2019
Aug
03
機械的なリバランスはアクティブな投資行動なのか
先日のインデックス投資ナイトに登壇した際、「投資を成功させるための正しい行動とは何か?」という話題を司会者さんに振られたので、そこで言っている「投資」とは「国際分散インデックス投資」のことだと解釈して、
「余計なことはしないこと」と「あまり欲張り過ぎずに、ほどほどで満足すること」
と、私は言いました(アルコールインだったので、記憶はちょっとあやふやですが)。
すると、司会者さんは、「暴落時に追加投資(リバランス※)するのは、余計なことではないのですか?」と、さらに踏み込んできました。
なので私は、「自分で決めた資産比率を守るべく、機械的なリバランスを行うのはアリだと思う」と言ったところ、「それってつまりアクティブってことだよね」というツッコミを隣の山崎元さんからいただきました。
「余計なことはしないこと」と「あまり欲張り過ぎずに、ほどほどで満足すること」
と、私は言いました(アルコールインだったので、記憶はちょっとあやふやですが)。
すると、司会者さんは、「暴落時に追加投資(リバランス※)するのは、余計なことではないのですか?」と、さらに踏み込んできました。
なので私は、「自分で決めた資産比率を守るべく、機械的なリバランスを行うのはアリだと思う」と言ったところ、「それってつまりアクティブってことだよね」というツッコミを隣の山崎元さんからいただきました。
まったくもってそのとおり、であります。
そもそも、完全にパッシッブ(受け身)な投資なんて、私には思いつきません。
あえて言えば時価総額比の世界株式へのインデックス投資(のストロングホールド)がそれに近いような気もしますが、それにしても、投資先の国はどこまでカバーするのか、小型株をどこまで組み入れるのか、浮動株と固定株をどう考えるのか、なーんてことまで考えると厳密なパッシブなんてものはないような気がします。
インデックスファンドを用いた国際分散投資でも、各資産の保有比率、無リスク資産との割合、リバランスのタイミングや有無などについての判断≒アクティブな要素が入ってきます。
この件については、私がブログを書き始めたばかりの時期にも記事にしたことがあります。
↓
インデックス投資もけっこうアクティブ
結局、どこまでのアクティブさが「余計なこと」になるのか、というのがこの話のポイントになるのでしょう。
個人的にはアセットアロケーション(資産配分)を決めて、それを年に1~2回くらい確認して、ズレていたら機械的に元に戻す(リバランスする)のはアリだという判断です。
一方、そろそろ下がりそうだから売るとか、上がりそうだから買っておくというようなマーケットタイミングを計るような売り買いは、(アホな自分には上手くいかないと思っているので)余計なことだと思っています(参考記事:マーケットはニューノーマル化?)。
・・ただし、これはあくまでも私が自分に当てはめて考えたことなので、人によっては違う結論が出ることもあると思います。マーケットの未来や自分の能力などにどういう前提を持つかで変わってくるものですよね。
まあ、でも、投資なんて自己責任なので、好きなようにやればいいですわな。
【参考記事:予測をしないインデックス投資家の予想】
※リバランスとは、一定の期間(や乖離率)ごとに、最初に決めたアセットアロケーション(資産配分)比率より上がっているもの(アセット)は売却(利食い)し、下がっているものは買い増(逆張り)して元に戻すこと。主目的はリスクコントロールですが、株価や債券価格や為替などの上下循環(下がってもまた上がる・上がってもまた下がる)を前提とすれば、長期的には高パフォーマンスに寄与します(参考:上げ相場でリバランス売りをしといてよかった)。

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