2019
Apr
23
不審者と呼ばれて、春…… #つみフェス2019 に行ってきました(金融庁イベント・2019年4月20日)
金融庁主催のイベント「つみフェス(つみたてNISAフェスティバル2019)」に今年も参加してきました。
つみフェスとは、積み立て投資の啓蒙や小額投資非課税制度「つみたてNISA」のPRなどを兼ねた、庶民とお上(かみ)が触れ合う「投資の勉強会」的なお祭りです。
今年も、一般参加者・金融庁職員・有識者などを合わせて総勢300名くらいが赤坂の某所に集まりました。
私はこの「つみフェス」のきっかけとなった「つみップ」という、金融庁と個人投資家の交流イベントの立ち上げに協力した縁がある関係で、役者不足ながら毎回登壇する側に回っています。
※参考記事:金融庁イベントの「独占案内係」を卒業します
つみフェスとは、積み立て投資の啓蒙や小額投資非課税制度「つみたてNISA」のPRなどを兼ねた、庶民とお上(かみ)が触れ合う「投資の勉強会」的なお祭りです。
今年も、一般参加者・金融庁職員・有識者などを合わせて総勢300名くらいが赤坂の某所に集まりました。
私はこの「つみフェス」のきっかけとなった「つみップ」という、金融庁と個人投資家の交流イベントの立ち上げに協力した縁がある関係で、役者不足ながら毎回登壇する側に回っています。
※参考記事:金融庁イベントの「独占案内係」を卒業します
◎不審者あらわる
イベントのオープニングで、登壇者がステージ上で紹介されました。その際、なんと私の隣には遠藤俊英金融庁長官がいらっしゃいました。
「虫とり小僧」なるハンドルネームで通しているので、謎の男を貫き通すため、私は頭にタオルを巻き、ネットで買った黒いフェイスマスクをして、さらに花粉用マスクまでつけていました。言うまでもなく、そんな格好をしているのは会場内300人の中で1人だけです。
長官は、「怪しい」という以外に形容のしようがないその風貌の男(私)をチラ見して、明らかに警戒していました。
いったい何なんだ、このふざけた輩は!本当にブロガーなんて得体の知れない奴らを巻き込んで大丈夫なのか!?おい、今井くん!!という心の声が聞こえてきます。
小学生の頃から落ち着きがないことで鳴らしている私は、司会者に紹介されたときも「押忍!」などと雄叫びをあげ、ステージ上で立っている僅かな間さえでもじっとしていることができず、キョロキョロしたり、大胸筋をピクつかせたりしていました。
案の定、つみフェス関連のツイートが表示される仕組みになっていた会場内の巨大スクリーンには、以下のような一般参加者のコメントが躍りました。
「一列に並んで登壇者紹介。金融庁長官が虫とり氏を見るとき不審者を警戒する目だったのは気のせいだろうか…」
「金融庁長官の後にアニキ登場って何だよ。胸筋震えてるし」
「虫取さん筋肉で遊びすぎw」
※なぜか私は、この界隈の人たちにアニキと呼ばれています。
◎つみフェス2019
個人的なハイライトは先ほど書いた部分がほぼすべてなのですが、今年のつみフェスは、内閣府副大臣の挨拶から始まり、なんと途中で金融庁長官が登壇するという信じられないようなプログラムでした。
全体の様子と概要を知りたい方のために、QUICK資産運用研究所の記事をご紹介しておきましょう。
↓
金融庁の本気度示す「つみフェス2019」 遠藤長官は強歩大会の前に登壇
※これまでと同じパターンであれば、金融庁の該当HPの下のほうに当日のプレゼン資料等がアップされるはずです。
で、やはり、今回の目玉は遠藤長官の登壇でしたね。
金融庁長官が、NISAの恒久化を目指す、拡大を目指さなければならない、イギリスでは非課税枠を最大限使えば1億4400万円になるのに、つみたてNISAは800万円でしかない、というような発言をしてくれたのは、我々庶民にとっては非常に頼もしいことでありました。
イベント終了後、一般参加した方から感想のメールをいただいたのですが、
・長官の話がとてもよかった
・好感度が上がった
・金融庁への親しみがわいた
とのことでした。うん、そうなりますよね。
また、長官の金融機関に対するコメントも、回転売買のようなことをせずに顧客本位の業務と収益追求のバランス(経済と道徳のバランス)を取りなさい、とか、保険商品の手数料開示を進めるべきだ、というようなけっこう攻めた内容でした。聞いていて、なるほど、私が金融庁内のウェブサイトで大暴れしたあの企画が削除されないわけだ、と妙に納得したりもしました。
