NHK『あさイチ』の投資への冷めた反応に感じるデジャブと原因

先日(2018年1月25日に)NHKの朝の情報番組『あさイチ』で、小額投資の税制優遇、つまり「つみたてNISA(ニーサ)」と「iDeCo(イデコ)」を紹介する特集が放送されていました。

湖曇


特集が始まるとき、“投資”というキーワードが出た途端に、有働アナが「投資かあ…」と溜め息のようにつぶやき、その後、終始スタジオからは“投資”に対する隠し切れない警戒感が滲み出ていました(V6・イノッチも腕を組んだまま、おそろしく硬い表情をしていました)。

番組の合間に入る直前のニュースで、まさに為替と株価のニュースをやっていたにも関わらず、です。

また、“投資”から次の特集に切り替わったときのスタジオ内のホッとした感じも、私には痛いくらいに伝わってきました。



◎そういえば以前にも


特集の冒頭では、つい先日私も参加した金融庁と個人投資家の意見交換イベント「つみップ」が紹介されました(参考記事→初心者さぁん、いらっしゃあ~い…つみたてNISA Meetup Rookies【金融庁と個人投資家の交流企画 in 東京・第九弾】)。

あの日、金融庁にNHKの取材が入っていた時点で、なんとなく予想はついていました。


そういえば、今から7年前も……

普通の人が怪しい金融商品でボッタクられたりしないように、しっかりとした金融リテラシーと情報ネットワークを持とう!というようなテーマのNHKの番組にチョロっと出演してコメントをしたら、私はエラい目に遭いました(以来、顔出しをやめています)。

《参考記事》
テレビ出演の影響【投資に対する世間のイメージ】



基本的にはあのときと同じだと思います。

世間の多くの人にとって、投資とは「得体のしれないギャンブルのようなもの=危ないもの」だと捉えられているのでしょう。

『あさイチ』放送中のSNSのコメントなんかも検索してみましたが、やはりネガティブな投稿ばかりでした。



◎警戒するのも当然だけど


ただ、そのように投資に対する警戒心を持つ感覚は、ある意味においては「まとも」なのかもしれません。

実際のところ、世の中にはまともな金融商品より、怪しいボッタクリ商品の方がはるかに多いので、そういうアレルギー反応が身を守ることもあるのです(参考記事→義父(嫁の父)とお金の話をしました)。

金融機関が一番に勧めてくる商品は彼らにとって儲かる商品の場合が多く、消費者にとって有利な商品であることはほとんどありません(彼らの目的は自社の利益ですから)。

それに、よく分からないものに投資をしてはいけない、というのは投資をするうえでの一番大切な原則だと思います。

なので、今回の『あさイチ』で「減ることもあるんでしょ」とか「なんで今、国はわざわざ非課税にしてそっちに持っていこうとするのかゾワゾワする」だとか「どうせ銀行に手数料取られるんでしょ」というようなコメントが出たのも、初期反応としてはまともなものだとも言えます。


でもね。。

安全だと思われている預貯金や保険、公的年金や企業年金なんかからも間接的には株式や債券に投資をしていますし、「まともな運用」をしているところでは10年20年単位では着実に利益を積み上げているのも、また事実です。

※嘘だと思うなら、うーん、そうだ……短期的に値下がりするとメディアが大騒ぎすることで有名な「年金積立金管理運用独立行政法人」のトップページに載っているこれまでの累積運用成果を見てみましょう。


つまり、投資の中には「まともなもの」もある、ということを多くの人が知らないことが最大の問題なのだと私は思います。

例えば、つみたてNISAでは金融庁が睨みを利かせていて、金融機関には儲けの少ない、消費者にとって有利な商品だけしか買うことができないからこそ、金融機関は積極的にアピールしないのです。



◎まともな投資を知らないこと、それが問題だ


今回の『あさイチ』でも、”投資”そのものについては全くと言っていいほど触れられていませんでした。限られた時間内で、新たな制度を紹介するために様々な取捨選択が行われたのでしょう。

ただ、投資自体に警戒心が強い人にまず関心を持ってもらうためには、やはりまともな投資の存在と、その過去の実績などを教えてみるのもいいんじゃないかな、とも思います。

つまり、長期・国際分散・低コスト・小額・積み立ての五つのポイント押さえ、元本割れの可能性にも言及したうえで、


例えば、身近な日経平均に毎月一万円積み立て投資をした場合のこんなグラフや…
nikkei20.jpg
※金融庁の資料より(クリックで拡大)



毎月一万円の国際分散投資の結果のグラフとか…
sekai20.jpg
※金融庁の資料より(クリックで拡大)



あとは、まともな投資を20年続けさえすればマイナスにはなっていない結果など…
5nen20.jpg
※金融庁の資料より(クリックで拡大)


とかを紹介するのもアリかな、なーんて思うわけであります。



◎あっしは投資もブログもコツコツ続けます


ゴチャゴチャ書きましたが、『あさイチ』で「つみたてNISA(ニーサ)」や「iDeCo(イデコ)」などの庶民の資産形成のための税制優遇が紹介されたことは素晴らしいと思いますし、最近の好調なマーケット環境も影響しているのか、若い世代から質問等の反響も多かったと小耳にはさみました。

投資をするかどうかは自己判断ですが、やはり、まともな投資を知らなかった人にそれを知らせる機会を提供する、ということは意義深いものだと思います(しかも、まともな投資信託を自動積立にするだけで、誰にでも簡単に実践できるものだし)。

投資に対して警戒心を持っている人たちは、「よく分からない」「知らない」から、そうなっているだけのケースが多いのではないか、と私は考えています。

ま、自分の見立てや考えが正しいかどうかは分かりませんが、私はこれまでどおり国際分散インデックス投資を続け、ネット片隅でコツコツと情報発信をしていこうとは思っています。


《関連参考記事》
インデックス投資とは
「つみたてNISA」ってなんだ?
確定拠出年金ってなによ?



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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレなど

※小説も書いてます→『迫力』



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、資産の一部を世界中の株式や債券などの保有にあてています。

約13年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


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ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
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日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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