また(ドコモ・auなどの)キャリアメールだと返信が届かないことがあります(参考解説記事)。

メッセージ内容はブログ記事に取り上げさせていただく場合があることもご了承ください。

注意事項等

当ブログでは個人的見解を述べているだけなので、他人の判断について責任は負えません。投資などを行う際は、あくまでも各自の責任においてお願いいたします。

リンクや引用なら問題ありませんが、無断転載はご遠慮ください。私は著作権を放棄しておりません。



アクセスカウンター

にほんブログ村 投資ブログ 資産運用(投資)へ