いつか子供に伝えたいお金の話

インデックス投資(投資信託を使った国際分散投資)による資産運用・各種保険・クレジットカード・節約など「お金」に関することを書き綴るブログ

松井証券の「投信工房プレミアム企画・俺のPFセミナー」で晒した理想のポートフォリオについて

先日開催された松井証券のセミナー「投信工房プレミアム企画・俺のPFセミナー(2017年8月2日)」で、私のシミュレートしたPF(ポートフォリオ)も公開されていました。

「自分がどこまで損していいか」を見極める 投資成功者が説く“リスク許容度”の重要性(ログミーファイナンス) 


上のリンク先記事をご覧いただければ分かると思いますが、私はかなり細かくてゴチャゴチャしたPFをシミュレートしています。

んで、コモディティなんかも含んでいて複雑な点について、当日登壇していた友人の吊ら男さんやASKさんからツッコミのようなコメントをもらっていたようです。



◎投信工房を使うなら…という前提のもの


松井証券の担当者さんからは事前に、

「もし松井証券の取扱投資信託でポートフォリオを組むとしたら、どのような比率でどの銘柄に投資するか、シミュレートいただけますでしょうか」

と投げかけられて(質問されて)いました。

だもんで、買い付けやリバランスがほぼ自動でできる投信工房(無料のロボアド※)を使ってPFを組むのであれば、という前提で回答しています。

※参考記事→松井証券の『投信工房』がスゴくて鼻血が出る…でもね、慎重に観察するよ


つまり公開したのは、あくまでもその前提があってのものであり、実際のPFとは異なる点にご注意ください。為替ヘッジ型の投資信託やコモディティを加えたのも投資工房ありき、の話であります。

今の投資環境に特に不満がなく、リスク資産への投資なんて「ほどほど」に「テキトー」でいいわい、という境地に達している私は、わざわざメイン証券会社以外で商品を買い直したりするのがメンドくさいので、実際にやる予定はありません。

このあたりの話は3年以上前に記事にしました。

アセットアロケーションやポートフォリオの理想と現実

(※コモディティクラスへの考えに特化して書いた記事はこちら→コモディティクラスへの投資について整理しておく



◎今回シミュレートしたPFについて


松井証券の投信工房のように低コストのインデックスファンドを組み合わせて、ほぼ理想通りにポートフォリオが組め、かつ自動買付・リバランス注文・リバランス積立などの機能が使えるシステムを利用するなら、私は最低コスト群のインデックスファンドを選んで、細かく自分の意思を反映させてしまうと思います。最初に決めてしまえば、あとはほったらかしでOKなのですから。

買付やリバランスがほぼ自動でできるのであれば、為替ヘッジつきの海外資産を組み入れたり、需給バランスで価格変動するだけのコモディティも組み入れたくなってしまいます。

また、基本的にアセット内で最低コストであること、もし同コストであれば今後も最低コストに追随し続けるコンセプトのものを選んであります。まあ、そこそこ安ければ、どれもたいして変わらないとは思っていますが(参考記事→低コストなインデックスファンド(投資信託)を追いかけるのに疲れました)。



◎こだわりたいところ


現実的にはその管理にかかる手間や、将来の不確実性を勘案して、なるべくシンプルで楽ちんな方法を私は採用しています。

ただし、以下のこだわりポイントについては、今回のPF(理想)でも実際のPF(現実)でも同じです。

・主力は株式
それ自体が成長し、価値を創造し続けようとする「株式」というアセットクラスは、やはり資産形成の主力にしたいものです。利子や賃料というキャッシュフローを生む債券や不動産も魅力的ではありますが、人間の欲望を成長のエネルギーとして発展する資本主義経済の恩恵を享受できる可能性が最も高い資産クラスはやはり「株式」だと考えています。

・幅広く分散したい
定期的なリバランスを前提として、海外先進国株式・海外新興国株式・国内株式・海外先進国債券・海外新興国債券・国内債券・海外リート・国内リート・コモディティなど、なるべく多くのアセットクラスを保有し、かつ各セットクラス内の銘柄もできる限り分散して、リスク低減を図りたいものです(他にこんな理由も→投資していなかったアセットクラス(資産)が爆上がりしているときに動揺せずにいられるか)。

・低コストで投資したい
これについては言うまでもありません。コストは確実。リターンは不確実。不確実な未来への投資の中で、ほぼ唯一コントロール可能なものが「コスト」です。安けりゃいいってもんでもありませんが、同じクオリティの商品を買うのであれば、できれば安い方がいいのは誰でも同じでしょう。

・投資に手間はかけたくない
インデックス投資なんてもんは、手間をかけてもパフォーマンスがよくなるわけではありません。なので、なるべく少ない金融商品で完結させたくなります。ただし、投信工房を使うのであれば、多くの商品を組み合わせても楽チンに管理できそうです(参考記事→リスク資産管理の優先順位変化)。


・・と、まあ、ゴチャゴチャ書いてしまいましたが、どんな状況でも投資を継続できるような心地よいポートフォリオと投資環境を見つけて、各自好きなようにやればよいと思っています。


松井証券

※松井証券は、毎月分配型の投資信託も取り扱い始めましたが、投信工房が提案するポートフォリオに、それらが組み入れられることはないそうです。投信工房は最近流行り始めた有料ロボアドを真っ青にさせる素晴らしい無料サービスだと思います。ちょっと心配なのは、ちゃんと残高が増えてサービスを永続できるのかどうかという点です。良いものでもマニアックな商品やサービスって、売れないことが多いですからね。。


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


Twitter:@mushitori
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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史・格闘技(実践も観戦も)・筋トレ・秘湯めぐりなど



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約18年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
BSテレ東マネーの学び:2022年10月13日
投資信託完全ガイド:2021-22年版
日経新聞広告:2021年2月12日
東証マネ部!:2020年8月
JBpress:2020年7月7日
ダイヤモンドZAi:2020年5月号
Yen SPA!:2020年夏号
トウシル(楽天証券):2020年4月
日経ヴェリタス:2019年9月15日
FOUND:2019年8月
週刊エコノミスト:2019年4月23日号
金融庁コラム:2018-19年
ITmedia:2018年1月29日
モノクロ ザ・マネー:2018年12月号
トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
REUTERS・ロイター:2017年7月7日
東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
BIG tomorrow:2016年1月号
ザイ・オンライン:2015年9月18日
日経ヴェリタス:2015年7月26日
某大手テレビ局:2014年夏?
日経マネー:2013年10月号
日経新聞:2013年7月3日
NHK特報首都圏:2011年3月

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