この運用会社は黒船来襲に備えている…eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズなどのベンチマーク変更やらコスト引き下げやらについて

三菱UFJ国際投信さんが、「当社商品の商品性変更にかかる発表」をするからブロガーミーティングに参加しませんか?というので、つい釣られて行ってきました。

最寄駅に着き、どんなことが発表されるんだろうと、ドキドキ・ワクワクしながら会場に向かう途中で、私はなんとなくスマホでツイッターを開きました。

あれ、あれれ!? 

なんと既に、発表内容だと思われるものが、数名の投信ブロガーの記事として目に飛び込んできました。その一時間ちょっと前に三菱UFJ国際投信からプレスリリースされていたようで、それを受けての記事でした。

・・うーん、なんとも言えない肩透かし感でした。



◎ちょっとモヤモヤのスタート


プレスリリースと、ブロガーミーティングで発表された内容はやはり同じものであり、ミーティングが始まる前に既にツイッターではだいぶ盛り上がっていました。

投資家間の公平性を保つ必要もあると思うので、ブロガーミーティング参加者だけに教えろとか、先に教えろとまでは思いませんが、「当社商品の商品性変更にかかる発表をする」といって招集しているのであれば、せめて同時公開くらいにしてもらいたいものです。もしくは明らかにもっと早く発表しておくとか……。

今回の参加ブロガーたちは(移動中だったりで)速報記事を書きにくい状況だったはずです。まあ、私自身はスピードを意識してブログを書いているわけじゃないので、べつになんてことはないのですが、それを売りにしているタイプのブロガーさんは敏感なこともあるので、個人投資家(ブロガー)とのコミュニケーションを重視するのであれば、このあたりは気を遣ったほうがいいかもしれません。

他の参加ブロガーさんの中にも、同じようなことを言ってる方はいました。



◎素晴らしい変更内容


さて、(ブロガーと運用会社双方のためだと勝手に思って)冒頭から狭量なことを書いてしまいましたが、今回の三菱UFJ国際投信さんの「当社商品の商品性変更にかかる発表」の内容自体は、ベリーグッドなものでした。

主な発表内容は以下の二つ。

一つ目は、他社の類似ファンドがコストを下げたらそれに追随するコンセプトのeMAXIS Slimシリーズは、よりしっかり周りを見てコストを引き下げまっせ、また実際引き下げましたよ!ということ。

公式リリース:業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』信託報酬率の引き下げを実施(PDF)


二つ目は、三菱UFJ国際投信のすべての株式とかリートのインデックスファンドのベンチマークを、配当を含まない指数から配当を含む指数に変更するよ!ということ。

公式リリース:ベンチマークの「配当込み指数」への変更について (PDF)


どちらもおそらく普通の人にとっては、細かすぎてよく分からないレベルの話だとは思いますが、商品性がより良くなる前向きな変更であり、投信ブロガー的にはけっこうなビッグニュースです。

特に「配当込み指数」へのベンチマーク変更は、ブロガーの声がきっかけとなり、長い時間をかけて面倒な手続きを踏んで実現させたもののようです。

実質的な運用が変わるわけではないものの、実態を反映させ、かつ運用会社が自らの逃げ道をふさいだ潔い判断です。240社もある販売会社すべてに説明して、約100本のファンドのベンチマークの変更をやっちゃうなんて、うん、エライ!

・・ただ、この話はちょっとマニアックなネタであり、解説するのがめんどくさいので(笑)、もう少し詳しく知りたい方は、界隈最大手ブロガーの水瀬ケンイチさんの以下の記事をご参照ください。

そんなことができるのか! 三菱UFJ国際投信、「eMAXIS」「eMAXIS Slim」「つみたてんとう」シリーズ等のインデックスファンドのベンチマークを「配当込み指数」へ変更



◎ミーティングの概要


ブロガーミーティングの内容や構成も比較的満足度の高いものでした。

先日の『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018』の際に投票者から寄せられたメッセージのうち、「情弱はコストが高い非スリムシリーズを買っておけということなのか」というような厳しいものだけをピックアップして、責任者がひとつずつ丁寧に回答をすることから始まりました。

その後、プレスリリースの内容の詳細説明があり、いつもより長めに取ってあった質疑応答でも、ブロガーを中心とするマニアックな質問すべてに誠実に回答してくれました。

実際のリーダーである常務が前面に出て対応し、状況に応じて現場の担当者が直に説明するそのスタンスは大変立派です。我が社とは大違いだと思いました。



◎黒船を見据えている運用会社


さて、三菱UFJ国際投信では、6月か7月には投資信託の工場見学的なイベント兼ブロガーミーティングを企画しているらしく、実際にファンドマネージャーを連れてくるかもしれないとのことでした。

この会社の人たちは、ブロガーや個人投資家の声を聞こうとしてくれています。そういう投信運用会社は多くはありません。なんと社内にはブログウォッチャー的な仕事を担当している方もいるとのこと。

もちろん、なんでもかんでもやってはくれないでしょうが、少なくとも見てくれてはいますし、資本力もあります。要望があれば、どんどんぶつけてみましょう。


話は変わらないようで変わりますが、日経新聞との連携取材で刊行される『ファンド情報』という専門情報誌で編集長をしていた岡田篤さんが、この4月から三菱UFJ国際投信に勤めています。

ご本人に「なんで転職したんですか?」と訊いたところ、「祖国防衛のためです」と笑いながら言っていました。運用残高は今の100倍を目指す、とも。

冗談交じりに言っていたのですが、私には冗談に聞こえませんでした。つまり、この会社は、バンガードやブラックロックなどの世界的資産運用会社とのガチンコ勝負も視野に入れて、着々と戦略を練っているということです。


・・eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズの中には、純資産残高の拡大に応じて信託報酬を引き下げる「受益者還元型」信託報酬制度がそろそろ発動されそうなファンドもあるので、国内では最低信託報酬の単独一位の日も遠くないかもしれません。


【参考記事:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、超低コストのファイナルアンサー的なバランスファンド


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレなど

※小説も書いてみたり
1作目:『迫力』
2作目:『7月のニット帽』



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、資産の一部を世界中の株式や債券などの保有にあてています。

約14年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

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