実家に眠っていたウィスキーを売ろうか飲もうか迷った話

先日、とある用事で実家に寄った際、リビングルームのキャビネットにサントリーのウィスキー『響17年』が化粧箱入りで未開封のまま置いてあることに気づきました。




親に訊いてみると、誰かからもらったような気がするけど、いつ、誰からもらったかは覚えてないし、飲むこともないから、欲しけりゃ持ってけ、ということだったので、私はそれをもらうことにしました。

ネットでざっと調べてみたところ、定価が1万円ちょいだったはずのそれは、昨年、販売休止の報道がなされた直後に価格が高騰し、一時は7万円くらいの値が付いたとのこと。そして、どうやら今でも3万円くらいで売買されているようでした。

私は迷いました……。タダで手に入ったこのウィスキーを、飲もうか、それとも売ろうか、と。



◎ウィスキー、いいよね!


私はスコットランド(イギリス)・アイラ島のシングルモルトウィスキー(大麦麦芽だけを使って一つの蒸溜所で作られたウィスキー)が大好きです。

そのピート臭(正露丸っぽさ?)とスモーキーさ(煙っぽさ)、そして絶妙な甘さなどが気に入ってしまい、一時期、ラフロイグラガヴーリンアードベッグボウモアカリラ、新参の キルホーマンなどの香りや味の違いを一人で分析して悦に入ったりしたものです(他にもボトラーズのものやブレンデッドものなんかも試しに味見しまくりました)。

味や香りを楽しむのはもちろんですが、蒸留所ごと、同銘柄の各種類ごとの「微妙な違いを知ること」自体が楽しくなったりして、深みにハマりかけたことがあります。ワタクシ、やや凝り性なのもので。。(参考関連記事:温泉ソムリエに認定されました…女子大生だらけの空間で

ただ、けっこうお金のかかることですし、飲み過ぎも身体にはよくありません。なので、のめり込み過ぎないように自制してもいます。だからアイラ以外の、スペイサイドとかハイランドには敢えてなべく手を出さないようにしていたりもします。

そんな私の目の前に、話題のジャパニーズウィスキー『響(ひびき)17年』が現れたわけです。



◎迷った末に…


私は『響17年』を飲んだことはありません。

当然、どんな味なのかメッチャ気になります。

ネットで評判やら宣伝文句を調べてみると、

「日本の自然と匠の技が響き合う奇跡のシンフォニー。世界に誇るサントリーブレンデッドウイスキーの最高峰」

とか書いてあって、なんだかとても美味しそう。今では日本のウィスキーもそれなりのブランドになっているみたいですね。

ただ、手元にあるそのウィスキーをヤフオクなりメルカリなりで売り飛ばせば、おそらく3万円くらいにはなるようで、そうすればお気に入りのアイラモルトが4~5本は買えるわけです。

しかも、今後『響17年』の流通する数は減り続けることが分かっています。しばらく手元に置いておけば、さらに値上がりしてプレミアム価格なる可能性だってあります。

私は迷いました。売ろうか、飲もうか、どうしようか。


結局、別のお酒を飲みながら酔っぱらっているときに、

こんな機会がなければおそらく自分は一生『響17年』を飲むことはないだろう。ウィスキーボトル一本に3万円も出すことはあるまい。一方、お金を増やすための投資は別のカタチで実践していて※、個人的には満足いく利益が出ているわけだし、今ここで、たかだか3万円ぽっちが手に入っても、べつに嬉しくもなんともない。そもそも、タダでもらったものだし、とにかく俺は『響17年』がどんな味なのか気になって仕方がないんだ!おい、男だろ!セコいこと考えてないで開けてみろよ!!!

なぞと己に言い聞かせ、かつ、妻にもこの考えを何度も力説し(彼女は完全に呆れ顔で聞き流していましたが)、未開封だった『響17年』を勢いよく開封しました。

後戻りできないように、化粧箱も説明書みたいなやつも解体して捨てました。

栓を抜くと、ぽんっ、といい音がします。コップに2センチメートルほど注ぎ、件の『響17年』をストレートで飲んでみました。

そして、俺ってワイルドだな、なーんて思ったりもしました。

※参考:インデックス投資とは



◎売りの判断って難しい


飲んでみた結果……不味くはありませんでしたが、正直、うーん、いまいち好みの味ではありませんでした。。

最初に飲んだときはけっこう酔っぱらっていたので、味覚をリセットして、翌日再度飲み直してみましたが、個人的な感想は変わりません。

ぐぬぬ、売っておけばよかった。

「やっちまったなぁ~」という声がどこかから聞こえてくるような気がしました。

冷静になって考えてみると、味を確かめたいだけなら、近所のバーにでも行って、そこで千円ちょいくらい出せば目的は果たせたわけです。そして、その後、未開封のあれをどうするか判断しても遅くはなかったのです。


・・まあ、今回のことは、ネタにも笑い話にもならないようなエピソードですが、それなりの売値がついて、しかも値上がりするかもしれないものが手元にあり、それを売るのか、持ち続けるのか、それとも使ってしまうのか、という判断は難しいということがよく分かりました。

今回のように3万円とかではなく、もしも現時点で100万円くらいの値が付くものだったらどうしたか、などと考えてみると本当に難しい。

100万円もするなら、飲まずに売るとは思うのですが、では、果たしていつ売るのか。もっと寝かせておけばさらに高く売れるようになるんじゃないか、というようなことを考えはじめてしまうと、(私のような凡人には)決断はなかなか難しそうです。

だからこそ(そういうことに心を煩わせないように)、資産形成としての投資は、事前に自分で決めたルールどおり機械的にやるようにしたんだよなぁ、ってなことを再認識したりしました。

もちろん、趣味や遊びとしての投資であれば、そういう悩みそのものが楽しかったりもするんですけどね。


【関連記事:インデックス投資家は、個別株はやらないんですか?


ジャパニーズウィスキーにも美味しいものはありますが、今のところ私は、こういうやつのほうが好みです。

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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレなど

※小説も書いてみたり
1作目:『迫力』
2作目:『7月のニット帽』



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、資産の一部を世界中の株式や債券などの保有にあてています。

約14年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
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週刊エコノミスト:2019年4月23日号
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Yen SPA!:2016年冬号
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