2020
Feb
08
米国株に否定的?
「虫とりさんって、米国株投資には否定的ですよね」
ここ2~3年の間に何度かそういうことを言われたり、そういうニュアンスを含んだメールをもらったりしたことがあります。

・・ん?
私は、米国株のみに集中投資するという判断をしていないだけで、米国株に否定的ではありませんよ。たっぷり投資していますし。
それに10年ちょい前くらいは、今とは逆のことを言われてバカにされていたくらいですから。
ここ2~3年の間に何度かそういうことを言われたり、そういうニュアンスを含んだメールをもらったりしたことがあります。

・・ん?
私は、米国株のみに集中投資するという判断をしていないだけで、米国株に否定的ではありませんよ。たっぷり投資していますし。
それに10年ちょい前くらいは、今とは逆のことを言われてバカにされていたくらいですから。
◎ほんの10年ほど前
ここ数年のうちに投資を始めた方には信じられないかもしれませんが、世界金融危機いわゆるリーマンショックのあった2008年くらいからしばらくの間は「アメリカ経済はもう終わりだ」「今後は覇権国家がなくなり多極化する」「ドルは崩壊して基軸通貨ではなくなる」というようなことを言っている人が非常に多く、SNS等でわざわざ発言する人の中でもそういう声が多数派でした。
書店の目立つところには「資本主義の終わり」的な内容の本が平積みにされて、ネットニュースも悲観的な方向性の記事ばかり。
特にアメリカと日本をボロクソにこき下ろす風潮が強く(日本は今も相変わらずですが)、アメリカに対しての声は、ここ数年のほぼ真逆のような状況でした。
そんな空気の下にあって、私が「やっぱり米国企業は強いと思う」とか「世界の知と富が集まるアメリカを舐めないほうがいい」というようなことを発信すると、鼻で笑われ、時勢の読めない「痛い人」のような扱いを受けたものです。
◎アメリカは強いと思うで!
アメリカはおそらく当分の間(少なくとも私が生きている間くらい?それともずっと?)世界経済のリーダーであるだろうと思っています。株主への利益還元を優先し、「資本主義経済」を徹底的に実現するシステムと文化があるので投資先としても当然最も有望です。
ただし、自分の考えやアメリカの強さが「絶対」ということはあり得ないし、ときに勢いが他国や他地域に移る時期もあるかもしれないので、「アメリカだけに集中投資」をする度胸が私にはないのです。
まあ要するに、ある程度分散しておいたほうが、夜ぐっすり眠れるということ。
【参考記事:それでも私が米国株のみでなく世界分散をする理由】
また、私ごときが個別株式を選んで投資して上手くやれるわけないですし、今のところそこに多くの時間を費やす生き方をヨシとはしていないので、日米に限らず個別株式投資を資産形成の手段としては利用しないことにしています。
帰国子女のくせに英語が苦手で、スポーツ推薦で進学したようなアホな私は、海外の企業の良し悪しなんて判断できません。国内の企業情報すら読み解けないのに……。
【参考記事:インデックス投資家は、個別株はやらないんですか?】
◎私の立ち位置
投資を始めた頃も今も、私が保有しているリスク資産の株式の中で最も比率が高いのは米国株になります(まあ、ほったらかしの自動積み立てでインデックス投資をしているだけですが)。
多少のポートフォリオ変更などはあったものの、基本的なスタンスは変わっていません。
要するに米国株は主力だけど、それオンリーにはしない、ってな感じです。集中投資に比べると、儲けそこなう可能性も充分にありますが、それでいいのです。ほどほどでいい。
【参考記事:アセットアロケーション(資産配分)の決め方】
私が投資を始めて約15年。
ほぼずっと同じ場所に立っているのに、そのときそこに参加している大衆の立ち位置が変わることで、相対的に私の居場所も変わって映るようで、盲目の米国礼賛者や米国否定者のように思われてしまうのです。
楽観も悲観も偏りすぎるとその反動がくるはず……とは思うものの、今がどの程度「偏っている」のか、もしくはまだ「偏ってはいない」のかは、あとになってみないと分からないんですけどね。

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