2020
May
20
幼い頃、根性焼きされた話
小学校低学年のとき、知らない人に根性焼(こんじょうや)きをされたことがあります。
夕方、友達と公園で遊んだ帰りに歩いていたら、バス停の前に立っていたおっさんが、いきなり私の左前腕部に火のついたタバコを押しつけてきました(いわゆる「根性焼き」をされました)。
特に治安の悪い場所柄でもなく、どちらかといえば高級住宅街に分類されるような地域で、です。
普段は人通りもある場所だったのですが、たまたま「そのとき」は周囲にあまり人はいませんでした。
タバコの先端は、長袖の薄いシャツの腕の部分に丸い穴を開け、私の皮膚をジュッと焼きました。
夕方、友達と公園で遊んだ帰りに歩いていたら、バス停の前に立っていたおっさんが、いきなり私の左前腕部に火のついたタバコを押しつけてきました(いわゆる「根性焼き」をされました)。
特に治安の悪い場所柄でもなく、どちらかといえば高級住宅街に分類されるような地域で、です。
普段は人通りもある場所だったのですが、たまたま「そのとき」は周囲にあまり人はいませんでした。
タバコの先端は、長袖の薄いシャツの腕の部分に丸い穴を開け、私の皮膚をジュッと焼きました。
◎熱い、痛い、助けて!
あまりに突然で非日常的な出来事に、幼い私は言葉を発することもできず、おっさんの顔と、シャツに開いた丸い穴が少しずつ広がっていく様子を交互に見ていました。
長袖シャツの左腕の部分が明らかに燃え始めたとき、皮膚の痛みよりも、赤い炎の熱さが一気に襲ってきて、私は我に返って叫びました。MAXシャウトです。どのような叫び声を上げたのかは覚えていません。「おはぎゃー!」ではなかったと思います。
私はパニック状態だったので、あろうことか根性焼きをしてきた張本人のおっさんに助けを求めました。
洋服が燃えている。熱い。痛い。助けてほしい。どうしたらいいのか。・・そんな意味のことを喚き散らしました。
近くを歩いていた数人の大人が近寄ってきて、騒ぎ始めました。そりゃあ、そうですよね。子供の洋服が燃えているのですから。
ずっと無表情だった張本人のおっさんは、他人事のようにトボけた顔をしながら、落ち着いて私の左前腕部を何度も強く叩いて鎮火させ、「今日は風が強いなぁ」とつぶやいて、ゆっくりとその場から去っていきました。
近くにいた他の大人たちは、まさか、そのおっさんが火のついたタバコを押しけたことが「その火事」の原因とは思っていなかったようで、消火したおっさんのことを小学生の危機を救った英雄のような目で見ていました。
私は腕の痛みに耐えつつ、呆然とすることしかできませんでした。
◎大人たちの解釈と復讐への備え
その後のことはあまり詳しく覚えていないのですが、野次馬の中の親切なおばさんが私を自宅まで送り届けてくれ、「バス停の吸い殻入れから火の消えていないタバコが風で飛んできて引火したのだろう」みたいな話になった記憶があります。
年齢不詳のおっさんに間違いなく根性焼きをされ、その火傷もあったわけですが、その事実を主張しても、大人たちはそんなことがあるはずがないと言います。
私は普段からテキトーなことばかり言っていたので、オオカミ少年状態でした。それに、大人たちが口を揃えてそのように言っていると、なんだか本当に「風のせい」だったような気もしてきます。
私はとりあえず火が消えたことにホッとして、また、あまりにもシュールな状況だったため、そのおっさんが憎いとか、捕まえてほしいとか、怖かったとか、そういう感情すら持てませんでした。
・・しかしながら、しばらく時間が経ってからその火傷の痕を見ていると、だんだんと怒りが湧いてきて、おっさんに復讐したいと思うようになりました。
そして毎日、「北斗百裂拳」や「かめはめ波」や「筋肉ドライバー」や「ペガサス流星拳」などの練習に励みました。
ただ、残念ながら、その後、あのおっさんに会うことはできていません。
◎今も残る傷跡
今でも思い出すと、タイムスリップしてあのおっさんをシバきたくなったりするのですが、それと同時に、当時の私はご近所最悪のいたずら小僧であり、「ピンポン逃げ」やら「死んだふり」などで周囲に迷惑をかけまくっていたので、因果応報のバランスみたいなことを考えると、まあ、仕方なかったのかな、と思わなくもありません。バチが当たったのかも、と。
【参考:私のいたずらの記録】
↑
注:倫理観の高い方は読まないでください。
その火傷の痕は現在も残っているのですが、思春期以降に自主的につけた根性焼きの痕なんかも残っており、どれがおっさんにつけられたものなのかは、判別しにくくなっています。
なんの学びもない単なる思い出話の雑談でしたが、数年ぶりにふと思い出し、おっさんに対する怒りがまた沸々と湧いてきたので、せめてブログのネタにしてやろうと思って記事にしました。
【関連記事?:楽しいクリスマス会】
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注:正義感の強い方は読まないでください。

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