2017
Jun
24
リストラ請負人が活躍する『君たちに明日はない』(垣根涼介著)シリーズは、仕事と働き方、そして生き方をじっくり考えさせられる名作
最近、(自分自身の労働環境変化の影響もあって)仕事とか働き方に関連するような記事をちょこちょこ書いています。
【参考記事】
・残業代を稼ぐ?…固定みなし残業の職場から、残業代つけ放題の職場へ…でもそんなもんは要らん!
・転職の漫画『エンゼルバンク -ドラゴン桜外伝-』(三田紀房著)がめっちゃ面白い
軽い気持ちで書いた上記リンク先の記事にも、思いのほか多くのリアクションをいただけているので、その流れに乗るような記事をもう一本起こしてみることにしました(ま、単なる書籍紹介記事ですが…)。
『君たちに明日はない』という小説(とその続編シリーズ)をご存知でしょうか?
【参考記事】
・残業代を稼ぐ?…固定みなし残業の職場から、残業代つけ放題の職場へ…でもそんなもんは要らん!
・転職の漫画『エンゼルバンク -ドラゴン桜外伝-』(三田紀房著)がめっちゃ面白い
軽い気持ちで書いた上記リンク先の記事にも、思いのほか多くのリアクションをいただけているので、その流れに乗るような記事をもう一本起こしてみることにしました(ま、単なる書籍紹介記事ですが…)。
『君たちに明日はない』という小説(とその続編シリーズ)をご存知でしょうか?
リストラ請負会社の社員という、ホントにあるのかどうかよく分からない設定の主人公が、様々な企業で「クビ切り面接官」として活躍する?物語です。
著者はこの作品で山本周五郎賞を受賞し、シリーズ化された続編作も大人気になってテレビドラマ化されています。ひょっとしたら、既にご存じの方も多いかもしれませんね。
色々な職業の人がそれぞれの思いを抱えて人生の岐路に立ち、大きな決断をしていくシーンが何度もあるので、一大決心の疑似体験ができます。胸に突き刺さる名言もたくさんありました。
知らない業界事情を覗けたりもするので意外と勉強になるし、主人公のプライベートな恋愛描写もけっこうエロくて刺激的です。
自分が本当にやりたいことや好きなことを仕事にして、キチンと食べていける人はごく稀でしょう。私にも「理想の仕事像」みたいなものはありますが、現実的には様々な制限のあるなかで流れに身を任せたり、妥協したりしつつ、自分にできる仕事をしながら毎日を生きています。
私はこの小説を読み、ふと立ち止まって、「でも人生ってなんだろう」「仕事ってなんだろう」「なんのために働くのだろう」なーんてことを考える時間が持てました。
たまには、そんな時間もアリですよね。
著者の垣根涼介氏は、ハードボイルド小説家として有名なのですが、サラリーマン小説も丁寧に面白く描きまっせ。
続編もかなり面白く、どんどん深みが出てきて読みごたえが増していくカンジです(むしろ続編こそ面白い!)。
【シリーズ続編】
『借金取りの王子』
『張り込み姫』
『勝ち逃げの女王』(文庫版は『永遠のディーバ』)
『迷子の王様』
※シリーズは、『迷子の王様』で爽やかに完結します(なんと累計80万部を超え)。

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