2019
Nov
09
安いときに買って高いときに売るなんて簡単?
ある人が「投資をするなら、高い時期に売って安い時期に買わないと儲からないから、積み立てをやめてリスク資産を売却して、暴落時に再度買い直す」と言っていました。

そして、そのようにすれば投資で儲けるのは簡単だ、とも。

そして、そのようにすれば投資で儲けるのは簡単だ、とも。
◎相場を見極める難しさ
その人が「今は高いから売る」と言っていたのは、たしか2013年の終わり頃。
現時点で振り返ってみると、その人が売ったタイミングは決して高い時期ではなかったように見えます。
高い安いを見分けるのは容易ではないということでしょうな。
週刊誌が株式投資の特集を始めたときが(高さの)ピークだなんて話もよく聞きますが、株の特集なんて何年も前からチラホラ見るのに、まだ暴落と呼べるような下げはやって来ていません。
【参考記事:相場の先行きを決めつけることの怖さ(アベノミクスは終わった?)】
◎山で売り谷で買う難しさ
また、仮にある程度の「高い・安い」を見極めることができたとしても、高いときに売ったり安いときに買ったりを実践するのも簡単ではないでしょう。
過去のチャートを見て、「ここで買って、ここで売れば、大儲けや!」とか思うのは簡単でも、未来が見えない状況で実際にそれを断行するのは常人には意外と難しいのです。かなりの思考力・判断力・胆力などが必要だと思われます。
高いところにあれば、そのまま売らなければまだ儲かりそうな気がするし、安いときはまだ下がりそうでビビってしまうものです。人間だもの。
もうはまだなり まだはもうなり。。
相場の上げ下げを見極めながら投資をしようとすると、マーケットが気になって仕事が手につかなくなったり、プライベートの楽しい時間もマーケットの値動きに連動して変化しそうなので、私にはタイミング投資は無理そうです。
あまり欲張らずに積み立て投資(ドルコスト平均法)を続けつつ、リスク資産と無リスク資産の比率が崩れたら、機械的にリバランス(=高値売りの安値買い)する今のスタンスを継続していこうと思っています。
【参考記事:ドルコスト平均法は有利なの?不利なの?…積立投資と一括投資のメリットとデメリットの話】
◎ほどほどに
冒頭に取り上げた人が、本当にそれを有言実行していたのかどうかは知りません。
ひょっとしたら、その後タイミング投資の天才になって上手くいっているかもしれません。世の中には能力のある人もいれば運のいい人もいますから。
また、自分の投資判断には影響させない範囲の戯言ですが、私だって、そろそろ下げ相場が来てもおかしくないと思ってはいます。
ただまあ、時間をかけず、心を囚われずに投資による資産形成をしたいと考えている場合は、あんまり欲張らない、そして過信はしない、というのが大切なような気がしています。
【参考記事:インデックス投資を成功させるための3つのポイント】

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