【参考:『教えて虫とり先生』なる連載が金融庁ウェブサイトに】
◎個人的な反省
今回、私は「つみたて投資クリニック」という、事前に広く募集した投資関連の悩みや相談にブロガー陣が回答するというコーナーに、司会兼解説者的な立場で登壇しました。
ここでは、14つの質問・相談等がピックアップしてありました。持ち時間は30分しかなかったので、無理してすべてに回答せず、いくつかにじっくりと時間をかけてもよかったのですが、やはりなるべく多くの方のお悩みに向き合いたいと考え、頑張ってすべてに回答しました。
結果として、笑いを盛り込むような余裕もなく、ハイテンポかつありきたりな問答になってしまいました。私の仕切りだったので、一緒に登壇してくださったナイトウォーカーさん、たぱぞうさん、つらおさんたちにもご迷惑をおかけしてしまったなぁ、と反省ばかりが残ります。
まあ、投資経験はあっても、積み立て投資の特徴やそれを続けるうえでのマインドは意外と知らない方もるので、この手のイベント初参加の方向けにはあれでよかったのかもしれません。が、やはり何事も無難にやるだけで面白くないので、攻めるときは攻めなきゃいかんですな。
◎恒久化のためには、友達にもつみたてNISAを!
最後につみたてNISAとは何なのか、という話を簡単に……。
つみたてNISAとは、リスク資産(金融庁が許可した主に株式投資信託)に定期積み立てをすると、年間40万円までの投資枠にかかる譲渡益や分配金が、20年間非課税になる制度です。
他のNISA制度や厚労省管轄の個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)などと並立していて分かりにくかったり、立場によって様々なツッコミはあるでしょうが、預貯金しか知らないようなごく普通の投資初心者が、将来に向けての資産形成を行うための制度としてはかなり良いものだと思います。
「投資とかよく分からないんだけど……」というような人がとりあえず始めてみても、大火傷をする可能性は低いでしょう。
また、長官の話にもありましたが、恒久化のためには「実績」が必要なので、可能であれば私もあなたも、身近な人につみたてNISAの存在を教えて、積み立て投資の啓蒙を図ったりできるといいですね。
※もう少し詳しい制度概要は以下の記事をご参照ください。
↓
参考記事:「つみたてNISA」ってなんだ?…金融庁の制度担当者に聞いてみた
・・おそらくそのうちマーケットが荒れて、下げ相場の続くような時期もやってくるでしょうが、そんなときも、とにかく継続することが大切だと思います。つみップも、つみフェスも、つみたて投資も!
【参考記事:インデックス投資を成功させるための3つのポイント】
今後の開催予定やこれまでの配布資料などは、以下のサイトにアップされ(てい)ます。
↓
つみたてNISA Meetup(つみップ) 公式サイト
また、参加者募集案内などを含む関連速報は、ゆるキャラの「つみたてワニーサくん」がツイートしてくれるはず。
↓
つみたてワニーサくんツイッターアカウント
【当ブログの主なNISA関連記事】
・NISA(少額投資非課税制度・日本版ISA)をどう利用するか
・ジュニアNISA(ニーサ)について…我が家はどうするのか
・「つみたてNISA」ってなんだ?…金融庁の制度担当者に聞いてみた
・で、自分は現行(一般)NISAとつみたてNISAのどっちを利用するのかという話
【参考:これまでの金融庁との意見交換イベントin東京の報告記事】
(2017年)
・絞り込まれた投資対象商品・4月7日
・ついに金融庁幹部登場・5月29日
・投信運用会社を招喚・6月29日
・投信販売会社は100%前向き?・7月26日
・つみフェス2017・9月10日
・職場での投資普及作戦会議・10月22日
・女子部 in 東京・11月17日
・無念の初欠席・12月22日
(2018年)
・初心者さん、いらっしゃい・1月19日
・女子会に闖入?・2月15日
・投信あるある・3月16日
・チンピラと呼ばれて…つみフェス2018・4月21日
・学生の興味は仮想通貨に集中?・6月19日
・インデックスファンドへの資金流入は順調!・7月27日
・イチ押しの投資信託は?・9月13日
・贅沢な女子部・11月2日
・今年の10大ニュース・12月21日

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