2013
Jan
27
マネープランの重要性(炸裂する生命保険屋の営業トーク)【投資を始めたきっかけ・その2】
前回の記事(戦後最長の好景気って?【投資(資産形成)を始めたきっかけ(その1)】)のつづき
たしかあれは、2005年のある日のことです。
私は職場の上司に「話だけ聞いてやってくれ」と言われ、一人の若者だかオジサンだかよく分からない営業マンっぽい男性と引き合わされました。
そうです。彼は保険屋さんでした。
たしかあれは、2005年のある日のことです。
私は職場の上司に「話だけ聞いてやってくれ」と言われ、一人の若者だかオジサンだかよく分からない営業マンっぽい男性と引き合わされました。
そうです。彼は保険屋さんでした。
◎保険屋の営業トーク炸裂!!
なんちゃらプランナーなる怪しげな肩書きを持つ百戦錬磨の保険屋さんにとって、保険契約なし・保険商品知識なし・その他金融商品知識なしだった当時の私は、食べごろの柔らかいラム肉のように見えたことでしょう。
私はまさに狼に食べられる寸前の赤ずきんちゃんでした。
彼は老人が初孫に見せるような慈愛に満ちた表情で、優しく私に語りかけてきました。
そしてたくさんの大切なことを教えてくれました。
・将来に向けてのライフプラン・マネープランの重要性
・結婚して子供ができた場合、その子供にかかる教育費の大きさ
・ローンを組んでマイホームを買った場合、その支払いと教育費が重なる時期の家計負担の大きさ
・自分が一家の大黒柱となった場合、万が一死んでしまったときに必要となる保障額の大きさとその責任
・銀行預金の利率の低さ
優しい口調ながらも、「このまま何もしないと地獄に堕ちるぞ!」と言わんばかりに「お金」に関する不安要素を列挙します。
当然私は、とても不安になり、「一体どうすればいいのか・・?」と思い悩みました。
そんな深い絶望の中で孤独と不安に怯え、救いを求めている私に、彼は自信満々にこう言いました。
「でも、虫とり小僧さん!ウチの生命保険商品を使えば心配ありません!そして私が一生サポートします!!」
な、なんと心強い言葉!
私は彼に後光が射しているのが見えました。まさにメシアです。
そしてメシアは言葉を続けました。
「虫とり小僧さんはまだお若いので、月々の支払い保険料も安く抑えることが可能です。なんと、月々△万円のお支払いで、生涯○千万円の死亡保障がついて、さらに60歳以降になればいつでも○千万円をお受け取りになれます。60歳までに支払った保険料よりも、60歳以降に受け取り可能な金額の方が大きいのです!絶対に損はしないのです!しかも、受け取りを先延ばしにすればするほど、受け取り可能な金額は大きくなっていきます。今どきこんなに有利な金融商品は他に存在しませんよ!!」(※年齢は仮の数値)
メシアはさらに、たたみかけてきます。
「さらに医療保障の特約とガン保障の特約もつけられます。これで何が起こっても安心です!そしてなにより、私がいつでもご相談に乗れる体制になっていることが最大のメリットですねっ!」
は、は、はうあぁぁぁぁぁ~~~~~~!!!!
私は心の中で、そう叫び、腰を抜かしそうになりました。
世の中にこんなにも親切で他人思いの人間がいることに驚愕したのです。
◎私の中で大きな疑問が・・
このとき、もしも保険屋さんが若いお姉さんプランナーだったら、その場で契約していたかもしれません。
しかし、私も他業種ながら元営業マン。しかも、新人の頃から歩合だけでひと月に100万円以上荒稼ぎするイケイケの営業マンでした(その仕事はすぐに辞めて、今は固定給の全然違う仕事をしていますが)。その場の情報と勢いだけで契約することの危うさを察知するわずかな理性が、辛うじて残っていました。
熱心に説明してくれた保険屋さんには悪いと思いながらも、「もう少し自分の頭で考えさせてください」とお返事し、その日はそれで帰ってもらいました。
冷静になって考えてみると、頭の中に様々なクエスチョンマークが湧いてきましたが、私が一番気になったことは、
「どうして保険会社は、受取額より多い支払いを約束できるのだろう?」
という点でした。
この疑問を持ったことが、やがて投資による資産形成に足を踏み入れるきっかけとなるわけですが、その話はまた次回に。
つづく
なんで保険会社は、受取額以上に支払えるの?【投資(資産形成)を始めたきっかけ(その3)】へ

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