いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

コロナショック上等!

・新型コロナウィルスの危険性に反応しているのか
・ウィルス対策に伴うサプライチェーン停滞を懸念しているのか
・世間のパニックの悪影響やマーケットの混乱を織り込んでいるのか
・リスク資産価格が乱高下していること自体に恐れおののいているのか
・それ以外の理由なのか

値動きの主因はよく分かりませんが、先月後半くらいから株式等のリスク資産を売却する人が増えているようです。

「コロナ・ショック」とか「コロナ株安」なんて呼ばれていますね。

私は専門家ではないので、ウィルスそのものの危険性や対策については報道されている以上のことは知りません(そこには言及しません)。

ただ、予想外と呼べるようなことにマーケットが反応して、自分の投資しているリスク資産の時価が急落することには何の驚きも懸念もありません。

なぜなら、投資を続けていればそういうこともあるだろうという前提で資産形成を試みているからです。

むしろ今回は(これまでの「危機」やら「ショック」やらと比べると)まだ為替が大して動いていないので、ちょっとパンチ不足だなぁ、くらいに思っています。



◎よくあることだけど


値下がりしたといっても、全世界株式指数で高値から1~2割くらいでしょうか。この程度の下落なら、年に数回あっても珍しくはないので「よくあること」といえると思います。

んでも、投資をスタートしてあまり時間の経っていない方が、初めて急な下落に直面するとビックリしてしまうのもまた事実。私もビギナーのころはかなり動揺して、「ふ、ふっ、ふわああああああぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~!!!」なぞと叫んだりしてましたから。

さて、今回わざわざこのネタで記事を起こしたのは、「虫とりさんは、今回の暴落をどう受け止めて、どのような対応をしますか?」というような問い合わせがけっこうあったからです。

そんな質問や記事リクエストをいただけるなんてブロガー冥利に尽きるので、コロナショックについて思うことを書くっす。



◎急落を「想定内」にするために


今のところくらいの下落であれば「よくあること」だと書きましたが、ひょっとしたら、今後、底が抜けるような本格的な暴落があるかもしれませんし、低迷相場が数年以上続く可能性だってあります。

要するに、どこまで想定するのか、という話ですが、

・株価や為替の短期的な動きは予測不可能であること
・リスク資産の時価は一時的に半値以下になる可能性もあること
・低迷相場が何年も続くような場合も充分にあり得ること

などを前提に投資をしていれば、ほとんどのことは「想定内」になるはずなので、マーケットの値動きに心惑わされることはないはずです。

【参考記事:最悪の状況をどこまで想定するのか



◎「慣れ」やプラスの前提も必要


しかしながら、理屈や数値上で納得していても(想定内でも)、実際に自分の金融資産の時価が大きく変動しているのを目の当たりにすると、精神的に耐えられない(仕事が手につかなくなったり、熟睡できなくなったりする)場合もあるでしょう。うん、そういうものです。

そのうち慣れてきたりもしますが、どうしても耐えられない場合は、リスク資産への投資額を減らすとか、資産配分や金融商品を変えるとかしながら、自分にフィットするスタンスやリスクバランスを見つければいいと思います。

資産形成のための投資を長く続けようと思っているなら、株価や為替の乱高下は、自分のリスク耐性を測る「ストレステスト」と捉えてもいいのかもしれません。


・・なんか、ダウンサイドのリスクばかりについて書いていますが、投資を続けていくためには明るい未来というか、プラスの前提も必要になります。

マーケットは天気のように気まぐれで、ときに異常気象も発生するものの、例えば日本の四季のように一応の方向性と循環性を持つので、積み立て投資は続けたほうが儲かる可能性は高い、みたいな考えというか……。

未来のことは分かりませんが、これまでの歴史では実際そのようになってますし。

ま、最終的に損する可能性のほうが高いと思うなら、そもそも投資なんぞしてはいけませんわな。

【参考記事:投資の前提(プラス面)



◎急落を歓迎するもよし、スルーするもよし、初心に返るもよし


ここに書いているのは、あくまでも国際分散インデックス投資の積み立てスタンスを採用している人の向けの話ですが、上述してきたような前提を持てるのであれば、目先の急落は仕込み時として歓迎できるか、もしくは、この程度ではまだ仕込み時でもなんでもない、とスルーできる気がします。

私の場合は今のところ後者で、通常の自動積み立て以外には何もしていません。そして全くのノーストレス。

「こういうときに買わなきゃ勝てない」などという声もありますが、高値から僅か1~2割程度下げたくらいのこんなタイミングは「こういうとき」と呼ぶにはショボすぎると私は考えています。

今後さらに2割、3割と下がってくるようであれば、リバランスのためにそれなりのスポット投資をすることはあるでしょうが、それも私は事前に決めたルールどおり機械的にやるだけです。

※本格的に下げてきたら、そういうときのマイルール的な記事なども公開するつもりです(参考:リスク資産と無リスク資産のコントロール比率)。


・・私の場合、もう15年くらい同じようなスタンスで投資を続けているため、不安になることはないのですが、始めたばかりの頃やリスク資産のマイナス状態が5年近く続いたときは、初心に返って心を落ち着けてみたりもしました。

【参考記事:投資信託や株式の元本割れ(含み損)が気になってモヤモヤしている人へ



◎予想外のことは起き得る


今回のような株価の下落があったりすると、すぐに「いよいよ景気後退が始まった」とか、「これは一時的な下げだから買い時だ」とか色々なことを言う人が出てきます。が、正直、私には未来のことは分かりません(参考:オリンピックが終わるまでは日本の景気がいい?)。

マーケットの急落なんて、確率的には一時的な下げであることが多いのですが、それも絶対ではないので、どっちに転がってもそれなりに対応できるようにしておくのが無難だと思います。

予想外のことは起き得るので、自分の金融資産のうちの半分くらいはリスク資産で、そんでそのリスク資産は(コストを勘案したうえで)なるべく幅広く全世界に……ってな感じになっています。私は。

誰もが同じように考えたり、同じことをする必要はありませんが、未来を決めつけてポジションを固めてしまうことは私には怖くてできません。

【参考記事:相場の先行きを決めつけることの怖さ


今回のような株安があっても(そしてそれが長く続くとしても)、いずれ主要国の平均株価は回復するだろうと思えるなら、(時間をかけて積み立てて、時間をかけて取り崩していくスタイルの投資家にとっては)何も怖いことはありません。

ってか、積み立て投資をしているなら、下落する時期(仕込み時期)がないと、その恩恵を充分に受けられませんからね。


※選択する投資スタンスによっては機動的な状況判断や「損切り」などか必要になる場合もあると思いますが、各々が自分にフィットしたストレスの少ない投資スタンスを見つけられるといいなぁ、と思います(投資しないという選択肢も含めて)。

【参考記事:次の暴落はいつ?


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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