2019
Nov
16
それでも私が米国株のみでなく世界分散をする理由…『40代で資産1億円! 寝ながら稼げるグータラ投資術~初心者でもできる、はじめての「米国株」投資』(たぱぞう著)を読みました
1億円くらいの資産を作ってセミリタイヤした友人のたぱぞうさんが書いた米国株投資の啓蒙本です(今回もいただきました。たぱさん、あざっす!)。

分かりやすくていい本でしたよ。さすがは月間100万PV超えの大人気ブロガー。米国株投資だけに限らず、周辺分野の勉強にもなります。
ほぼ同時に出版されたたぱぞうさんのもう一冊よりも易しく書かれている感じがするので、どちらか一方だけなら、初心者や未経験者にはこっちのほうがオススメかな。
【参考:米国株投資家なんて10年前はいなかった…『お金が増える 米国株超楽ちん投資術』(たぱぞう著)を読んだ感想・レビュー】

分かりやすくていい本でしたよ。さすがは月間100万PV超えの大人気ブロガー。米国株投資だけに限らず、周辺分野の勉強にもなります。
ほぼ同時に出版されたたぱぞうさんのもう一冊よりも易しく書かれている感じがするので、どちらか一方だけなら、初心者や未経験者にはこっちのほうがオススメかな。
【参考:米国株投資家なんて10年前はいなかった…『お金が増える 米国株超楽ちん投資術』(たぱぞう著)を読んだ感想・レビュー】
◎たぱぞう節炸裂!
この本の中でたぱぞうさんは、日本や新興国への株式投資がいかにダメでアメリカが素晴らしいかを(データや根拠を示しながら)説明し、お勧めの金融商品を紹介したりしつつ、米国株投資の優位性を力説しています。
投資関連のお得な税制優遇制度であるiDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(小額投資非課税制度)についてもしっかり解説し、庶民が投資によって無理なく資産形成する方法を教えてくれます。
仮に私が投資未経験の状態でこれを読んでいたら、純度100%の米国株投資家になっていたかもしれません。
《※参考記事》
・確定拠出年金ってなによ?
・つみたてNISAってなんだ?
◎アメリカは最強で米株投資は合理的
・・とは、思うのですが、私は日本や新興国にも投資をしています。
例えば、この本の中でたぱぞうさんが指摘しているような新興国の法整備の甘さ、日本の株主軽視傾向などを投資不適格の根拠と見なすのか、それとも、まだその分の改善余地・成長余地があると見なすのかでは、投資判断は変わってきます。
また、アメリカは最強で投資対象は米国株だけでいいと大多数の人が思っているとしたら、「その期待」も既に現在の価格に織り込まれている可能性が充分にあり、株価が右肩上がりを続けるためには、米国企業はその期待をも上回り続ける必要があります。
私もアメリカは最強だと思いますし、米国株投資は合理的だと思っています。でも、自分の考えもアメリカ株のことも完全には信用していないので、米国への投資を厚くしておきつつも、一応他国や他アセットへの分散もするようにしています。
もしも投資できるのが世界の国の中でどこか一か国だけというルールがあったら、そりゃあ、迷わずアメリカにしますよ、当然。
でも、そんなルールはありません。
アメリカは強いとは思うものの、歴史を学び、世の人々を見ていると、不安と楽観、期待と失望、好況と不況などは循環し、米国とその他の国のマーケットの好調・不調がたまに入れ替わる可能性にもベットしておきたい。
その好・不調のギザギザをその都度リバランスすることで、それぞれの高値売りと安値買いを繰り返し、自分のトータルな投資対象のリターンを底上して、結果的にはほどほどになればいいのかなと。
もちろん、私のスタンスでは米国一点集中に負ける可能性も多分にあるものの、米国にも充分な投資資金を振り分けているので、その場合もそこそこその恩恵は受けられるはずと割り切っています。
※積み立て投資とリバランスによって、必ずしも右肩上がりのマーケットでなくてもしっかりと利益が出る可能性があることを理解していない人は意外と多い印象です。
【参考記事:投資していなかったアセットクラス(資産)が爆上がりしているときに動揺せずにいられるか】
◎自分なりに納得できればOK
様々なアセットを保有して、それぞれの異なる値動きをリバランスの肥やしにする。どれも保有しつつ、どれも全面的には信用はしない……ってのが私のスタンスです。
ただ、米国集中投資にしても、世界分散にしても、成功するかどうかは、おそらく今後もやってくるであろう暴落時や停滞期にも投資を継続出来るかどうかでしょう。
その継続が可能であれば、投資なんて自分なりの納得感があってストレスなくやれるスタンスであれば、なんでもいいと思います。
言うまでもありませんが、私は、米国株投資も世界分散投資も似た者同士であり、対立関係にはないと思っています(よく対立を煽るようなメールは届きますが)。
同じ目的地に向かう仲間が、その目的地に車で行くのか、鉄道で行くのか、それとも飛行機で行くのか、また、どの道を使って行こうとしているのか、というような話です。
たぱぞうさんのこの本の内容紹介については、既に方々のブログに上がっているので、私はちょっと別の角度から書いてみました。
【参考記事:株式100%のポートフォリオでいい、という主張はおそらく正しい】

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