いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

子供へのマネー教育をどうするか

「虫とりさんはお子さんへの金銭教育はどのようにしているのですか?」
「子供にもインデックス投資をさせるつもりですか?」
「小さいうちから株式投資をさせるべきだと思いますか?」

ブログのタイトルを“いつか子供に伝えたいお金の話”なんてものにしているくせに、我が子へのマネー教育的な記事はほとんど書いていないせいか、私は上記のような質問を受ける機会がちょくちょくあります。

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そこで今回は、子供へのマネー教育について書いてみようと思います。

ただ、あくまでも私がどう考えて、どうしているのかというごく個人的な話です(たいした話じゃありません)。



◎これまでに書いたこと


これまでに私が子供への金融教育的なネタで記事を書いたのは、たしか2回だけ。

1回目は、我が子宛にお年玉やお祝い金などをもらった際、そのうちの半分を預貯金に、もう半分を国際分散インデックス型のバランスファンドに放り込んでいる、というやつです。

実際には教育ではなく、単なる管理方法にすぎないのですが、けっこう反響があり、「ウチでもやります!」「我が家でも採用しました!」というような声をかなり多くいただきました。

【参考:子供がもらったお年玉やお祝い金などの管理方法

・・今では子供も大きくなってきて、お年玉をもらったら、その一部(3年生なら3千円とか)は本人が管理する分として渡して、残りを私が上記リンク先の記事のように管理する、というカタチになっています(下の子はまだ小さいので従来のまま)。


また、2回目というか、上記以外の子供とお金の関連記事としては、私が「いつか伝えたい」と思っている内容を五箇条にまとめてみたことがあります。

【参考:我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと

・・ただし、これは「いつか伝えたい」と私が勝手に妄想して書いただけで、実際に何かアクションは起こしたわけではありません。



◎結局は本人次第


まあ、「教育」と呼ぶような高尚な話では全くないのですが、私は子供の発達段階と理解力に応じて、ちょっとずつマネーリテラシーというか(お金に関わる部分の)生きる力を高めてあげることができたらいいなぁ、くらいにしか考えていません。

私ごときが色々と教えてみても、本人の性格や考え方によっては、親の価値観なんざ全く受け継がない可能性も充分にある、と半ば諦観してもいます。

あくまでも、本人の適性を見ての話にはなりますが、基本的にはあんまりマニアックなことを教えたり、細かいルールを作るつもりはありません。

そもそも私だって、親から何らかのマネー教育を受けた記憶はないですし。

・・ただ、調子に乗ってこんなブログも書いてるわけだし、何もしないよりは少しくらい教えてあげたいということで、ひとつだけルールを作って子供に守らせています。



◎お小遣い制の是非


さて、その「ひとつだけのルール」の話の前に、まず、子供にお金を与える方法としては、

・金銭管理の勉強になるから、お小遣い制がいいとか
・掃除などの家事分担(手伝い)をした場合の報酬制がいいとか
・本人の申し出や必要に応じてその都度与えるのがいいとか
・何もせずにただお金がもらえるお小遣い制はダメだとか
・家事分担等の対価に金銭を与えると卑しくなるからダメだとか
・そもそも子供にお金なんか渡すなだとか

そりゃあもう、色々な考え方があるようです。

この部分については、何が正解なのかよく分からないので、我が家ではあまり深く考えずに、お小遣い制と家事分担の報酬制の中間のような感じで、テキトーにやっています(さほど多くは渡していません)。

正直、今のところ、(子供にとっての)「お金の入り」の部分については、あまりこだわりはありません。(本当はそんなんじゃダメなのかもしれませんが)。



◎入ってきたお金を全部は使うな


さて、「これだけは守れ!」と我が子に言い聞かせていること、つまりひとつだけ作ったルールというのは、

手に入ったお金の半分は貯金箱に入れて将来のために残しておけ

というものです。

まずは、それだけでいいかな、と。

半分という割合に特段のこだわりはありませんが、最も分かりやすいだろうと思ってそうしています。


これは同時に、もう半分は好きに使っていい、ということでもあります。

ちまちまとデュエマのカード買うもヨシ、コロコロコミックを買うもヨシ、ある程度貯めてゲームソフトを買うもヨシ、使わずにひたすら貯めこんでニヤけるもヨシです。

先天的にお金を貯めること自体が好きな子もいるようですが、我が子は欲しいものがあればすぐに使ってしまいます。というか、自由に使えるお金を得た当初は相当嬉しかったのか、使うこと自体が目的になり、常に「お金を使うための何か」を探しているような状態でした。

私は「お金は使えばなくなってしまう」ということを身を以て体験させるのもけっこう大切だと思っています。

無駄遣いをして後悔したり、しょうもないことにお金を使ったばかりに目の前にある欲しいものが買えなくて「ぐぬぬ」となるような思いも味わせておきたいのです。

ただし、そもそもの大前提として、入金段階ですぐに自由に使っていいお金と、そうでないお金を分ける習慣だけは身につけてもらいたいので、それだけはルール化して守らせています。

今のところ、半分は使わずに貯めておくのが当たり前になっていますし、すぐに使って後悔する経験を通して、自由に使えるお金もすぐに全額使うことにはためらいを見せるようになってきました。

また、高額なものはおじいちゃんにねだる、という知恵も身につけたようです(あ、これはちょっと違うか……)。



◎やがては自分でやるべきもの


投資だの寄付だの保険だの社会保障だのといったトピックも、機会があれば教えてみたいと思ってはいますが、それはまだまだ先の話になりそうです。

まあ、家庭での子供へのマネー教育は試行錯誤の連続だと思うので、私の考え方も変わるかもしれません。折りに触れてこのテーマの記事は書いていくつもりです。

お金の管理なんて、子供が子供のうちだけは親が強制的にやらせることも可能ですが、いずれ本人が自主的に、そしてやがては主体的にやるべきことです。

結果として、親が教えたことを全否定するとしても、そこに自分なりの考えと根拠があればそれでもいいと思います。だから、子供にお金の管理方法を教えるのも、結局は選択肢のひとつを示すくらいの意味しかないのかもしれません。

ま、投資とかと同じで「何事もほどほどに」というコンセプトでいくつもりです。


※そもそも上記のような教育もどきの土台として「生きる力」「稼ぐ力」が必要になる(もっと大切だということ)はいうまでもありません。

【関連記事:我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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