振り込め詐欺【私の生活圏に侵入した詐欺師たちシリーズ・その1】

虫とりの母「もしもし」

詐欺師「もしもし、オレだよ、○○（私の名前）」

虫とりの母「あっ、○○（私の名前）。どうしたの？」

※私の母親はどちらかというと用心深いタイプなので、電話に出るときに自分の名字を名乗りません。そこで名乗ってしまうと相手が悪い人の場合、余計な情報を与えてしまうからだと、私も幼い頃に教えられました。このときも名乗らずに電話をとったようなのですが、詐欺師は私の名前を名乗ってかけてきました（卒業アルバムでも入手したのでしょうか？）。あとから聞いた話によると、母親は詐欺師の声が私の声に聞こえたそうです。そして、その段階では電話の相手が私本人だと完全に思い込んだそうです。


詐欺師「あの、その、オレ、ヤバイんだよ。仕事でやらかしちゃってさ」（涙声）

虫とりの母「一体どうしたの？？」

詐欺師「とにかく、ヤバイんだ。助けてよ！」（涙声）

虫とりの母「どうすればいいの？何があったのか話してくれないと・・」

詐欺師「仕事で失敗しちゃって、とにかくお金が必要なんだ。今すぐに振り込んでもらえないと、オレ・・」（号泣へ）

※母親は、電話の相手の声が完全に私の声に聞こえたらしいのですが、私が泣きながら電話をかけてくるなんてことは、ちょっと考えにくいとも感じたそうです（私はそういうキャラではないので・・）。


虫とりの母「いくら必要なの？」

詐欺師「○○万円」（メソメソ声）

虫とりの母「そんなに・・」

詐欺師「早くしてくれないと、ヤバイんだ」（メソメソ声）

虫とりの母「分かった。じゃあ、振り込みじゃなくて、今からあなたの職場に持っていくから」

詐欺師「それじゃ、ダメなんだよ！」（泣き声）

虫とりの母「なんで？」

詐欺師「とにかく、ダメなんだよぉ～！振り込んでくれないとぉ！！」（号泣へ）

虫とりの母「疑うなんてバカバカしいとは思うけど、念のため、、、あなたの生年月日を教えて」

詐欺師「・・・・・・」（号泣、止まる）

虫とりの母「あなたの生年月日は？」

詐欺師「そんなモン、知るかっ！」（怒鳴ったあと、電話を切る）

※号泣している詐欺師の声を聞いて疑念を抱いた母親は、ひょっとしたらこれが巷で話題の「振り込め詐欺（オレオレ詐欺）」ではないかと思って、おそるおそる私の生年月日を聞いてみたそうです。ただ、その段階でも詐欺師の声は、私の声にしか聞こえなかったそうです。


どちらかというと用心深く、まだボケてもいない私の母親でしたが、とにかく電話の相手の声だけでは他人だとは分からなかったそうです。最初は完全に信用してしまったと言っていました。

詐欺師のアプローチがもっと巧みであれば、ひょっとしたら見事にヤラれていた可能性もあります。

騙したあとでも騙されたことを気づかせないレベルの上級詐欺師だって存在するはずです（最近では、息子役・警察役・被害者役・弁護士役などが登場する交通事故を演じるハイクオリティな振り込め詐欺もあるようです）。

また、私の実家に振り込め詐欺を仕掛けてきた詐欺師レベルの雑魚でも、おそらく「数打ちゃ当たる」のでしょう。
「自分に限っては大丈夫だ」と思っている人ほど危ないとよく言われます。

その詐欺師の顔面にハイキックでも喰らわせたい衝動に駆られますが、まぁそれは現実的ではないので、自分は大丈夫だとは思わずに、家族や親とたまに詐欺師対策の話をしたり、イメージトレーニングをしたりしておきたいものです。


続編→寿司詐欺【私の生活圏に侵入した詐欺師たちシリーズ・その2】へ
※徐々にレベルアップしていきます



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