インデックスファンドの運用は職人芸で、意外とアクロバティック

「投資信託のメーカーとしての工場見学的なイベント」を含むブロガーミーティング催すというので、マニア心をくすぐられてしまい、先日、三菱UFJ国際投信に行ってきました。

実際に運用のためのトレーディングなどを行っている広いオフィスに足を踏み入れたとき、そこにいた社員さんたちの視線は一斉にブロガー集団に突き刺さりました。

我々が投信会社を見学するのと同等、もしくはそれ以上のレベルで、彼らも「投資ブロガー」なる得体の知れない存在に好奇心を持っていたようです。見学しに行ったのか、それとも観賞されに行ったのか分からなくなり、けっこう快感でした(私が自意識過剰なだけかもしれませんが)。



◎オープニング


ブロガーミーティングは、昨今の超低コスト投資信託の開発推進仕掛人にして現場責任者である代田常務の挨拶で始まりました。

積み立て投資家の投資環境改善への貢献度を考えると、この人はここ数年のMVP級。ただ、今回は現場の担当者たちにスポットライトが当たるように配慮したのか、ご本人はやや控えめにしていた印象でした。


次に運用報告書の作成担当者から、少しでもそれを見やすくするための工夫や取り組みについての説明がありました。元プロテニスプレイヤーの杉山愛さんのような雰囲気の素敵女子でした。

しっかりと読まれることは少ない運用報告書の、書体や表組などの細部にわたって施した工夫や改善について丁寧に説明してくれました。

どう見ても人前でプレゼンすることには慣れていないのに、入念に準備してきたであろう原稿を見ながら一生懸命に話をしている光景を見て、私は妙に心を打たれ、色々な人たちがそれぞれの持ち場で力を注ぎながら投資信託を作っているのだなぁ、と思いました。

まあ、運用報告書の作成担当者さんが、いきなり三原じゅん子ばりの演説をぶったりしたら、腰を抜かしますけどね。



◎ファンドマネージャー登場


その後、インデックス運用部のファンドマネージャーさん(イケメンのプロサッカー選手のような風貌)が出てきて、カン・チュンドさんとの対談形式で、色々とぶっちゃけながらリアルな話をしてくださいました。

対談後の質疑応答時間は少ししかなかったので、空気を読んだブロガー陣はあまり質問はせず、次に控えるメインイベント「運用現場見学」へと進み、冒頭に書いたような状態になったわけです。


インデックス運用は、コンピュータソフトを使って全自動で指数をなぞるような簡単なものではなく、都度都度ブローカーの手数料を叩きながら様々な運用モデルや手法を駆使して、実際に人間が手作業で行っている部分が非常に多いことを再認識させられました。

例えば、受益者からの入金や配当などでキャッシュが多く入ってくる場合、それらが指数の動きに取り残されないようにファンドマネージャーの判断と裁量で先物を駆使するだなんて、ヘッジファンドのようでさえあります。

職人のような技術と緻密な計算が必要で、かつ絶対に失敗できない仕事です。仮にミスをしてしまうと取り返すことができない減点評価のようなこういう仕事は、私なんぞには絶対に無理だろうと思いました。

我々受益者が何もせずにほったらかしていても大丈夫なのは、プロが絶え間ない工夫と努力と細心の注意を払っているからです。もちろん、彼らにとってはそれが仕事だから当たり前ではあるものの、現場を目の当たりにすると、それなりのインパクトがありました。


個人的に訊きたいことは山ほどあったのですが、参加者さんは他にもいるので、控えめにしておきました。

今回のブロガーミーティングの内容は、青井ノボルさんの以下の記事に詳しく書いていますので、細かい部分まで知りたい方はご参照ください。

三菱UFJ国際投信の運用現場見学付きブロガーミーティングに参加



◎eMAXIS Slimシリーズとは


ご存知ない方のために、三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンド(投資信託)「eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)」の概要を書いておきます。

eMAXIS Slimには、国内株式(TOPIX)・国内株式(日経平均)・国内債券・米国株式(S&P500)・先進国株式・先進国債券・新興国株式・全世界株式(除く日本)・全世界株式(オール・カントリー)・全世界株式(3地域均等型)・8資産均等型の全11種類があります。

低コスト化競争が続くインデックスファンドにおいて、eMAXIS Slimシリーズは、将来にわたって業界最低水準の運用コストを目指すコンセプトを明言しています。

これまでも各アセットクラスごとの最低コスト商品が登場したり、他社が値下げをすると、必ずそれに追随して値下げを実施しているので、個人投資家としては「これさえ持っておけば最安値商品であり続けてくれる」と安心できる画期的な投資信託です。「体力」に自信のある大手運用会社にしか作れない金融商品だと思います。

マザーファンド(投資信託の運用母体)の規模も大きく、しっかりした運用実績もあるので、「商品選びに迷ったらeMAXIS Slimシリーズを買っとけ!」ってな感じです。

これまでは他社の類似商品と同じ最低信託報酬率に並ぶだけだったのですが、今後、純資産残高が増えて、受益者還元型信託報酬制度が適用されると、その分の差が効いて、単独1位の低コストインデックスファンドとなる可能性が高いでしょう。

ちなみに私は昨年から、積み立て商品をすべてeMAXIS Slimシリーズにまとめています。


※投資信託などについての基礎的な内容を把握したい場合は、以下の記事をご参照ください。

投資信託とは
インデックス投資とは



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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレなど

※小説も書いてみたり
1作目:『迫力』
2作目:『7月のニット帽』



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、資産の一部を世界中の株式や債券などの保有にあてています。

約14年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
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