いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

機械的なリバランスはアクティブな投資行動なのか

先日のインデックス投資ナイトに登壇した際、「投資を成功させるための正しい行動とは何か?」という話題を司会者さんに振られたので、そこで言っている「投資」とは「国際分散インデックス投資」のことだと解釈して、

「余計なことはしないこと」と「あまり欲張り過ぎずに、ほどほどで満足すること」

と、私は言いました(アルコールインだったので、記憶はちょっとあやふやですが)。

すると、司会者さんは、「暴落時に追加投資(リバランス※)するのは、余計なことではないのですか?」と、さらに踏み込んできました。

なので私は、「自分で決めた資産比率を守るべく、機械的なリバランスを行うのはアリだと思う」と言ったところ、「それってつまりアクティブってことだよね」というツッコミを隣の山崎元さんからいただきました。



まったくもってそのとおり、であります。

そもそも、完全にパッシッブ(受け身)な投資なんて、私には思いつきません。

あえて言えば時価総額比の世界株式へのインデックス投資(のストロングホールド)がそれに近いような気もしますが、それにしても、投資先の国はどこまでカバーするのか、小型株をどこまで組み入れるのか、浮動株と固定株をどう考えるのか、なーんてことまで考えると厳密なパッシブなんてものはないような気がします。

インデックスファンドを用いた国際分散投資でも、各資産の保有比率、無リスク資産との割合、リバランスのタイミングや有無などについての判断≒アクティブな要素が入ってきます。

この件については、私がブログを書き始めたばかりの時期にも記事にしたことがあります。

インデックス投資もけっこうアクティブ



結局、どこまでのアクティブさが「余計なこと」になるのか、というのがこの話のポイントになるのでしょう。

個人的にはアセットアロケーション(資産配分)を決めて、それを年に1~2回くらい確認して、ズレていたら機械的に元に戻す(リバランスする)のはアリだという判断です。

一方、そろそろ下がりそうだから売るとか、上がりそうだから買っておくというようなマーケットタイミングを計るような売り買いは、(アホな自分には上手くいかないと思っているので)余計なことだと思っています(参考記事:マーケットはニューノーマル化?)。


・・ただし、これはあくまでも私が自分に当てはめて考えたことなので、人によっては違う結論が出ることもあると思います。マーケットの未来や自分の能力などにどういう前提を持つかで変わってくるものですよね。

まあ、でも、投資なんて自己責任なので、好きなようにやればいいですわな。

【参考記事:予測をしないインデックス投資家の予想


※リバランスとは、一定の期間(や乖離率)ごとに、最初に決めたアセットアロケーション(資産配分)比率より上がっているもの(アセット)は売却(利食い)し、下がっているものは買い増(逆張り)して元に戻すこと。主目的はリスクコントロールですが、株価や債券価格や為替などの上下循環(下がってもまた上がる・上がってもまた下がる)を前提とすれば、長期的には高パフォーマンスに寄与します(参考:上げ相場でリバランス売りをしといてよかった)。


にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票(クリック)をお願いします。

関連記事

プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
Facebook:Facebookページ

子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

このエントリーをはてなブックマークに追加

読みやすくてオススメの本

金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論

投資理論の基礎から実践まで学べる最高の教科書。→参考記事


改訂版 一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門

投資信託とは何なのかをやさしく解説してくれる本。→参考記事


お金は寝かせて増やしなさい

投資を始める前の自分に1冊だけ読ますならコレ。→参考記事


半値になっても儲かる「つみたて投資」

積立投資そのものを分析・解説している興味深い本。→参考記事


生命保険の罠

生命保険の販売現場のウラ話が満載の強烈な一冊。→参考記事

オススメのネット証券

楽天証券
管理人は個人型確定拠出年金(イデコ)でもここを利用。投信積立や残高で楽天ポイントがザクザク。キャッシュバックたっぷりの口座開設キャンペーンも多し。→参考記事

SBI証券
管理人もメインで利用中の最大手。低コストの商品が豊富で、月々100円からの積み立て投資に対応。投信保有ポイントサービスも高還元。個人型確定拠出年金(イデコ)も充実!

セゾン投信
リスク資産を1本の投資信託で管理したい人にオススメ。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、月々5000円から投資でき、30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資して、世界経済の成長を享受できる。→参考記事

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


お返事できない場合もあります。また(ドコモ・auなどの)キャリアメールだと返信が届かないことがあります(参考解説記事)。

メッセージ内容はブログ記事に取り上げさせていただく場合があることもご了承ください。

注意事項等

当ブログでは個人的見解を述べているだけなので、他人の判断について責任は負えません。投資などを行う際は、あくまでも各自の責任においてお願いいたします。

リンクや引用なら問題ありませんが、無断転載はご遠慮ください。私は著作権を放棄しておりません。



アクセスカウンター

にほんブログ村 投資ブログ 資産運用(投資)へ