2018
Feb
17
仮想通貨について蕎麦屋のオヤジから質問された話
先日、極上の鴨せいろを食べさせてくれる蕎麦屋へ行ってきました。
そこはお気に入りの店なので、以前は頻繁に食べに行っていたのですが、私の職場が変わったこともあり、ここ2年くらいはご無沙汰でした。
そうです。以前にも記事にしたことがある、あのオヤジのいる蕎麦屋です。
【参考記事→蕎麦屋のオヤジがデイトレーダーに?】
けっこう久し振りだったのに、オヤジは私のことを覚えていてくれたようで、今回は会計のときに「仮想通貨」について質問されました。
しかも、その日はオヤジだけでなく、おかみさんも一緒になって質問をたたみかけてくれました。
そこはお気に入りの店なので、以前は頻繁に食べに行っていたのですが、私の職場が変わったこともあり、ここ2年くらいはご無沙汰でした。
そうです。以前にも記事にしたことがある、あのオヤジのいる蕎麦屋です。
【参考記事→蕎麦屋のオヤジがデイトレーダーに?】
けっこう久し振りだったのに、オヤジは私のことを覚えていてくれたようで、今回は会計のときに「仮想通貨」について質問されました。
しかも、その日はオヤジだけでなく、おかみさんも一緒になって質問をたたみかけてくれました。
◎分からないものに投資してはなりせぬ
オヤジもおかみさんも、どうやら身近な人たちがビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を買い始めたり、コインチェックでヤラれた人の話をニュースで見たりして、気になって仕方がない様子でした。
ランチのあとに映画を見に行く予定で、すでにネット上でチケットを購入済みだった私は、時間を気にしつつも、自分の知っている範囲で、
・仮想通貨と法定通貨の違いと類似点
・仮想通貨と電子マネーの違いと類似点
・利益が出た場合の納税義務と方法
・他の金融商品との法律的なセーフティーネット(投資家保護)の違い
などを簡単に解説し、正直私も完全に理解しているわけではないと断ったうえで、ブロックチェーンやマイニングについても触れて、最低でもこのくらいのことが分かっていないと、仮想通貨の取引はしないほうがいいでしょうと、非常に面白みのない話をしてしまいました。
もちろん、今後、仮想通貨が世の中の決済手段のスタンダードになり得る可能性もありますが、周りに煽り立てられて、よく分からないものに投資してもろくなことにはならないと思うからです。
・・嗚呼、私はなんてつまらない人間なのでしょう。
【参考記事→なぜビットコイン(仮想通貨)に投資しないのか】
◎欲望のコントロールほど難しいものはない
投資なんて人それぞれ好きなようにやればいいのですが、ついつい私はリアル知人に対しては慎重なことを言ってしまいます。
それでも「捨て金でやるんなら別にいいんだろ」と食い下がるオヤジに、もちろん、それは各自の自由だし、ギャンブルとしては楽しそうですが……と断ったうえで、
例えば「10万円だけ」などと決めてゼロになってもいい覚悟で始めたとしても、昨年のように数ヶ月で数倍に増えたりすると、煩悩の塊である私たちは、追加投資をしたくなる欲求を抑えることが難しく、気づいたら借金までして全力投資しちゃったりするかもしれないので、投資やギャンブルに慣れていないのなら、やはり仮想通貨投資はオススメはできません。リスクが大きすぎると思います。これは自分の親に相談されたとしても同じことを言うでしょう
と私は答えました。
心なしかオヤジはしょんぼりし、おかみさんは「よくぞ言ってくれた!」というような表情をしていたように感じました。
私はオヤジの期待しているような話とは真逆のことを話してしまったのでしょうか。もしかしたら、オヤジは『新型仮想通貨“赤マムシ”で爆速億り人!』みたいな話を期待していたのかもしれません。
◎謎の男・虫とり小僧
しばしの沈黙が流れたあと、オヤジは「これからもまた色々訊いてもいいかい?」というので、もちろんです、と答えたところ、オヤジは「名刺をくれねえか」と言いました。
たしかに、相談したくても連絡先が分からないのであれば相談のしようもありません。
とはいえ、金融とは全く関係のない仕事をしている私の名刺を渡しても、名前と職場の連絡先しか伝えることができません。んで、もしも私の職場に蕎麦屋から投資に関する相談ごとが持ち込まれても、同僚に訝られ、上司に怒られること必定です。
そこで私は、オヤジに「虫とり小僧」と書かれたブロガー名刺を渡しました。
あまりにも滑稽で怪しすぎる名刺に、オヤジとおかみさんの目は点になっていました。おそらくこんなにふざけた名刺をもらったことはなかったのでしょう。
なんじゃこりゃ!?と口に出すのを必死に抑えている様子がビンビン伝わってきましたが、次の予定があった私は、「ごちそうさまでしたっ」と言いながら、華麗に店を出ました。
・・ひょっとしたら、オヤジとおかみさん、あるいはそのお子さんあたりが、ブロガー名刺からたどり着いて、この記事を読んでいるかもしれません。
次に鴨せいろを食べに行ったとき、もしも面白い展開になったら、また記事にしたいと思います。
勝手に記事にするんじゃねえ!とか怒られたりして……

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