2018
Sep
10
『改訂版 一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門』(竹川美奈子著)を読んだ感想・レビュー
タイトルそのまま、投資信託について分かりやすく解説してくれる入門書の決定版が、情報を最新にした改訂版として出版されました。


竹川美奈子さんのこの本の旧版は、当ブログのPC版サイトで「投資信託そのものを分かり易く解説してくれるオススメの本」として紹介しており、出版された2013年から3年連続でこのブログ経由で買われた投資本のベスト10にランクインしています。
【参考:2013年ランキング・2014年ランキング・2015年ランキング】
15刷まで増刷が続いているこの名著に、(5年半前にはまだなかった)つみたてNISAやイデコの情報などもバッチリ盛り込まれました。
竹川美奈子さんのこの本の旧版は、当ブログのPC版サイトで「投資信託そのものを分かり易く解説してくれるオススメの本」として紹介しており、出版された2013年から3年連続でこのブログ経由で買われた投資本のベスト10にランクインしています。
【参考:2013年ランキング・2014年ランキング・2015年ランキング】
15刷まで増刷が続いているこの名著に、(5年半前にはまだなかった)つみたてNISAやイデコの情報などもバッチリ盛り込まれました。
◎投資信託についてやさしく解説
資産形成を応援するために国が用意したNISA(ニーサ:小額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)などを効率的に活用するためには、その制度だけでなく、投資信託の仕組みや特徴を理解しておく必要があります。
生きていくためには必須ともいえるマネーリテラシーの多くは、学校では教えてくれません。自分で磨くしかないのです。これまで投資信託について「根っこ」から学ぶ機会に恵まれなかった人には、是非とも一読をオススメしたい。
この本は、「投資信託」という金融商品の仕組みやその活用方法について徹底的に掘り下げて解説してある本で、普通の人に実践可能なコスパのいい王道投資スタイルも啓蒙してくれます。
※参考記事
・確定拠出年金ってなによ?
・つみたてNISAってなんだ?
◎どのくらい知っていますか?
すでに投資信託について基礎的な知識を持っている人は、わざわざ読む必要ないと思いますが、例えば、基本的なところで、
・ベンチマークの意味
・分配金と預金の利息の違い
・騰落率とトータルリターンの違い
・販売会社・運用会社・受託会社の違い
・純資産総額・基準価額・口数の見方と意味
・信託財産留保額はコストではあるが手数料ではない
というような部分の理解があやふやだったり、しっかり勉強したい人。または、やや細かいというかマニアックな部分で、
・代表的な株価指数
・シャープレシオとは
・アクティブシェアとは
・リスクの数学的な意味
・投信情報・評価サイトの使い方
・交付目論見書と請求目論見書の違い
・ファミリーファンド方式とファンドオブファンズの違い
・目論見書と月次レポートと運用報告書の違いや読み方
・アクティブ運用スタイルの種類や銘柄選定アプローチ方法
というような部分に興味をそそられる人には一読の価値があるでしょう。
投資信託はどこでどうやって買えばいいのか、ということはもちろん、どう取り崩して(売却して)いけばいいのかということに関しても「定額」「定率」「定口」それぞれのメリット・デメリットを解説してくれていますよ。
◎タイトルに偽りなし
私は以前、このブログ内に「投資信託の基礎知識」というカテゴリをつくって、初心者向けに投資信託についての解説を試みたことがあります。
ただ、記事を書いているうちに、「竹川さんのあの本を一冊読めば、はるかに分かりやすく、かつ詳しく説明されてるよなぁ」と思って、今回紹介している本(の旧版)を読みましょう!と書いて丸投げするというブロガー失格級のオチに結びつけました。
まさに、一番やさしい、一番くわしい、投資信託入門書です。タイトルに偽りなし。
未経験者さんや初心者さんはもちろん、投資信託の仕組みについて勉強したことがない人には、自信を持ってオススメできる一冊です。

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