2017
Oct
11
楽天VT?iFree?たわら?eMAXIS slim?ニッセイ?野村?三井住友?…どれを選べばいいのか分からないよ
来年から「つみたてNISA」がスタートする影響なのか、ここ最近新たな超低コストインデックスファンドの新規設定や、既存インデックスファンドのさらなるコストダウンが目につきます(※インデックス投資とは)。
今のコスト水準は、私がインデックス投資を始めたころのザックリ80%OFFくらい。嬉しいことであります。
ただ、一方で「同じような商品がいくつもあるし、コストがコロコロ変わるから、どれがいいのか分かりません」だとか、「つみたてNISAでどれを選べばいいのか分からないから、いい商品を教えてください」というような相談や質問をメールフォーム経由で受けることも増えてきました。
なるほど、なるほど、たしかに悩ましい問題ですよね。
さて、今回は(も?)、初心者目線をベースとしつつ、途中マニア目線にも切り替えたりしながら、私なりの考えを書いておきます。
今のコスト水準は、私がインデックス投資を始めたころのザックリ80%OFFくらい。嬉しいことであります。
ただ、一方で「同じような商品がいくつもあるし、コストがコロコロ変わるから、どれがいいのか分かりません」だとか、「つみたてNISAでどれを選べばいいのか分からないから、いい商品を教えてください」というような相談や質問をメールフォーム経由で受けることも増えてきました。
なるほど、なるほど、たしかに悩ましい問題ですよね。
さて、今回は(も?)、初心者目線をベースとしつつ、途中マニア目線にも切り替えたりしながら、私なりの考えを書いておきます。
◎血眼になって最低コスト商品を追いかける必要なし
数年前からインデックスファンドの低コスト化が急速に進み、一昨年(2015年)はブロガーたちの間で「インデックスファンドのコスト革命」なんて言葉が飛び交いました。
ただ、冒頭にも書いたように、最近のインデックスファンドは充分に低コストなので、どれを選ぼうが特に問題はないように思います。SMTやeMAXISくらいであればモーマンタイ。
もちろん、最新情報を追いかけることが楽しかったり、苦痛にならないのであれば、それを続けてもいいのですが、まあ、ほどほどでいいのではないでしょうか。
インデックスファンドのコスト情報なんて、年に一回程度確認して、数年に一度乗り換えを検討するくらいでも充分すぎると私は考えています。その根拠は以下の記事でクドクドと書いてありますので、ご興味のある方はご一読ください。
↓
低コストなインデックスファンド(投資信託)を追いかけるのに疲れました…たわら・ニッセイ・三井住友DCなど…SMTやeMAXISはもうダメなの??
◎つみたてNISAのラインナップから選べばいいじゃね
んで、商品選びの件ですが、来年からスタートする小額投資非課税制度「つみたてNISA」の対象商品として金融庁に認められた投資信託の中から選べば、まずハズレはないでしょう(参考:「つみたてNISA」ってなんだ?…金融庁の制度担当者に聞いてみました)。
ただし、資産形成のためのコツコツ投資は、個別の投資商品をどれにするのかという問題よりも、それをどう組み合わせるか、そしてなにより、しっかり継続できるか、ということのほうがはるかに重要です。
《参考記事》
・「筋トレ」と「投資」の意外な共通点
・インデックス投資継続のハードル…シンプルなことを続けるのは意外と難しい
おい!金融庁がお墨付きを与えたとかいう「つみたてNISA」対象商品だって100本以上あるじゃねーか!そのうちどれを選べばいいのかを知りてえんだよ!このエテ公がっ!……という怒声が唾を伴って聞こえてきそうですが、6000本以上ある商品の中から98%以上を排除してくれているので、あとは自分で考えて選びましょうや、旦那!
【参考:つみたてNISA対象商品リスト2017.10.5現在(PDF)】
※無理して「つみたてNISA制度」を利用しなくとも、普通に(つみたてNISA外で)買うことのできる「つみたてNISA対象商品」は意外に多くありますよ。
◎しっかり国際分散して、継続することが大切
つみたてNISAを利用するか否かとか、投資商品をどれにするのかということよりも、投資対象を国内株式に限定せずにしっかりと海外にも分散して、それを継続することのほうがずっと重要なポイントであると私は考えています。
そういう大切な軸が固まってしまえば、金融庁が認めた106本(2017年10月5日現在)のうちのどれを選べば良いかは自ずと分かってくるでしょう。そして、自分である程度絞りこめるようになったら、あとはあんまり細かいことを気にしなくても大丈夫っすよ。
(逆に言えば、いくらほどほどで良いとはいっても、そのくらいは自分で勉強をして、判断軸を作るべきだということです。)
もちろん、私も目線をブロガーとしてのマニアモードに切り替えれば、そりゃあ色々考えることはあります。例えば外国株式クラスに関していえば、ニッセイはトラッキングエラーがなぁ……最低コストに追随することを謳ってるeMAXIS Slimかな……iFreeもいいし、為替ヘッジ型もある……たわらはブロガーの評判が高いわな……楽天・全世界株式(楽天VT)だと日本や新興国も含んじゃうけどそれにまとめるものアリかも……SMTとかeMAXIS(fat)でポイントのチャリンチャリンも味わいはある……いや、いま熱いのはS&P500でしょ……ちょっと待てよ、コスト競争はまだまだ進むはずだ……もう、こういうの考えるのメンドくさいから完全にバランス型にまとめちゃおうかな……いや、それじゃあつまらん……といった具合です。
ただね。そこまで思考が及ぶなら、あとはどれを選ぶも好みの問題で、たいして変わらんよねぇ……と、普通の人目線のもう一人の自分が囁きかけてくるのです。
ま、どうするのも個人の自由であり、各自の責任です。国際分散と継続という大切な「軸」と、すでに絞り込まれた中からの商品選びという些末な問題の違いを理解したうえで、好きなようにやりましょうや。
・・他人様の投資判断に口を出すつもりはありませんが、私自身が投資を始める際にどのように考え、どの点に悩み、どういう結論に至って、その後(現在)どうしているのか、というようなことは以下の記事などにゴチャゴチャ書き連ねてあります。
《参考記事》
・「虎の子」を元本保証なしの市場に放り込む恐怖心
・アセットアロケーション(資産配分)の決め方シリーズまとめ

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