2018
Jul
30
インデックスファンドへの資金流入は順調!…つみたてNISA Meetup(金融庁と個人投資家の交流企画 in 東京・2018年7月27日)
昨年4月から月イチくらいのペースで催されている「金融庁と個人投資家の意見交換会」=「つみたてNISA Meetup(つみップ)」は、今年度に入っても継続されています。

立ち上げ期にほんの少しだけお手伝いさせてもらった縁もあり、私はこのイベントが東京で行われるときは、ほぼ皆勤という変態っぷりを発揮しています。例に洩れず、今回も金融庁の会議室にお邪魔してきました。
女性比率・初心者比率・若者(20~30代)比率のそれぞれがすべて50%以上だったので、小規模ながらも、理想的な参加者構成だったように思います。

立ち上げ期にほんの少しだけお手伝いさせてもらった縁もあり、私はこのイベントが東京で行われるときは、ほぼ皆勤という変態っぷりを発揮しています。例に洩れず、今回も金融庁の会議室にお邪魔してきました。
女性比率・初心者比率・若者(20~30代)比率のそれぞれがすべて50%以上だったので、小規模ながらも、理想的な参加者構成だったように思います。
◎運用会社のエラい人たちがゲスト
以下の投資信託運用会社の方たちのプレゼンを聞いたり、質疑応答をしたり……ってな感じで今回のつみップは進みました。
・大和証券投資信託委託株式会社
・ニッセイアセットマネジメント株式会社
・三菱UFJ国際投信株式会社
・楽天投信投資顧問株式会社
・バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社
(当日の座席順)
昨今のインデックスファンドの低コスト化競争の、先頭でしのぎを削っているニッセイさんと三菱さんが隣同士に座って、バチバチと火花を散らしているのが眩しかったです(マニアにはたまらない光景でした)。
・・ここ最近は、気づいたら自分がゲスト席に座っていて、質問を受ける側に回ることが多かったので、今回はガツガツ質問してやろうと腕まくりをして臨みました。ただ、思ったよりも各社のプレゼン時間が長く(特に楽天投信)、質疑応答の時間がやや短かったように感じました。
とはいえ、金融庁の斡旋によって個人投資家と運用会社が直接顔を合わせる機会は貴重なものです。過去のつみップでは、あの場でのやりとりから商品開発・販売に繋がったケースもありました。ぜひ、これからも続けてもらいたいと思います。
当日の様子と要点は、以下のQUICK資産運用研究所の記事をご参照ください。
↓
金融庁、新体制初の「つみップ」 運用5社の生の声に質問続々
◎つみップの目指すものが少しずつ現実に!
各社とも面白い資料を持ち寄ってプレゼンをしてくれましたが、中でも特に興味深かったのは三菱UFJ国際投信さんの資料。各社のノーロードのインデックスファンドシリーズへの流入資金額が、今年に入ってから半年で、すでに年次の過去最高値を更新しているそうです(そういうシリーズができてからまだ日は浅いですが)。

※クリックで拡大
先日、ここ数年の家計の投資信託保有額が実は減っていたことが日銀の計上ミスから発覚した、という衝撃的なニュースが駆け巡りましたが、全体の多くの占めるしょうもないボッタクリ投信の残高は減っているものの、まともな商品の資金残高は少しずつながら、着実に積み上がり始めているようです。
まさにつみップの目指しているものがカタチになり始めているような気がします。まだまだ小さな、とても小さな火相のようなものかもしれませんが、「まともな投資」が根付き始めているのかもしれません。
◎投資の継続は理屈じゃない
今回も意見交換の場では、様々なデータや理屈が飛び交ったのですが、「マーケットが荒れて、大きく値下がりしたときはどうすればいいのか」というような話題になると、プロである運用会社の担当者からも、
・買ったら忘れろ
・下がったらガッツポーズ
・どうせ現金化しても使ってしまうんだから、売ったらダメ
・売ったら後悔するぞ!という警告がポップアップするようなシステムを採用している
などと、人間くさいというか、およそ数値で表すことのできないような言葉が多く出てきました。
つみたて投資は継続したほうが有利になる可能性が高いのでしょうが、実際に継続できるかどうかは理屈じゃないのです。人間は感情の生き物ですから。
そういう意味では、社畜として日々を過ごしながら、十数年間つみたて投資を継続してきた私のような人間の経験が、少しくらいは初心者さんの参考になることがあるのかもしれないなぁ……ってなことを(生意気にも)考えてしまいました。
【参考記事:インデックス投資継続のハードル…シンプルなことを続けるのは意外と難しい】
◎つみップは、まだまだ続く!
つみップは「投資イベント」とは言っても金融庁が主催しているので、ヘンチクリンな金融商品の勧誘をされることはありません。しかも、一人で参加している方の多いイベントでもあります。
少しでも気になっている方は、次回のつみップに参加申し込みをしてみてはどうでしょうか? 初心者さんでも全く問題ないと思いますよ。
開催予定や配布資料などは、以下のサイトにアップされます。
↓
つみたてNISA Meetup(つみップ) 公式サイト
また、参加者募集案内などを含む関連速報は、ゆるキャラの「つみたてワニーサくん」がツイートしてくれるはずです。
↓
つみたてワニーサくんツイッターアカウント
チェケラ!
【当ブログの主なNISA関連記事】
・NISA(少額投資非課税制度・日本版ISA)をどう利用するか
・ジュニアNISA(ニーサ)について…我が家はどうするのか
・「つみたてNISA」ってなんだ?…金融庁の制度担当者に聞いてみた
・で、自分は現行(一般)NISAとつみたてNISAのどっちを利用するのかという話
【参考:これまでの金融庁との意見交換イベントin東京の報告記事】
(2017年)
・絞り込まれた投資対象商品・4月7日
・ついに金融庁幹部登場・5月29日
・投信運用会社を招喚・6月29日
・投信販売会社は100%前向き?・7月26日
・つみフェス2017・9月10日
・職場での投資普及作戦会議・10月22日
・女子部 in 東京・11月17日
・無念の初欠席・12月22日
(2018年)
・初心者さん、いらっしゃい・1月19日
・女子会に闖入?・2月15日
・投信あるある・3月16日
・チンピラと呼ばれて…つみフェス2018・4月21日
・学生の興味は仮想通貨に集中?・6月19日

↑記事を気に入っていただけたら、ランキングに1票(クリック)をお願いします。