いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズの低コスト化戦略には、まだ二の矢三の矢がありそうだ

先日、三菱UFJ国際投信の投資家ミーティングに参加してきました。

物好きな私も最近は、この手のイベントには若干飽き始めているのですが、自分のリスク資産の運用の大部分を任せている投信会社さんがわざわざ「ご意見をお聞かせ願いたい」と言ってくださるので、調子に乗って本社の会議室にお邪魔してきました。

イベントの主旨は、低コストな国際分散インデックス積立投資の有効性の啓蒙と、自社商品の宣伝でしたが、質疑応答や懇親会では訊きたいことや言いたいことをぶつけまくれる時間もちゃんとありました。

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eMAXIS関連の商品設計の中心人物から興味深い話を色々と聞くことができたので、記事を起こしておくことにします。



◎私のリスク資産の80%はeMAXISバランス


投資を始めてからの数年間、私は国内外のETFなども駆使して、すべてのアセットクラスで最低コストの商品を追いかけながら資産形成を試みていました。

ただ、ある時期から、あまり細かい資産配分やコストにこだわってもさほどパフォーマンスには大きく影響しないことに気づいて、投資商品のメインを「えいやっ!」とeMAXISバランス(8資産均等型)にまとめてしまいました(※eMAXISバランス(8資産均等型)について(評価・解説))。

【参考記事→「筋トレ」と「投資」の意外な共通点


私はメンドくさがり屋なので、未だ「eMAXISバランス(8資産均等型)」を利用していますが、もしもこれから投資をスタートするのであれば、「eMAXIS Slim(イーマクシス スリム) バランス(8資産均等型)」を選ぶでしょうし、そろそろ積み立て商品をすべてeMAXIS Slimシリーズに揃えちゃおうかと思っているところです(大きく儲けたりはできないスタンスなので、ぐれぐれも参考になさらぬよう……)。

【参考記事→2017年6月末のアセットアロケーション



◎eMAXIS Slimシリーズとは


eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)とは、三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンド(投資信託)のことで、国内株式・国内債券・先進国株式・先進国債券・新興国株式・8資産均等型の6種類があります。

各社で激しい低コスト化競争の続くインデックスファンド商品群において、eMAXIS Slimシリーズは、将来にわたって業界最低水準の運用コスト(主に信託報酬)を目指すコンセプトを明言しています。

実際、これまでも各アセットクラスの最低コスト商品が登場すると、それに追随して値下げを実施しているので、個人投資家としては「これさえ持っておけば最安値商品であり続けてくれる」と安心できる画期的な投資信託です。

マザーファンド(投資信託の運用母体)の規模も大きく、しっかりした運用実績もあるので、「商品選びに迷ったらeMAXIS Slimシリーズを買っとけ!」ってな感じで大丈夫でしょう(このシリーズの商品をどう組み合わせればいいのか、というのはまた別問題ですが)。

少々マニアックな話になりますが、日本で投資をする場合、外国株式に投資する国内籍ETFの現地配当課税や分配金課税、海外ETFの国内外分配金課税、その海外ETFを包んだ国内籍公募投資信託などの課税効率なんかも考えると、eMAXIS Slimシリーズの税をも考慮したコスト水準は、遜色ないと私は考えています(さらに手間まで考慮すれば……)。

少々しょぼいですが、純資産残高の拡大に応じて信託報酬を引き下げる「受益者還元型」信託報酬制度も導入しています。


※基礎的な内容を把握したい場合は、以下の記事をご参照ください。
投資信託とは
インデックス投資とは
我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと




◎なぜeMAXISシリーズを値下げしなかったのか


さて、投資家ミーティング当日の話になりますが、私は一発目にあの質問兼苦情をぶつけました。

そうです。
以下の記事でボロクソに書いたあの件です。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、超低コストのファイナルアンサー的なバランスファンド

つまり、

・なぜeMAXISシリーズを値下げせずに、新たにeMAXIS Slimシリーズを立ち上げたのか

・すでにeMAXISを積み立てて保有している人間からすると、正直イラっとする


ってことです。

んで、それに対する回答としては、

・増えすぎた販売会社のすべてに取り分の減額交渉をするのは現実的ではなかった

・仮に三菱UFJ国際投信の運用会社としての取り分をゼロにしても、eMAXIS Slimシリーズのコスト水準には及ばなかった


とのことで、まあ、たしかにそのとおりですわな。

儲からないことを承知のうえで、前向きにコスト削減に取り組んだ結果なのだろうから仕方ないよな、と私も納得せざるを得ませんでした(この件に関しては、コールセンターにも多くの問い合わせがあったそうです)。



◎本格的に外資が乗り出してきたらどうするのか


奇しくも三菱UFJ国際投信のこの投資家ミーティングがあった日と同日、楽天VWO(楽天・新興国株式インデックス・ファンド)設定のニュースがかけ巡りました。

私はこれ幸いと、この件に関しても質問をたたみかけました。

連動指数の詳細は違えど、新興国株式インデックスの最低信託報酬が更新されたので、もちろんeMAXIS Slim 新興国株式インデックスのコストも追随しますよね、と。

この件に関しても、責任ある立場の方から(コンプライアンス上ギリギリ可能だと思われる範囲)で、前向きな回答がありました。

私には「もちろん、やるに決まってるだろ!ゴラァ!」と聞こえました。

また、その回答に合わせて、その担当者から、「今後、外資系の運用会社が本格的に日本の投信市場の値下げ競争に飛び込んできたらどうすべきか、私たちはそこまで考えなくてはいけない」という言葉がありました。

さらに、懇親会の場では、その具体的な腹案や台所事情なんかもチラッと聞くことができ、その腹の括り具合に関心させられました。

どうやら、eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズの低コスト化戦略には、まだ二の矢三の矢がありそうですよ。



◎このイベントはまだ続けるとのこと


金融機関が明らかに自社商品の宣伝のために「ブロガーミーティング」を開催することは珍しくなくなりましたが、「ご意見ください。ボロクソに言ってください」というスタイルでそれを継続しているのは、私の知っている限りセゾン投信くらいのものです(参考記事→投資初心者にセゾン投信をオススメする理由

今回のイベントは告知が分かりにくかったり、説明時間が長くて質疑応答の時間が短かったりと……そのへんの言いたいことも言いまくってきたので、私はもう「出禁」になるかもしれませんが、今後もこのような姿勢のイベントを続けてもらいたいものです。


今回の三菱UFJ国際投信のプレゼンのテーマは、『ストレスフリーな投資のすすめ』ということで、「どれを買っていいのか分からない」「いつ買えばいいのか分からない」というような問題の解決方法の話でした。

ただ、さすがにeMAXIS関連だけで、本家eMAXISシリーズ、より低コストなeMAXIS Slimシリーズ、さらにリスクコントロール型バランスファンドのeMAXIS最適化バランスシリーズ、あとはターゲットイヤー型バランスファンドのeMAXISマイマネージャーシリーズ、おまけにeMAXISプラスなんてのもあると、「いやいや、さすがにこれは商品が多すぎて迷うだろ!」などとツッコミを入れたくもなりますが、もうここまできたら、開き直って色んなものを作りまくるのもアリかもしれません。

イベントでもいくつか要望が出ていましたし……。


と、ゴチャゴチャしょうもないことを書きましたが、今後のeMAXIS Slimシリーズには要注目でっせ!!


【関連記事→投資していなかったアセットクラス(資産)が爆上がりしているときに動揺せずにいられるか


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約17年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
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東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
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モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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