2019
Mar
30
『教えて虫とり先生』の連載を終えて
私が金融庁の若手職員に資産形成のアドバイスをする座談会の様子をまとめた連載『教えて虫とり先生』が、先日やっと終わりました。

※金融庁webサイトをキャプチャ
昨年の4月頃に企画の打診を受け、実際に何度か座談会を行い、ちょこちょこ脚色編集しながら夏以降不定期に金融庁のホームページ内で公開されていきました。
私のようなザコを「先生」という設定にして、執拗かつ面白くもないギャグのようなやりとりに最後まで付き合ってくださった金融庁の職員さんたちにはとても感謝しています。
お堅く厳しい監督官庁というイメージの強い金融庁と、私というアホでふざけた人間にはギャップがありすぎたせいか、連載の公開当初はとある業界の一部の界隈でけっこうボロクソになじられたりもしました(今でも陰ではヤラれているようですが)。

※金融庁webサイトをキャプチャ
昨年の4月頃に企画の打診を受け、実際に何度か座談会を行い、ちょこちょこ
私のようなザコを「先生」という設定にして、執拗かつ面白くもないギャグのようなやりとりに最後まで付き合ってくださった金融庁の職員さんたちにはとても感謝しています。
お堅く厳しい監督官庁というイメージの強い金融庁と、私というアホでふざけた人間にはギャップがありすぎたせいか、連載の公開当初はとある業界の一部の界隈でけっこうボロクソになじられたりもしました(今でも陰ではヤラれているようですが)。
◎投資の啓蒙は簡単じゃない
そもそも、国として国民にリスク資産への投資を後押しするというのはとても勇気のいることだと思います。
多くの人は目の前の分かりやすい現象、つまり投資に関して言えば直近の値動きにばかり注目して反応するからです。んで、定期的に「サンドバッグ」にされてしまう。。
↓
参考記事:年金積立金の運用成績を見てどう反応をするか…金融リテラシーのリトマス紙
また、日本では「投資=ギャンブル」「投資=危ないこと」というような考えも根強く、そして実際に危うい投資のほうが圧倒的に多いので、人前で投資の話をすること自体が憚られたりもします。
↓
参考記事:テレビ出演の影響(投資に対する世間のイメージ)
ただ、それでも、アメリカやイギリスでは、国が国民に投資を「させて」いることによって家計の金融資産が大きくなっている事実があるので、そういう「パターナリズム」でやったほうが、結果として国民の資産形成が上手くいく可能性が高いと金融庁も判断したのでしょう。
↓
参考記事:金融庁の幹部が寄稿してくれたよ、このブログにね
資産形成のための「まともな投資」を多くの人に理解させ広く普及させるのは、とてつもなく難しいことですが、「職場つみたてNISA」だとか、教育現場の金融経済教育拡充だとか、金融事業者への顧客本位の取り組みへの働きかけだとか、できるところから手をつけていこう、ということなのだと思います。
◎少しずつでもいいから・・
『教えて虫とり先生』の連載は、未経験者や初心者向けのごくごく易しいものを意識していたものの、実際の読者のボリュームゾーンは、金融業界の人たちや、投資ブログを読み込むような「けっこう詳しい層」ばかりだったようです。そりゃあそうですよね、金融庁のホームページをわざわざ覗くような一般人なんてレアでしょうから。
ただ、座談会記事の内容は、おそらくどんなマーケット環境であっても使えるような賞味期限の長いものなので、今後、なにかのきっかけで「本当に読んでもらいたい普通の人たち」の目にも触れることができたら嬉しいなぁ、なーんてことを思っています。
お金の話って、学校ではほぼ教えてくれません。が、それでも我々は、「自分の金融資産の置き場」をどうするのかについて、なんらかの判断をしなければならないわけですから。
↓
『教えて虫とり先生』
※「金融庁ホームページ」→「NISA特設ウェブサイト」→(ページ下部の)「ちょっと注目!」でたどり着きます。

↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票(クリック)をお願いします。