2019
Jun
22
仕事の責任回避が上手なおっさんたちは『敗者のゲーム』の教えを実践してる
仕事をしていると、「自分が責任を負わないようにするスキル」だけが異様に長けているザ・サラリーマン的な輩をよく目撃します。

誰かのためになにかをするわけでもなく、なにかに一生懸命取り組むわけでもなく、自分ではなにもしないのに口だけは達者。で、他人に責任をなすりつけたり、自分が責任を負うような仕事を回避する能力だけは抜群、といった手合いです。
なんのチャレンジもしないそういう人たちを見てると、クソ野郎だな、とは思うものの、そのスタンスを投資に置き換えると、ある意味『敗者のゲーム』の教えを実践しているわけで、参考になる部分がないともいえません。

誰かのためになにかをするわけでもなく、なにかに一生懸命取り組むわけでもなく、自分ではなにもしないのに口だけは達者。で、他人に責任をなすりつけたり、自分が責任を負うような仕事を回避する能力だけは抜群、といった手合いです。
なんのチャレンジもしないそういう人たちを見てると、クソ野郎だな、とは思うものの、そのスタンスを投資に置き換えると、ある意味『敗者のゲーム』の教えを実践しているわけで、参考になる部分がないともいえません。
◎敗者のゲームとは
テニスの試合で相手に勝つためには、強烈なスマッシュが必要なわけではなく、とにかくミスをしないで相手のコートに打ち返すことが大切。そうすれば、いずれ相手がミスをしてくれる。つまり、勝敗の分かれ目は、どちらかの攻めやチャレンジではなく、どちらかの自滅である――。
という考え方を応用して、投資においても自分だけうまくやろう(市場平均を上回ってやろう)なんて思わずに、低コストなインデックスファンドをじっと持ち続けることが大切。余計なことをしなければ、他の投資家がミスをしたり、色々やるためのコストで利益が削られたりして、勝手に自滅していき、最終的にはなにもしなかった投資家が勝つ可能性のほうが圧倒的に高くなる。
そのようなことをチャールズ・エリスは「敗者のゲーム」と呼び、『敗者のゲーム』
【参考:インデックス投資とは】
◎仕事や投資になにを求めるのか
投資で成功するためには、専門知識や分析なんざ一切必要なく、インデックス・ファンドを持ってりゃいいだとか、ファンドマネージャーなんて目隠しした猿にも負ける(これは『敗者のゲーム』じゃなくて、『ウォール街のランダム・ウォーカー』
そんな理論の受け売りをしているインデックス投資ブロガーが金融のプロたちから嫌われているのも頷けます。怒るのは、ちゃんと仕事をしているからなのでしょう。
冒頭の「ザ・サラリーマン」に対して私が怒りのような感情を覚えるのは、私がまだ比較的真剣に仕事に取り組んでいるからなのかもしれません。
ただ、投資に楽しみを求めるのか、コスパを重視するのか。仕事にやりがいを求めるのか、給料だけを求めるか。といったようなことは各自の自由なので、私もそのうち、責任回避が上手なおっさんたちの仲間入りをするやもしれません(ひょっとしたら既に…)。
彼らは責任を負わぬよう余計なことをしないので、「敗者のゲーム」の見事なまでの実践者なのです。
【参考:できれば投資なんかに時間をかけたくない】

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