2019
May
04
株式100%のポートフォリオでいい、という主張はおそらく正しい
「投資」という言葉を聞くと、「日本国内の個別株式への投資」を思い浮かべる人が世間一般ではまだまだ多いと思います。
ただ、このブログを読んでくださるような方であれば、資産形成のための投資の場合、国際分散をしたほうがベターだろうという考え方くらいはご存知だと思います。
でも、国際分散投資をするとしても、株式100%のポートフォリオにするのか、それとも債券やリート(不動産)なども含めたほうがいいのかということについては、悩んでいる方も多く、その実践スタンスは投資ブロガーの中でさえ様々です。
ただ、このブログを読んでくださるような方であれば、資産形成のための投資の場合、国際分散をしたほうがベターだろうという考え方くらいはご存知だと思います。
でも、国際分散投資をするとしても、株式100%のポートフォリオにするのか、それとも債券やリート(不動産)なども含めたほうがいいのかということについては、悩んでいる方も多く、その実践スタンスは投資ブロガーの中でさえ様々です。
◎株式100%が合理的
リスク資産のポートフォリオ(アセットアロケーション)は、株式100%が理論的には正しいと思います。期待リターンが他のアセットクラスよりも高いので、それだけを持っておくのが合理的です。コストもそのほうが安く済むことが多いでしょう。
タイトルには「おそらく正しい」と書きましたが、未来のことは分からないので「おそらく」という言葉を使っただけで、国内外の主要な株式インデックスであれば、投資期間が長くなればなるほど、株式クラスだけを持っているほうが大きく勝つ可能性が上がっていきます。
私は大負けする可能性を減らしたい、というようなみみっちいことを考えたうえで、大勝ちの可能性を一部捨てたうえで、株式100%にはしていないのですが、基本的には上記のように理解しています。
【参考記事:なぜ「VT一本」にしないのか(株式100%のポートフォリオはアリなのか)】
◎どっちが心地良いのか、それが重要
ただし、正しいと分かっていても、それが自分にとって心地良いかどうかは別問題です。
国際分散インデックス投資は、どんなマーケット環境でもコツコツと継続することが大切なので、続けることができなかったり、値動きが気になって私生活に支障が出たりするようでは困ります。
明らかな誤りやボッタクリでなければ、自分にとって心地良いほうを選択すればいいと思います。債券やリートを含んだり、バランスファンドを使ったり、一部アクティブファンドを利用したり、好きなようにやりましょう。
株式100%のファンドだと、上がっているときも高くなった株式だけを買います(当たり前ですね)。一方、バランスファンドであれば、株が上がっているときは株式は買わずに債券等の相対的に安い資産クラスを買い、株が下がっているときは株式を中心に買うような作業が投資信託内で行われるので、どんな相場でもちょっとだけ気が利いているのです。私の場合は、そういうほうが心地良いのです。
大切なのは、ストレスなく継続できるかどうか、なのですから。
【参考外部記事:教えて虫とり先生・バランス型と株式だけの投信はどっちがいいの? 米国株だけに集中したほうがいいって話も聞くけど…】
◎その主張は相場によってブレないか
マーケットが好調だと株式100%派が増えて勢いを増し、マーケットが不調だとそれ以外のアセットクラスへの分散こそが大切だという個人投資家が増えます。まあ、季節のようなものです。
株式100%こそ合理的だからそうすべきだ、と言っている個人投資家が本格的な下げ相場でも同じことを言っていたら、その人は本物です。なかなか肝の据わった個人投資家ですし、国際分散インデックス投資をする限りにおいては成功する可能性が高いと思います。
でも、風見鶏的な偽物もけっこういるので、そこは注意しましょう。
・・なんだか意地の悪い記事を書いてしまったなぁ、と自分でも思いますが、理屈と感情は別物ですし、人それぞれリスク許容度は異なるということを理解したうえで、ゆっくりと時間をかけながら「自分にとって心地良い」リスク資産配分や投資スタンスを見つければいいと思います。
【参考記事:インデックス投資を成功させるための3つのポイント】

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