いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』(竹川美奈子著)を読んだ感想・レビュー

今日は長渕剛の誕生日ですね。

・・・おっと、余計な情報失礼しました!



さて、この本を著者の竹川美奈子さんからいただいて読みました(恐縮にござりまする)。




複雑怪奇な年金のことやその周辺の制度などを、真面目に丁寧に解説して、老後のお金に関する幅広い情報を与えてくれる本でした。

家計ごとに状況は異なるので、いたずらに「2000万円」なぞという「平均的な数字」に踊らされたりせず、各自の状況をしっかり把握して、落ち着いて老後への資金対策を考えなさい、と著者は諭しているように感じました。



◎竹川美奈子さんについて


著者の竹川さんは、投資による資産形成のやり方をとてもやさしく教えてくれるファイナンシャルジャーナリストです。

NISA(少額投資非課税制度)やDC(確定拠出年金)についての詳しい解説本などを次々と出版していて、これまでの単行本合計販売数は50万部に迫る勢いです。

《竹川美奈子さんの著書レビュー例》
臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話
税金がタダになる、おトクな 「つみたてNISA」「一般NISA」活用入門
一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門



また、竹川さんは、「老後2000万円問題」で炎上した金融庁金融審議会「市場ワーキング・グループ」のメンバーでもあります。

誤解されたまま(もしくは意図的に曲解されて)選挙や政治の道具に利用されたり、とんちんかんなメディアにひっかきまわされたりして、色々と大変だったと思われます。

【参考記事:「人生100年時代の自助の話」の金融庁報告書騒ぎを見て思うこと



◎今回の本について


『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』は、タイトルのとおりの年齢層を読者に想定しているようで、50歳以上の方のねんきん定期便の見方、ねんきんネットの登録の仕方や使い方などにけっこうなページを割いています。

ねんきん定期便には載っていない情報と、その調べ方まで書いているのはさすがです。

厚生年金や共済年金をも包含した公的年金、企業年金や退職金など勤務先からの退職給付、それらの受け取り方や税金の話など、まさに老後のお金についての情報が網羅されていました。


あなたの勤務先にはどのような退職給付制度(一時金・確定給付・確定拠出・その他)があって、それぞれの金額的な割合はどうなっていて、いつどのようにいくら受け取るつもりか、ってな具合に、竹川さんは著書内で読者に問いかけます。

こういう話は私のような現役世代にはまだまだ先のことだとは分かっていても、つい気になってしまい、それらを調べていると、なかなかページが進まなかったりしました。


言わずもがな、将来に向けての資産形成の方法、要するに投資のやり方については、相変わらず安定感があって分かりやすかった。当然、NISAやiDeCoなどの紹介・解説もしてくれます。

また、運用結果のグラフ作成に用いられるリスク資産の配分が、これまでのように債券などを含んだ分散型ではなく、株式100%になっていたのは興味深かったです。

【参考関連記事:株式100%のポートフォリオでいい、という主張はおそらく正しい



◎けっこう踏み込んだ一冊


企業型確定拠出年金加入者が転職する場合の注意点を「自動移換」のデメリットを交えながら解説したり、確定給付型企業年金の中途脱退者の3つの選択肢を教えてくれたりと、かなりマニアックな話にも言及しています。

近年はどこか一社での終身雇用の時代でなく、複数回の転職キャリアも当たり前になりつつあるなんて話はよく聞きます。が、こういう本を読んでいると、こと年金制度を絡めて考えると、転職すればするほど自分の将来のお金のことが複雑になっていき、最終的には何が何だか分からなくなってしまう怖さがあります。

なので、年金制度にしても税制にしても、そういうものはもっとシンプルにしてもらいたいものだと強く思ってしまいました。


また、この本では、家計管理のために、源泉徴収票を見ながら損益計算書を作ったり、資産状況を把握してバランスシートを作ることを提案したりと、ある一定以上の知性というか、めんどくさい作業をする気合いを求められます。

大切な自分のお金と人生の話なので、これまで特に考えてこなかったり、手を付けていなかった人は、そのくらいはやらないといけないのかもしれませんね。


こういう本は、「老後2000万円問題」で色々と不安になってしまった(けど、特に勉強はしていない)真面目な方に読んでいただきたいと思いました。

仕事をバリバリやってはいるものの、自分のお金のことにはイマイチ疎いんだよなぁ、といようなビジネスマンやその配偶者などにはピッタリの一冊かもしれません。


にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票をお願いします。

関連記事

プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
Facebook:Facebookページ

子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約19年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

このエントリーをはてなブックマークに追加

読みやすくてオススメの本

金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論
投資理論の基礎から実践まで学べる最高の教科書。→参考記事


改訂版 一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門
投資信託とは何なのかをやさしく解説してくれる本。→参考記事


改訂版 お金は寝かせて増やしなさい
投資を始める前の自分に1冊だけ読ますならコレ。→参考記事


半値になっても儲かる「つみたて投資」
積立投資そのものを分析・解説している興味深い本。→参考記事


生命保険の罠
生命保険の販売現場のウラ話が満載の強烈な一冊。→参考記事

オススメのネット証券

楽天証券
管理人は個人型確定拠出年金(イデコ)でもここを利用。投信積立や残高で楽天ポイントがザクザク。キャッシュバックたっぷりの口座開設キャンペーンも多し。→参考記事

SBI証券
管理人もメインで利用中の最大手。低コストの商品が豊富で、月々100円からの積み立て投資に対応。投信保有ポイントサービスも高還元。個人型確定拠出年金(イデコ)も充実!

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


お返事できない場合もあります。また(ドコモ・auなどの)キャリアメールだと返信が届かないことがあります(参考解説記事)。

メッセージ内容はブログ記事に取り上げさせていただく場合があることもご了承ください。

注意事項等

当ブログでは個人的見解を述べているだけなので、他人の判断について責任は負えません。投資などを行う際は、あくまでも各自の責任においてお願いいたします。

リンクや引用なら問題ありませんが、無断転載はご遠慮ください。私は著作権を放棄しておりません。



アクセスカウンター

にほんブログ村 投資ブログ 資産運用(投資)へ