eMAXIS Slimシリーズの受益者還元型信託報酬が発動したら、どう簡易表示されるようになるのか

個人の資産形成におけるファイナルアンサー的な金融商品(投資信託)である三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズは、「受益者還元型信託報酬」制度を取り入れています。

slim.jpg
※三菱UFJ国際投信のサイトをキャプチャ


受益者還元型信託報酬とは「みんなから集まるお金が増えてきたらコストを下げまっせ!」という仕組みのことです。

んで、eMAXIS Slimシリーズのそれは、残高(純資産総額)がある一定を超えると、「超えた部分だけ」の信託報酬(運用管理費用)がチョロっとディスカウントされるので、ファンド(投資信託)全体にかかる信託報酬率は、残高の変動に伴って毎日(ほんの少しずつ)変わることになります。



◎かなりマニアックな話ですが


例えば、私がメインで積み立てているeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の信託報酬を(税抜で)表記すると以下のようになります。

500億円未満の部分は年率0.14%
500億円以上1,000億円未満の部分は年率0.135%
1,000億円以上の部分は年率0.13%

全体の残高が500億円を超えるまでは0.14%ですが、それ以上になってくると、ちょこっと複雑になってくるわけです。×月××日の信託報酬は0.1××%でした、みたいに。

まあ、これは年に一度の決算期に、信託報酬以外の「運用報告書で確認可能なその他コスト」なども含めて『実質コスト』としてまとめて把握すれば充分ですし、ゼロコンマゼロゼロいくつのコストなんて普通の人にとってはどうでもいいことなのですが、(私のような)マニアにとっては注目に値する話です。

それはなぜか。

そのゼロコンマゼロゼロいくつは、eMAXIS Slimシリーズのインデックスファンドが、同種(同じような資産クラス)の投資信託の中で信託報酬最安値の単独1位になるか(最も安くなるか)どうかを判別する極めて重要な数値となるからです。

そもそも受益者還元型信託報酬のような仕組みを取り入れている投資信託は他にもあります。それらのファンドが書籍やウェブサイトなどで紹介される際は、基本的にはベースとなる信託報酬を表記して、スペースに余裕があれば詳細が書かれていたりします。で、良心的な仕組みだよね、ということになる。ただそれだけです。逓減率等の細かい数値そのものに注目が集まることはまずありません。

ただし、eMAXIS Slimシリーズの場合は、それが「鼻の差」であっても、金メダルと銀メダルを分けるポイントになるので、各種インデックスファンドのコスト比較を行う投信ブロガーなどにとっては、その順位付けを行う際などに決して無視できない数値となるのです。

インデックスファンドの信託報酬を一覧表にしてランキングづけするようなサイトでは、今後eMAXIS Slimシリーズの受益者還元型信託報酬が発動したら、どのように表記するのだろう、とふと疑問に思って、今回の記事タイトルになりました。

信託報酬の詳細をすべて書こうとすると、けっこうなスペースを要します。でも、単純化して書くとどうなるのかなぁ、0.××%以下とかの表記になるのかなぁ、と。


・・eMAXIS Slimシリーズのうち「先進国株式インデックス」では、遠からぬうちに(残高が500億円を超えて)受益者還元型信託報酬が発動されそうなので、しょうもない記事を垂れ流してしまいました。

今回の記事は、普通の人にとってはどうでもいいネタでしたが、私も投信ブロガーの端くれとして、たまにはマニアックなやつを書きたくなるのです。

ただし、基本的に、資産形成のための投資では、ある程度まともな商品を、そこそこ低コストで保有し、しっかりと積み立て継続することが大切だと思います。なので、多くの普通の方は、こういうマニアックな記事に振りまわされずに、淡々とやるのがいいでしょう。

【参考記事:楽天VT?iFree?たわら?eMAXIS slim?ニッセイ?野村?三井住友?…どれを選べばいいのか分からないよ



◎eMAXIS Slimシリーズとは


ご存知ない方のために、一応、eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)の概要も書いておきます。

eMAXIS Slimとは、三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンド(投資信託)のことで、国内株式(TOPIX)・国内株式(日経平均)・国内債券・米国株式(S&P500)・先進国株式・先進国債券・新興国株式・全世界株式(除く日本)・全世界株式(オール・カントリー)・全世界株式(3地域均等型)・8資産均等型の全11種類があります。

低コスト化競争が続くインデックスファンドにおいて、eMAXIS Slimシリーズは、将来にわたって業界最低水準の運用コストを目指すコンセプトを明言しています。

これまでも各アセットクラスごとの最低コスト商品が登場したり、他社が値下げをすると、必ずそれに追随して値下げを実施しているので、個人投資家としては「これさえ持っておけば最安値商品であり続けてくれる」と安心できる画期的な投資信託です。「体力」に自信のある大手運用会社にしか作れない金融商品だと思います。

マザーファンド(投資信託の運用母体)の規模も大きく、しっかりした運用実績もあるので、「商品選びに迷ったらeMAXIS Slimシリーズを買っとけ!」ってな感じです。

これまでは他社の類似商品と同じ最低信託報酬率に並ぶだけだったのですが、今後、純資産残高が増えて、受益者還元型信託報酬制度が適用されると、その分の差が効いて、単独1位の低コストインデックスファンドとなる可能性が高いでしょう。

ちなみに私は昨年から、積み立て商品をすべてeMAXIS Slimシリーズにまとめています。


※投資信託などについての基礎的な内容を把握したい場合は、以下の記事をご参照ください。
投資信託とは
インデックス投資とは



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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレなど

※小説も書いてみたり
1作目:『迫力』
2作目:『7月のニット帽』



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、資産の一部を世界中の株式や債券などの保有にあてています。

約14年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
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