2019
Sep
28
バランスファンドやロボアドが「アリ」か「ナシ」かは、人間への期待度による
7月のインデックス投資ナイトに登壇した際、司会者さんの導きで一時「バランスファンド論争」に入りかけました。
バランスファンド論争とは……
複数の資産(国内外の株式・債券・リートなど)を含んだバランス型の投資信託は、ワンストップで国際分散投資が完結して便利だから「アリ」だという立場と、個別に最安値商品を買い付けるよりはコストが高いし、金利やリスクを考慮すると債券を含む必要はないから「ナシ」だ
というような考え方の違いなどから、この界隈ではしばしば盛り上がる論争です(ロボアドバイザーもバランスファンドのようなものだ、一緒くたにされることもあります)。
ただ、先日のインデックス投資ナイトの一般参加者の多くは、その場でその議論は望んでなさそうだったことと、そもそも理屈としては正しいことを言っている山崎元さんと議論したってヤラれるだけなので、私はサッと引きました(腕相撲ならともかく、山崎さんや吊ら男さんみたいな人と口でやりあってもボロ負けは必定です)。
そのとき、次のお題にいくために、私が口にしたのが、今回の記事タイトルにもしたことです。
バランスファンド論争とは……
複数の資産(国内外の株式・債券・リートなど)を含んだバランス型の投資信託は、ワンストップで国際分散投資が完結して便利だから「アリ」だという立場と、個別に最安値商品を買い付けるよりはコストが高いし、金利やリスクを考慮すると債券を含む必要はないから「ナシ」だ
というような考え方の違いなどから、この界隈ではしばしば盛り上がる論争です(ロボアドバイザーもバランスファンドのようなものだ、一緒くたにされることもあります)。
ただ、先日のインデックス投資ナイトの一般参加者の多くは、その場でその議論は望んでなさそうだったことと、そもそも理屈としては正しいことを言っている山崎元さんと議論したってヤラれるだけなので、私はサッと引きました(腕相撲ならともかく、山崎さんや吊ら男さんみたいな人と口でやりあってもボロ負けは必定です)。
そのとき、次のお題にいくために、私が口にしたのが、今回の記事タイトルにもしたことです。
ざっくり言うと、バランスファンドの「アリ派」「ナシ派」両者の違いは以下のような点だと思います。
合理的なことを教えれば、誰でもそれができるようになる。ゆえにバランスファンドはナシだ。
誰もが正しく理解し、合理的に行動することはできない。ゆえにバランスファンドを利用するのもアリだ。
・・これって、人間に対する期待度というか前提条件の違いかな、と思います。
正しいこと(最低コスト商品を自分でコントロールして組み合わせること)を教えれば分かる(できる)ようになるという前提は、どうせ教えたって分からない(できない)人もいる、と見切りをつけるよりもずっと良心的だと思います。
ただ、私は、自分を含め基本的に人間は愚かで感情的だという前提を持っているので、誰にでも合理的な判断を期待するのは難しい(バランスファンドに任せてしまうのもアリだ)と考えています。
それに、例えばつみたてNISAで指定されているような投資信託であれば、どれも充分に低コストですし、どれを選んでも大した違いはないでしょう。
大切なのは、本人にとってストレスなく投資を継続し易いのはどちらなのか、という点だと思います。
限りなく最合理解に近いところを求めるのか、ほどほどでもヨシとするのか、結局は人それぞれでしょうね。
【参考記事:バランスファンドは、車のオイル交換を自分でやっちゃうような人にはたぶん向いてない】

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