いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

いつまで資産運用(投資)を続けるのか

資産運用(投資)の目的は人それぞれだと思います。

以前の記事に書いたように、私の場合は今のところ恥ずかしながら、「将来のために」だとか「今後、より良く生きるための選択肢を増やすために」などという漠然とした理由で資産運用(形成)をしています。

で、今回は、それを私はいつまでどのように続けるのか、というお話です。

結論からいうと・・

※ブログ公開初期(10年前)の記事をアップデートして再掲しました。


死ぬまで続けるつもりです。

人生や資産運用の目的はまだハッキリとしていませんが、どんな目的であろうと、手持ちの資産がある限りはそれをどこにどのようなかたちで置いておくのかという問題は死ぬまで付きまとってきます※1

資本主義経済が原則の現代社会で生活している以上、何からかのカタチで経済との関わりは避けられません。当然それは、個人の「お金の置き場」の問題にも繋がります。

つまり、資産「形成」は終わっても、資産「運用」は続けざるを得ないのです。



◎生きている限り、お金はどこかには置いておかなければならない


投資による資産形成で予定どおりに自分の目標金額に達したとしても、そのお金をすべて預貯金のみで保有しておくということは、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと私は解釈しています。

それ以上に大きく殖やすためのアクティブなリスクをとる必要はなくなっても、どのような状態(インフレ・デフレ・円高・円安・不景気・好景気)だろうと、自分の金融資産価値をそれなりに保全できると思える資産配分を判断して、どこかに置いておかねばなりません。

※もちろん、全額預貯金という選択肢もあるにはありますが、それは間接的な日本国債への集中投資を選択するようなものでしょう。



◎もしも目標金額に達したら・・


私の場合、長生きしても十分に生活できるだけの資産形成ができたら、リスク資産と無リスク資産の比率を1対1くらいに保ちつつ、損益状態に関係なく、必要額を現金化(そのときのリスク資産と無リスク資産の大きいほうを現金化)して使うような状態にすればいいのかなぁなどと、なんとなくイメージしています(分かりやすさとシンプルさ重視)。

※上記のような取り崩しスタンスは最近やや話題になっていますが、私は10年以上前からこのように書いていました

それだと、現在の資産管理方法※2とほとんど変わりませんが、自分のリスク許容度を把握してコントロールできていれば、特に変える必要はないと考えています。このあたりのことについては、ゴールの目標金額や相続についての考え方、また維持したい生活水準などによって、人それぞれ様々な選択肢があり得るでしょう。
(私だって、今後、考えが変わってくる可能性もあります※3


重要なのは「お金の置き場」なので、金融資産取り崩しのステージに入ったときに、リスク資産の損益状況がマイナスでも問題ありません。

もちろん、定期的なリバランスを前提として、長期間にわたる積立投資を継続していれば、将来的にマイナスになっていることは考えにくいとは思っていますが、その可能性があることも理解して、それを許容するくらいには腹をくくっています※4



◎シンプルに


基本的には、お金の置き場も運用方法も、なるべくシンプルで分かりやすくしておきたいと思っています。

銀行口座・証券口座・リスク資産の運用商品・保険・クレジットカードなどの数が増えすぎると、私に万が一のことがあったとき残された家族が困るでしょうし、今後、認知能力が衰えていくであろう自分も困ることになるかもしれないので……。

一時期、増えすぎた銀行口座や証券口座をだいぶ整理したのですが、今後も少しずつシンプル化を進めていくつもりです。

【関連記事?:知人の急逝に思うこと…家族に伝えておきたいメッセージ



※1 明確な目標金額があって、そこに到達したらそのお金を一気に使い切るような目的の場合を除きます。

※2 参考記事→「アセットアロケーションの決め方シリーズまとめ」

※3 いまのところのなんとなくの目標金額は、リスク資産と無リスク資産の比率を1対1にしておけば「必要額を使っていても、数年スパンで見れば元本が減らない(期待リターンで食っていける)」くらいのレベルを想定しています。トータルな金融資産が少なくなったり、早期リタイヤを目指したりして人生満了時に金融資産を使いきるような目標金額に変更すれば(下げれば)、当然、資産配分の変更もあり得ます。私は10年以上前からこのように書いていました。

※4 参考記事→「投資の前提・その1」「投資の前提・その2」


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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